この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつかりました。どうぞよろしくお願いします。
なに、“考える”と言ってもそれほど大袈裟なことではありません。クルマはこれからどうなって行くのか。現在売り出されているクルマは何を考え、何を目指して開発されたのか。実際にクルマに乗り、開発者に会ってお話を伺い、販売現場からの声にも耳を傾ける……。ビジネスはビジネスとして事実をしっかりと捉まえた上で、もうちょっとこう明るく楽しくクルマを味わって行こう、というのがこの「走りながら考える」の企画意図です。
シリーズ
フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
454回
新型スイフト 日常使いの「ゲタ」を極める
15年続いた日経ビジネス電子版での当連載は今回で最終回を迎える。最後を飾るのは「Bセグの王者」新型スイフトの開発者インタビューだ。デザインを変え、間口を広げて顧客に寄り添う。その姿勢がスイフトを王者たらしめる。
新型スイフト 「これじゃないよね」からの脱却
スイフトと言えば、筋肉質で「ネコ科の肉食獣」を連想させるスポーティーなデザインが魅力の一つだった。だが「肉食系」から「草食系」に、今回のモデルチェンジで印象は大きく変わった。「全体的にキレがなくなった」と不満げな筆者に開発者はどう応えたのか。
角が取れて丸いお人になられた?「Bセグの王者」スズキ スイフト
フルモデルチェンジしたスズキの新型スイフトに試乗した。今どきの軽自動車よりも安いのに、よく走る。どうなっているのだろう。
目指すは「死なないパイロット」 F-15新人教育
航空自衛隊、飛行教育航空隊の密着記事も今回が最終回。一人前の戦闘機乗りを目指して日々訓練に励む2人の訓練生に話を聞いた。
眼前で飛び立つF-15 轟音鳴り響く滑走路へ
航空自衛隊、飛行教育航空隊の密着記事3回目はF-15の離着陸の光景をお届けする。強風の中、訓練生たちが次々と飛び立っていく様は壮観だ。
戦闘機乗りは何があっても諦めない
航空自衛隊、飛行教育航空隊への密着記事2回目は教官へのインタビューだ。戦闘機乗りを目指し幾度もはい上がってきた不屈のパイロットは今、その精神を後進に伝えている。
空自のトップガンは宮崎で育つ
航空自衛隊から特別な許可をいただき、F-15のパイロットを育成する飛行教育航空隊を取材した。空自の主力戦闘機たるF-15で日本の空を守らんとする若鷲(わし)は、どう育っているのか。
ホンダN-BOX 売れないグレードは造らない
ホンダN-BOXも今回が連載の最終回。収納、運転の快適性、そして安全。いずれの面でも開発者はこだわりを語る。軽の絶対王者に抜かりはなそうだ。
“もうクルマはこれでよくね?” ホンダN-BOX
売れに売れているホンダN-BOX。今回から開発者インタビューをお届けする。パッと見てN-BOXと分かるのに、新型N-BOXは中身も外見も大きく変わっている。そんな「開発の妙」について、深掘りしていこう。
ホンダN-BOX 絶対王者の正常進化
2023年に登場した新型のホンダN-BOX。軽自動車界における絶対王者のモデルチェンジとなれば、失敗は“絶対に”許されない。開発担当者のプレッシャーは生半可なものではなかったろう。では「日本で一番売れているクルマ」はどのように進化したのか。まずは試乗編。じっくりと味わってみた。
ロータリーの火は消えない。消さない。
ロータリーエンジン搭載車の生産が終了しても、マツダは粛々とロータリーエンジンを造り続けてきた。その熱意はMX-30で日の目を見る。さらにマツダの毛籠勝弘社長はロータリーエンジン開発チームを再結成すると発表した。マツダからロータリーの火が消えることはなさそうだ。
同じ回転部品だから一緒だろ(笑) マツダロータリー開発秘話2
1991年、「R26B型4ローターロータリーエンジン」を搭載した「マツダ787B」はル・マン24時間レースで日本車初の総合優勝を果たした。それから30年、紆余曲折(うよきょくせつ)を経てロータリーエンジンはPHVの発電用として日の目を見る。ロータリー一筋のエンジニアが、その歴史を…
マツダのロータリー「死んだフリ作戦」
マツダの宝であるロータリーエンジンが復活した。MX-30に搭載される「シリーズハイブリッドの発電用」という条件付きとはいえ、まずは心から祝福したい。過去を振り返ればロータリーは多くの苦難に直面したが、そのたびによみがえってきたのだ。
開発者自らが語る「Zは扱うのがすごく難しいクルマ」
フェアレディZは扱うのが難しいクルマだ。その「御し難さ」は開発者も認めるところ。「操る楽しみ」を最大限に追求したクルマこそZなのだ。
人の生死に関わる問題だから、俺らは絶対に見逃さない!
開発者も認めるほど新型フェレディZは安い。もっと値上げしても、例えばあと100万円くらい値上げしても受注は一切揺るがないのではないか。だがブランド・アンバサダーの田村氏は「それは絶対にイカン」のだと言う。
(ヘボだと)ダンスはうまく踊れない、日産フェアレディZ
新生フェアレディZはいかにして生まれたのか。ブランド・アンバサダーの田村宏志氏と、車両開発主管の川口隆志氏に話を聞いていく。田村氏はフェアレディZに加え、GT-Rの開発にも携わっている。両車の違いはどこにあるのか。その辺りもたっぷりと伺ってきた。
お、ねだん以上。Z
日産自動車が世界に誇るスポーツカー、新型フェアレディZ。その出来栄えはあまりにも素晴らしい。見て良し、乗って良し、そして(助手席に)乗せて良しの三方良し。乗れば分かる。この内容でこの値段は安い。安すぎる。
リゾート開発からEV生産まで、ベトナム経済牛耳る財閥の横顔
ベトナム漫遊記が好評のため、調子に乗って第2弾をお届けする。今回注目するのはベトナムの財閥だ。その存在感は大きく、リゾート開発から電気自動車(EV)生産まで手掛けている。ビングループ傘下の国産車メーカー、ビンファストはこのほど初めて米国にベトナム国産EVを輸出した。
「バイク天国」ベトナムの今
筆者はこのほどベトナムを訪れた。前回、僅かばかり触れた滞在記が好評で、各方面から「ベトナムの話をもう少し詳しく聞きたい」という要望をいただいた。そこで今回はベトナムで人々の移動の足として定着しているバイク事情について、豊富な写真とともにリポートしたい。
売れているのかいないのか? ホンダ・トランザルプ、現場と販売の感覚差
「何の不安も感じないで乗れる」「オンでもオフでも、どんなところでも思うままに走ってほしい」。開発者がトランザルプに込めた思いははっきりとしている。ただ、世間にその思いが十分に伝わっているとは言えないようだ。
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