世界の眼がわかる! ヘラトリ・トピックス〔第35号〕
『リンカーン、聖徳太子、明治維新、そして、温暖化』
(ヘラトリとは、NYタイムズの国際版 International Herald Tribuneの略称です)
何やらすごいタイトルとなりましたが、本題に入る前に、日曜日の「鹿児島中央支部精舎御説法」に触れる必要があるかと思い、そうさせてもらいました。以下は、内容のごく一部です。
「リンカーンも聖徳太子も、今では主として、“慈悲”の面しか印象に残っていないが、当時はいずれも、厳しい“戦時大統領”だった。
アメリカ南北戦争の死者は60万人以上。当時のアメリカ人口が3000万人だったことからすると、第二次大戦の米兵死者40万人より多い犠牲者の数は、「それだけの代償を払ってでも、打ち立てなければならない正義(南部貴族の既得権益を打ち破り、黒人奴隷を解放する必要)がある」という強い信念と、それを実現していくための辛さ、厳しさがあったことが、よくわかる。
一方、聖徳太子も、国論を二分する戦争(蘇我・物部の戦い)を遂行し、最期は一族が皆殺しにされるという代償を払ってでも、この国に仏教を移入して、天皇も帰依させて、高等宗教(世界宗教)による国家発展の道を切り拓いた。この戦に敗れていたら、日本は仏教国にならなかったし、その後の日本の発展も、なかっただろう。これも、実際には、厳しい選択であった。
この二人に加え、明治維新の志士達も、今の時期、続々と応援・降臨してきているということは、これから起きようとしていることが、今、考えているよりも、はるかに大きな結果が起きてくる、ということを意味している。 それは、「明治維新の国際版」が起きてくるということなのだ。大体、偉い人というのは、変人なのだ。そうでなければ、世の中をひっくり返すことなどできない。
だから、あなた方も、世間の反対にあったら、「効果的な仕事をしている」と思いなさい。
批判を受けたら、「前進している」と思いなさい。
邪教と罵られたら、「天使の軍団」だと思いなさい。
維新とは、賊軍が官軍になることなのだ。
明治維新のときは、ほんの10年でひっくり返ったが、
それには、「新しい発想力」と「強い行動力」の、両方が要る。
彼らが出てきているということは、
「明治維新で、何かやり残したことがある」ということなのだ。
幕府を倒す方便として国家神道を持ってきたが、その結果、他宗が弾圧され、その反動として、戦後、新宗教のラッシュアワーが起きたが、結果は痛し痒しで、宗教が政治に口を出すのは間違い」という事になってしまった。
この部分を正し、体制替えをしない限り、次の時代の千年王国は造れない。
「全世界同時幸福革命の維新」を起こすのだ。
これからの10年で大きく国論を変え、世界に大きな影響を与える、
そういう宗教・政治に必ずする。
夏の選挙を見て「何もしないでおとなしくしていればうまくいくのに」「総裁を含め、馬鹿な指導をしている」「時々血の気の多いのが出てきて指導するので困る」と思った人も多いだろう。
しかし、そういう時こそ鹿児島県人が、「それでええんじゃ、でなきゃ、維新なんか出来るか!」と言わなければいけない。 「自分達のみよかれ、ただただ、我が身が守られればよい」という、そういう人生、団体で終わってはいけないのだ。」
ということで、これだけでも「ヘラトリ」第35号としては十分な内容であると思いますが、また先送りすると本当に時機を失して、触れられなくなっても惜しいので、コペンハーゲン会議の結果を簡単に総括して、「温暖化論の問題点」に言及したいと思います。
今回の会合が、全く中身のない形で終了したことは、皆様もご存じかと思います。拘束力のない合意(nonbinding agreement)で、しかも途上国はその「合意」にすら「同意」せず「留意」したという、全くの政治ショーに終わりました。
各国のホンネは「この不況下、それどころではない」というのと、ヘラトリでも触れた
“eメール流出事件”に象徴される様に、「本当にCO2が関係あるの?」という、声なき声の良識が働いたのだと思います。
今日は、その“良識”について、もう少し踏み込んで、お話したいと思います。
何と言っても1番コンパクトにまとまっていて、すっと頭に入るのは、『幸福維新』(大川隆法/幸福の科学出版)第1章の「温暖化に関する部分」です。これは是非、お買い求めになって、読んでみて下さい。
夢のある国へ-幸福維新―幸福実現党宣言5
今日は、これを補完して、更に皆様方の理解と説得力を増して頂くための論点を、いくつか述べたいと思います。
内外のマスコミ・学者を見ていますと、一見、「温暖化は問題だ!」の大合唱一色のように見えますが、よく目を凝らしてみますと良心的な学者が必ずいます。
日本人では、
丸山茂徳、
内嶋善兵衛、
赤祖父俊一、
近藤邦明、
池田清彦など。海外では、
フリーマン・ダイソン(アメリカ)、
クロード・アレグレ(フランス)などです。彼らのことを、辞典で少し調べたり、その著作に目をとおすだけで、みるみる洗脳が解けていく快感を味わうことができます。
今日は、これらの中から、
丸山茂徳(東京工業大学教授)著、『地球寒冷化・人類の危機』(KKベストセラーズ/発刊ホヤホヤですが、非常に全体感があります)と、
今そこに迫る「地球寒冷化」人類の危機
矢沢潔(元科学雑誌編集長)著、『地球温暖化は本当か?』(技術評論社/2006年刊で、ちょっと古いですが、非常に公平感があります)
地球温暖化は本当か? 宇宙から眺めたちょっと先の地球予測 (知りたい★サイエンス)
の2冊に依拠しながら、ポイントを5点ほど、述べたいと思います。
(今日は特に触れませんが、以前お話した「温暖化を主張する科学者のデータ改ざんの歴史」みたいな、ジャーナリスティックなテーマに興味のある方は、特に後者の本がお勧めです。
また、当然のことながら、これらの学者の主張していることの全てが真理に合致しているわけではありません。但、「温暖化論の問題点」については慧眼であり、見るべきものがある、というのが、彼らをご紹介する趣旨です。)
丸山茂徳氏が実証したとおり、科学者の9割は、「温暖化の犯人はCO2だ」という説に反対しています。
また、地球物理学や地質学では、長らくそれと正反対の議論がされてきたのに、ここにきてにわかに、一部の気象学者が「気候予測モデル」という怪しげなものを使って、トータルな視点で見たときには、科学的根拠の全くない主張をしている事に対して、非常に不快に思っている学者が多いことが、述べられています。(アメリカでは、実に2万人の科学者が、反対の署名をしたこともありました。)
それでは、5つのポイントに入ってみます。
1.地球の寒暖に影響を与えるものは、CO2の他に、「太陽の活動」、「地球の磁力線」、「火山噴火」、「地球の自転・公転」などがあるが、温暖化を主張する気象学者は、これらの他の要因のメカニズムがわからないので、それらの影響はなかったことにして(つまり、「相殺しあって影響はゼロだった」と勝手に決めて)、事実上、CO2の影響だけで気温が上昇するように、最初からそういう形で、モデルをつくっていった。
(しかし、後述する説明をお読み頂ければ、おわかりのとおり、他の要素が相殺し合うことなど、絶対にあり得ない。)
だから、そのようなモデルに、「CO2が増えた」というデータを入れれば、「気温が上昇した」という結果が出るのは、当たり前の話であり、これは、単なる計算か、せいぜい算数であって、絶対に「科学」ではない。
2.実際、「太陽の活動」と「地球の磁力線」によって、雲がつくられることが、最新の科学では、明らかになっているが、その雲が1%増えるだけで、地球の気温は1℃下がってしまう。ところで、過去20年間の人工衛星の観測結果によると、雲の量は、その間だけでも、±1.5%変動しているから、雲の影響による気温の変動は、±1℃よりはるかに大きいのだが、一方で、1年間に全世界で放出されるCO2の量が、気温上昇に与える影響は、たったの0.004℃に過ぎないのである!
つまり、CO2は、気温の上昇に、ほとんど何の関係もないのだ!
3.その証拠に、後述する「地球の自転・公転」などの影響(専門用語で「ミランコビッチ効果」と言います)によって、地球は周期的に、温暖期と氷河期を繰り返しますが、6000年前の縄文時代には、今より気温が2~3℃高く、東京湾の海抜が、現在より4~5メートル高かったことが、確認されています。
また、今から1億年前と5億年前には、北極と南極の氷が完全に消えるほど、異常な温暖期もありました。
勿論、これらの時期に、火力発電所や自動車が存在しなかったことは、言うまでもないので、この一事をもってしても、「人為的CO2が犯人である」との説が、如何に荒唐無稽であるかがわかります。
4.『幸福維新』には、「地球には、必ず自動調整装置が働くのだ」とありますが、それを具体的に見てみましょう。
A.理科の実験でご存じのとおり、氷に熱を加えても、溶け終わらない限り、温度は上昇しませんが、同じように、南極と北極に氷がある限り、簡単には気温は上がりません。
(よくテレビで、「南極の氷山が溶けて流れ出す」という、衝撃の映像が映りますが、あれは、気温の上昇に関係なく起きる循環現象です。(流れ出して、蒸発し、南極に雪を降らして、それが再び氷になる。)ですから、あれは、完全な洗脳映像なのです!)
環境ウソ3-3「氷が解けて海水面上昇はウソ、南極が暖かくなれば氷」
B.海水のうち、太陽光による温度変化の影響を受けるのは表面の200Mまでで、数千メートルの深さを持つ深海は、水温が安定しています。これもまた、膨大なエネルギーを貯蔵し、地球の温度を安定させ、緩衝材の役割を果たしている「自動調整装置」なのです。
C.そもそもCO2自体が、海水によく溶けて、また海水からも放出されます。海中には、大気中の約50倍のCO2が含まれており、海中植物の光合成の源になると共に、全体のCO2量の調整役を果たしています。
5.前述の
ミランコビッチ効果等により、現在は、大きな周期(流れ)としては、温暖期から寒冷期の方に向かっています。(これは、最近の御法話でも、触れておられる点です。)
近代ヨーロッパで地質学が誕生して以来、目の前の氷河を眺めながら、切実な問題に直面していた彼らにとっては、「いつ、間氷期(温暖期)が終わって、氷河期(寒冷期)に入るのか」、それを突き止めるのが、最重要課題でした。(周期としては、寒冷期の方向に向かっていたので。)
そういう、長年の真面目な学問的積み重ねを無視して、コンピュータ・オタクのような気候モデル学者が、数字をいじりながら(改ざんしながら?)、世界を引っかき回しているというのが、今の「温暖化問題」の実態なのです。
どうか、強い意志を発揮して、そのような洗脳は、打ち破りましょう!
真面目な良識者達は、良心に基づいて正論を発表すると、かつての過激派のような「環境左翼」から嫌がらせを受けたり、ネット上で攻撃されたり、時には自分も騙されている大手マスコミから干されたりして、苦労しています。
“怖い者知らず”は、我々だけかもしれませんから、だから、頑張らなければならないのです!
(2009.12.20)
※書籍画像リンク、YouTube参考動画、用語リンクは、当ブログ管理人によるものです
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<参考書籍>
★丸山 茂徳氏:著
「地球温暖化」論に騙されるな!
科学者の9割は地球温暖化CO2犯人説はウソだと知っている (宝島社新書)
地球温暖化対策が日本を滅ぼす
★内嶋善兵衛氏:著
新・地球温暖化とその影響―生命の星と人類の明日のために (ポピュラー・サイエンス)
★赤祖父俊一:著
正しく知る地球温暖化―誤った地球温暖化論に惑わされないために
地球温暖化論のウソとワナ
★近藤邦明:著
温暖化は憂うべきことだろうか―CO2地球温暖化脅威説の虚構 (シリーズ〈環境問題を考える〉 (1))
★池田清彦:著
環境問題のウソ (ちくまプリマー新書)
※今回ご紹介した本は、本棚にもあります。
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