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2023/04/02

1970年代の洋楽(アメリカ音楽史)概説

1970年代のアメリカ音楽は、さまざまなジャンルが発展し、新たな音楽スタイルが次々と登場した時代です。以下に、この時代の主要なジャンルとその特徴を紹介します。



2014/04/29

70年代の洋楽名曲選 Top25

今回は70年代洋楽の名曲の数々をご紹介してみたいと思います。




2010/07/21

1978年の洋楽と第21回グラミー賞

第21回グラミー賞最優秀レコードは、ビリー・ジョエルの『Just the Way You Are』でした。邦題は『素顔のままで』ですね。ビリー・ジョエルが最初に獲得したゴールド・ディスクでもあります。既に離婚していますが、元々はビリー・ジョエルの最初の妻に捧げたバースディ・ソングでした。

また、この曲は最優秀楽曲も受賞しています。





2009年から、トヨタのエスティマという車のCMソングとして使われていたので、何度か耳にしたことがある方も多いと思います。78年の年間チャートで4位だった、彼の5枚目のアルバム『The Stranger』にも収録されています。


1978年のビルボード年間シングルチャートです。

1     "Shadow Dancing"     Andy Gibb

2     "Night Fever"     Bee Gees

3     "You Light Up My Life"     Debby Boone

4     "Stayin' Alive"     Bee Gees

5     "Kiss You All Over"     Exile

6     "How Deep Is Your Love"     Bee Gees

7     "Baby Come Back"     Player

8     "(Love Is) Thicker Than Water"     Andy Gibb

9     "Boogie Oogie Oogie"     A Taste of Honey

10     "Three Times a Lady"     Commodores

この年は、映画『サタデーナイトフィーバー』が大ヒットした年でもあり、アルバムがグラミー賞を受賞、Bee Geesの楽曲も多くチャートインしています。

Just the way you areは17位でした。



続いてアルバムチャートです。

1. Saturday Night Fever / Bee Gees & Various Artists Soundtrack

2. Grease / John Travolta & Olivia Newton-John Soundtrack

3. Rumours / Fleetwood Mac

4. The Stranger / Billy Joel

5. Aja / Steely Dan

サタデーナイトフィーバーのサウンドトラックが1位ですね。
ビージーズといえばこのサタデーナイトフィーバーと小さな恋のメロディでしょうか。

また、4位はビリー・ジョエルの代表作、The Stranger です。
Strangerはイントロがとても美しく、本当に名曲だと思います。



2010/07/20

1977年の洋楽と第20回グラミー賞、名曲Hotel California

第20回グラミー賞、最優秀レコード受賞曲は、イーグルスの代表曲『Hotel California』です。20世紀を代表する名曲と言っても過言ではないでしょう。2009年には、デジタルダウンロード数も100万を超えたことで、RIAAにプラチナ認定されました。

Hotel California - Eagles




タイトルだけだとカリフォルニアにあるホテルのことを歌っていると思われがちですが、実は70年代後半の南カリフォルニアの音楽業界や、アメリカの社会を風刺する歌となっています。また歌詞も抽象的なもので、多くの解釈がなされていました。

イーグルスのドラマー、ドン・ヘンリーが何度か歌詞について言及しており、「我々が知っているアメリカンドリームの暗い部分を歌っている」というようなコメントを出したこともあります。


この年、第20回グラミー賞は、Song of the Yearが2曲受賞となった珍しい年でもあります。1曲目は、Barbra Streisandの"Evergreen"、2曲目はDebby Booneの"You Light Up My Life"です。








以下はこの年の年間シングルチャートです。Barbraの"Evergreen"が4位、Eaglesの"Hotel California"は19位となっています。

チャート上はあまりふるわなかったようですが、ローリングストーン誌の『偉大な500曲』49位にランクインしている他、21世紀に入っても歌い継がれる名曲として歴史に名を残していますね。


1     "Tonight's the Night (Gonna Be Alright)"     Rod Stewart

2     "I Just Want to Be Your Everything"     Andy Gibb

3     "Best of My Love"     The Emotions

4     "Evergreen (Love Theme from A Star Is Born)"     Barbra Streisand

5     "Angel in Your Arms"     Hot

6     "I Like Dreamin'"     Kenny Nolan

7     "Don't Leave Me This Way"     Thelma Houston

8     "(Your Love Has Lifted Me) Higher and Higher"     Rita Coolidge

9     "Undercover Angel"     Alan O'Day

10     "Torn Between Two Lovers"     Mary MacGregor

11     "I'm Your Boogie Man"     KC and the Sunshine Band

12     "Dancing Queen"     ABBA

13     "You Make Me Feel Like Dancing"     Leo Sayer

14     "Margaritaville"     Jimmy Buffett

15     "Telephone Line"     Electric Light Orchestra

16     "Whatcha Gonna Do?"     Pablo Cruise

17     "Do You Wanna Make Love"     Peter McCann

18     "Sir Duke"     Stevie Wonder

19     "Hotel California"     Eagles

20     "Got to Give It Up"     Marvin Gaye



同年のビルボード年間アルバムチャートでは、1位がサタデー・ナイト・フィーバーのサウンドトラックでした。ビリー・ジョエルのアルバムもチャートインしています。

1. Rumours / Fleetwood Mac

2. Songs In The Key Of Life / Stevie Wonder

3. A Star Is Born / Barbra Streisand & Kris Kristofferson / Soundtrack

4. Hotel California / Eagles

5. Boston / Boston

1位のフリートウッド・マックは昨年もチャートインしていました。
5位のボストンはトム・ショルツのバンドです。
wikipediaのボストンの項目に詳しく書かれていますが、引用させていただくと
"仕事の傍ら、電気工学の知識を生かして自宅アパートに多重録音可能なスタジオを構築、そこで作り上げたデモ・テープがCBS Recordsに認められ、デビューの運びとなる。このデモ・テープの完成度は異様なほど高かったので、ほとんどショルツ一人で作ったという話をCBS側 はにわかには信じず、後で「実は…」とバンドのメンバーが明かされるのではと期待していたと言われる。このスタート時点ですでに、ショルツ側とレーベル側 の思い違いがあったと(その後のことの成り行きを知っている現在からは)言える。デモテープを聞いた CBS側の担当者は「現存するあらゆる(ロック・ミュージック)作品の中で、最も素晴らしい作品である」と評価したと言われる。"


とのことで、非常に才能ある人物だったようです。

元々 のBoston のボーカルであるブラッド・デルプが2007年に亡くなってしまったため、
現在はトミー・デカーロという人がボーカルをしています。
彼は、カラオケでBostonの曲を歌ったものをMyspaceで公開していたところスカウトされたという面白い参加のしかたをしています。


2010/07/18

第19回グラミー賞

1977年のグラミー賞最優秀レコードはジョージ・ベンソンの『This Masquerade』でした。もとは1972年に発売されたレオン・ラッセルのシングル『Tight Rope』のB面だったのですが、その後数多くのアーティストによってカヴァーされ、77年にグラミー賞となりました。

This Masquerade - George Benson



日本ではおそらくカーペンターズのカヴァーヴァージョンが一番有名なのではないでしょうか。ジャズっぽいピアノがおしゃれです。



1977年のビルボード年間アルバムチャートには、スティーヴィー・ワンダーのアルバムなどがチャートインしていました。

2010/07/16

1976年グラミー賞

さて久々のグラミー賞です。1976年の最優秀レコード受賞曲はキャプテン&テニールの『Love Will Keep Us Together』でした。邦題は『愛ある限り』です。最近では、キャメロン・ディアスが出演していたソフトバンクのCMソングとして使われていました。

Love Will Keep Us Together - Captain and Tennille



ニール・セダカのカヴァー曲ですが、グラミー賞はキャプテン&テニールが受賞しています。キャプテン&テニールは、ダリル・ドラゴンとトニー・テニール夫婦のデュオで、ドラゴンは元々ビーチボーイズのバックバンドとしても活動していました。

この曲はその後も様々なアーティストにカヴァーされていて、ニッケルバックのカヴァーヴァージョンも聴くことが出来ます。こちらもかなりいいですね。



ちなみに同年のビルボード年間アルバムチャートでは、ポール・マッカートニーのウィングスや、イーグルスのグレイテストヒッツ、シカゴなどがチャートインしています。

2010/07/10

The Carpenters 名曲集

ロック全盛と言われている1970年ですが、以前紹介したSimon & Garfunkelや、Jackson 5、そしてカーペンターズなど、よりポップなグループの人気も負けじと高い時代でした。
今回はCarpentersの名曲を紹介します。

まずは1970年5月リリース、初のビルボード1位シングル"(They Long to Be) Close to You"です。1970年の年間チャートでも2位を獲得しています。(1位はサイモン・アンド・ガーファンクルの"Bridge over Troubled Water")
Close to You


続いては、Close to Youの直後にリリースされた"We've Only Just Begun"です。当時から、結婚式のBGMとしても非常に人気が高かったそうです。

We've Only Just Begun


1971年にリリースされた"Rainy Days And Mondays" ビルボードチャートで2位を獲得、カーペンターズの楽曲の中でもかなり有名な曲です。

Rainy Days And Mondays


同じく1971年リリース、Rainy Daysと同じアルバムに収録されている"Superstar" Superstar

The Marvelettesのデビュー曲、"Please Mr Postman"のカヴァー。 Please Mr Postman
名曲ばかりですね。

2010/07/09

1975年グラミー賞

1975年の最優秀レコード賞はオリヴィア・ニュートンジョンの『I Honestly Love You』でした。1978年の杏里さんのシングル『オリビアを聴きながら』のオリビアはこの人です。ちゃんと調べるまで、ずっと誰なんだろうと思ってました。

I Honestly Love You / Olivia Newton-John



この曲はオリヴィアの最初のヒットソングでもあり、アメリカのケーブルテレビVH1(MTVの兄弟チャンネル)がまとめた『40 Most Softsational Soft-Rock Songs』で11位に位置しています。次回はちょっとグラミー賞から離れて、このリストを紹介してみたいと思います。

オリビアを聴きながら - 杏里



ちなみに同年のビルボード年間アルバムチャートには、エルトン・ジョンのグレイテストヒッツやジョン・デンバーのアルバムが入っていたようです。

2010/07/07

1974年グラミー賞

1974年のグラミー賞最優秀レコードはロバータ・フラックの『Killing Me Softly with His Song』でした。ロバータ・フラックは昨年の『The First Time Ever I Saw Your Face』に続いて2年連続の受賞です。邦題は『やさしく歌って』です。これも素晴らしい意訳ですね。

Killing Me Softly with His Song / Roberta Flack



『The First Time Ever I Saw Your Face』同様に、カヴァーソングです。この曲も非常に多くのアーティストにカヴァーされており、キャロル・キングやジャクソン5、ハーブ・アルパート、最近だとアリシア・キーズなど、挙げればきりがありません。

ちなみに日本のCMでBGMとして使用されていたこともあるので、聞いたことがある方も多いと思います。ネスカフェのCMで、使われていたのは渡辺美里さんが歌っているヴァージョンです。

曲はこちらで聴けます

同年のビルボード年間アルバムチャートでは、エルトン・ジョンのアルバムが1位でした。

2010/07/06

1973年グラミー賞

 1973年のグラミー賞最優秀レコードはロバータ・フラックの『The First Time Ever I Saw Your Face』でした。邦題は『愛は面影の中に』です。たまに思うんですが、翻訳のお仕事されてる方って本当にすごいですね。この曲の歌詞もこれでもかというくらい甘い内容なんですが、巧みに形容した名訳ではないでしょうか。

The First Time Ever I Saw Your Face / Roberta Flack



この曲はもともと1957年にペギー・シーガーという女性のフォークシンガーがリリースしたものでしたが、ロバータ・フラックのヴァージョンでグラミー賞を受賞したことにより一躍有名になりました。

その他に、セリーヌ・ディオンもこの曲をカヴァーしたCDをリリースしています。



同年のビルボード年間アルバムチャートには、ウォー(War)やスティーヴィー・ワンダーなどがチャートインしていました。

2010/07/04

1972年グラミー賞

1972年のグラミー賞最優秀レコードはキャロル・キングの『It's Too Late』でした。

It's Too Late / Carole King



キャロル・キングといえばロコモーションや、ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロウなどが有名ですが、これも名曲ですね。
同年のビルボードアルバムチャート2位のアルバム『Tapestry』にも収録されています。

95年にはグロリア・エステファンがカヴァーしており、こちらも原曲のイメージを壊すことなくいい雰囲気を出しています。



2010/06/27

1970年の洋楽と第13回グラミー賞

第13回グラミー賞最優秀レコード受賞曲はサイモン・アンド・ガーファンクルの名曲『Bridge over Troubled Water』でした。

Bridge over Troubled Water / Simon and Garfunkel



Record of the Yearの他、Song of the Year、Album of the Yearと、主要3部門全てを受賞しています。

また、彼らは1969年に続き、この曲で2度目の最優秀レコード賞の受賞です。同タイトルのアルバムは、1970年のビルボード年間アルバムチャートで1位を獲得しています。

また、数多くのミュージシャンによってカヴァーされており、エルヴィス・プレスリーやアレサ・フランクリン、ジョシュ・グローバン、クレイ・エイケンなど新旧問わず歌い継がれています。

これは bon jovi の二人、Jon Bon JoviとRichie Samboraが歌うヴァージョンですね。




続いてこの年、1970年の年間シングルチャートです。1位は当然のように"Bridge over Troubled Water"ですね。

1     "Bridge over Troubled Water"     Simon & Garfunkel

2     "(They Long to Be) Close to You"     The Carpenters

3     "American Woman"     The Guess Who

4     "Raindrops Keep Fallin' on My Head"     B.J. Thomas

5     "War"     Edwin Starr

6     "Ain't No Mountain High Enough"     Diana Ross

7     "I'll Be There"     The Jackson 5

8     "Get Ready"     Rare Earth

9     "Let It Be"     The Beatles

10     "Band of Gold"     Freda Payne





2010/06/26

1970年グラミー賞

1970年のグラミー賞最優秀レコード受賞曲はザ・フィフス・ディメンションの名曲『Aquarius /Let The Sunshine In』でした。邦題は『輝く星座』ですね。

Aquarius /Let The Sunshine In / The 5th Dimension



『The Age of Aquarius』と『Let the Sunshine In』の2曲から構成されています。1968年に続き、フィフス・ディメンションは2度目の最優秀レコード賞の受賞となります。

1970年はといえば、ビートルズが解散した年でもありました。正確にはポール・マッカートニーが脱退したことによる事実上の、ということですが、当時は様々な憶測が飛び交い、非常に物議を醸したようです。

1970年のビルボードアルバムチャートは、サイモン・アンド・ガーファンクルの『Bridge Over Troubled Water』が1位となっています。これは翌年のグラミー賞受賞曲ですね。

2010/04/20

1970年の洋楽と Simon & Garfunkel

1970年から1曲選ぶとしたら、Simon & Garfunkelの"Bridge Over Troubled Water"以外に無い、まさにそんな年でした。66年に3曲、68年に2曲と、それまでも少なからずビルボードの年間シングルチャートには入っていましたが、70年に初めて年間で1位を獲得、この曲でグラミー賞も受賞し、まさに1970年を代表する曲となりました。

こちらは1970年のアルバムチャートです。

1. Bridge Over Troubled Water / Simon & Garfunkel
2. Led Zeppelin II / Led Zeppelin
3. Chicago / Chicago
4. Abbey Road / Beatles
5. Santana / Santana

この年は説明の必要がないくらい名盤だらけです。

1位のBridge Over Troubled Waterは、グラミー賞のシングル・アルバム同時受
賞を果たしています。
日本では「明日に架ける橋」として知られています。

3位はブラスロックの代表的アーティスト、シカゴのアルバムです。
69年のチャートにも出てきた、ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズもブ
ラスロックのバンドですね。

Bridge Over Troubled Water