ミーティングで出たアイデアを発表するのに、どんなツールを使っていますか? IT商事のヒロシ主任はマップ形式を使って会議の結果をまとめてみました。
今日はノリオプロジェクトの週次進捗ミーティングの日。今回はヒロシ主任がこれまでのミーティングで出たアイデアを企画書にまとめて発表することになっています。
ノリオ課長 ヒロシ主任、企画書の方はうまくできた?
ヒロシ主任 ハイ、タカフミ君に教えてもらった「MindManager」というソフトを使って作ってみました(9月14日の記事参照)。これから皆さんにお配りしますね。
そう言って、ヒロシ主任はメンバー全員に1枚ずつ資料を配ります。
ノリオ課長 おお、かなりきれいにまとまっているね。これ作るの大変だったんじゃない?
ヒロシ主任 それがですね、意外と使いやすくて、何というか直感的に「こうしたい!」と思った操作がちゃんとできる感じで、考えをまとめる作業に集中できました。
ノリオ課長 へぇ〜。それはいいね。
タカフミ君 ヒロシ主任でも使いこなせるなら相当使いやすいってことですねー。
ヒロシ主任 (ムカッ!)
タカフミ君 いや、でもこれすごくうまくまとまってますよ。今までこのミーティングで議論してきたことがほとんどモレなく入っている感じですし。
ノリオ課長 うん、それに、それぞれのアイデアがあるべきところに収まっている感じがするね。
ヒロシ主任 はぁ、そう言っていただけると苦労した甲斐があります!
ノリオ課長 あ、でも、この図の右下にあるのは、むしろこっちのカタマリに入れた方がいいんじゃないかな?
ヒロシ主任 あ、そうですね。確かにおっしゃる通りです。ただ、私もそこは迷ったんですよ。
タカフミ君 でも、どっちも無理矢理に入れる感じがするんで、むしろ新しいグループを作ってそこに入れた方がいいんじゃないですかね?
ノリオ課長 うーん、そうかもしれないね。その方がほかの項目に埋もれずに目立つようになるし、それだけがポツンと離れたところにあれば新しいアイデアを思いつきやすいかもしれない。
ヒロシ主任 なるほどですね。
ノリオ課長 いやぁ、こういうふうに言葉じゃなくてイメージで議論をすると話が進みやすいね。
タカフミ君 ですね。同じ言葉を使っていても、人によってとらえ方が違いますし。
ノリオ課長 ヒロシ主任、このやり方はすごくいいから、営業マンにも教えてあげてもらえるかな。彼らとのコミュニケーションもスムーズになると思うよ。
ヒロシ主任 そうですね! さっそく明日から取りかかります。
ノリオ課長 あ、1つだけ補足。今回は、これまでのミーティングで議論を重ねていたから、たくさん材料があったと思うけど、だからこそ比較的まとめやすかったと思うんだ。図を描くにはあらかじめそれなりの量の材料が必要ということだね。
ヒロシ主任 確かにそうですね。
ノリオ課長 だから今回みたいな図に描いて整理する時は、すぐに図に描こうとしないで、まずは地道に材料集めに集中すること。たくさん集まってくれば自然と整理したくなるだろうから、その時まで待った方が、効率よく整理ができるようになる。
タカフミ君 飽和状態になるまで待つ、ということですねー。
ノリオ課長 その通り! 最初から図で整理しようとすると、図の配置とか色とか、そういう細かいことに気を取られて、肝心の整理作業がいっこうに進まない、ということになりかねないから、「整理したい!」というモードになるまではガマンした方がいいわけだ。
ヒロシ主任 実は整理作業、けっこう楽しかったんですよ。もやもやしたものが解消されていくような感じで。
ノリオ課長 それはいいね。じゃぁ、この調子で進めていこうか。
飽和状態まで待つ、というのは確かにその通りだな。ごはんを食べるときもお腹がすいているときの方がおいしく食べられるわけだし。でも、お腹がすき過ぎると逆に食欲がなくなってしまうこともある……。そう考えると、ぐちゃぐちゃになるまで放っておいたら「うわぁ〜これを整理するのはしんどいなぁ」ってことにもなるわけか。どれくらいのタイミングで整理を始めたらいいかというのは試行錯誤していくしかなさそうだな。
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