た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

動物が幸せを感じるとき

動物が幸せを感じるとき 新しい動物行動学でわかるアニマル・マインド

動物が幸せを感じるとき 新しい動物行動学でわかるアニマル・マインド

図書館の新着本の中から書名に惹かれて読んでみました。原著者のwikipedia:テンプル・グランディンさんは、自閉症の動物学者だそうですが、本書では特に障害の話は出てきません。原題の副題"Createing The Best Life for Animals"が内容を一番うまく言い表してるかな?*1
今は読み終えたところだから、後半の家畜の幸せに関する記述が印象に残ってる*2けど、前半部分では犬・猫の幸せについても詳しく記述されていたので、ペットを飼っている人にも大いに役に立つ内容でしょう。犬は人間に仕え、人間は猫に仕えるそうだ。だから、犬はもちろん猫も、かうだけかって一匹で放っておくのは問題があるようだ。
最後にまたデジタル書き抜きで手抜き。

動物にとっていちばん大切なものは、生活の質だと私は考える。そのために必要なものは、

  1. 健康
  2. 痛みや好ましくない情動からの解放
  3. 「探索」と「遊び」

だそうだ。なんか、同じことが人間についても言えそうだね。

*1:これを邦題にするのではなく、一見正反対のような内容を邦題に採用した理由は巻末の訳者あとがきで語られていましたが。

*2:人間と(人に食べられる)家畜の関係は共生だそうです。従って、食べられてしまうからかわいそう、という単純な見方は否定される。