以前にも書いているし、当方のサイトを見ていれば当方の主張は自ずと分かるはずだが、それでも改めて著作権保護期間の延長に強い反対の意志を示したい。
- 【海難記】 Wrecked on the Sea - 著作権保護期間の延長問題について考える
- Irresponsible Rumors 2006後半(山形浩生)
- クリエイターら、著作権保護期間延長の議論を呼びかける国民会議発足(INTERNET Watch)
- ITmedia News:「著作権保護期間の延長、議論を尽くせ」――クリエイターや弁護士が団体発足
Think Copyright というサイトが本日公開の予定。
今回発足した「著作権保護期間の延長問題を考える国民会議」は、全員が保護期間延長に反対というわけではないが、三田誠広や松本零士の著作権に関するアレな発言が日本の創作者の総意などと思われる事態はとりあえず避けることができそうだ。
ああした発言を見ていると、「歳は取りたくないものです」といった中村光夫的な嫌味のひとつも言いたくなるが、今回の国民会議には別役実のようなキャリアのある高名な劇作家も加わっている。決して年齢の問題ではないのだ。
ところで上に挙げたリンク先の文章を書いていたり、名前が出てくる人たちが執筆している新刊『あたらしい教科書 <9>コンピュータ』(asin:4903267458)において、「クリエイティブ・コモンズ」の項目を担当しているのは、実は不肖ワタクシである。
編集部の注文として、青空文庫の話も入れてくれというのがあり、最初それに疑問を感じたりもしたが、この項目を「日本の文化庁も、著作権法が定める著作権保護期間を現行の50年から70年に延長する方向で検討を進めていますが、青空文庫はこれに反対する声明を発表しています」という文章で終わらせることができたのは今にしてみるとよかったかもしれない(字数の制限のため、厳密さを欠いた記述になっているのをお許しください)。
余談であるが、先週末は金髪だった津田大介氏が黒髪にチェンジしていて驚いた。
あと、今日の画像も Wikimedia Commons より。