ミラクル・リナックスは2009年8月4日,回数制の技術サポート・サービス「Linuxインシデントサポート」を開始する。価格は1回10万円から。同社のMIRACLE LINUXに加え,CentOSとRed Hat Enterprise Linuxも対象とする。
価格は,導入方法や設定,操作に関する質問への回答,またはログ解析による障害調査を行う「Standard」が,1インシデント(1件)10万円(税別)。3インシデントをまとめて購入すると20万円(税別),10インシデントは50万円(税別)となる。
ダンプ解析やソースコード調査,修正パッチ作成支援を行う「Platinum」は1インシデント60万円。修正パッチ作成後のテストやメンテナンスは別契約になる。
これまでMIRACLE LINUXとCentOSに対する技術サポート・サービスは提供していたが,年間契約のみだった。Red Hat Enterprise Linuxに対する技術サポートは,今回初めて提供する。
またサポート対象バージョンはMIRACLE LINUXがv2.1, 3.x, 4.x, 5.x (Asianux Server 3.x),Red Hat Enterprise Linuxがv2.1, 3.x, 4.x, 5.x,CentOSがv3.x, 4.x, 5.xと,メーカーによるサポートがすでに終了している過去のバージョンも含める。
ミラクル・リナックスでは初年度に100社への提供を目指している。
またサービスの一環として,IBMのx86サーバーでのCentOSの動作検証を日本IBMと協力して行う。検証結果はミラクル・リナックスのサイトで公開する。他メーカーのサーバーについても順次稼働確認を行い,情報を追加していくとしている。