100人を超えるプロの売春婦たちが、24時間態勢で待機し、総部屋数は14
7室。レストランあり、ジムあり、美容サロンありの欧州最大の売春宿の建設計画が2014年のオープンを目標に進められている。
手がけるのは、“セックスの帝王”の異名を持つ実業家ウェルナー・シュマック。1500万ユーロ(約15億円)をつぎ込み、「4つ星ホテル並みの売春宿」を目指すという。

肝心の場所だが、現時点では「ウィーン郊外」ということ以外は明らかにされていない。オーストリアでは、売春は合法化されているものの、これほど大きな施設ができるとなると住民からの反対は必至だからだ。
女性の人権問題に取り組む議員たちの意見も割れている。
「プロの売春婦たちが、より“安全な環境”で仕事をできるのは、悪いことではない」という意見がある一方で、「売春が巨大なビジネスへと発展することで、彼女たちが抱える問題が表面化しにくくなるのでは」という意見も上がっている。

COURRiER Japon
2013年3月号
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