双日システムズは2014年5月26日、Internet Explorer(IE) 6互換のブラウザー「thinforie(シンフォリエ)」を、IE 8にも対応するよう機能を強化した(写真)。thinforieは米ヴイエムウェアのアプリケーション仮想化ソフト「ThinApp」と組み合わせた利用が前提となっており、双日システムズからThinAppのライセンスを購入するユーザーには、同日からthinforieを無償で提供する。
thinforieは2013年5月にIE 6対応版が提供済み(関連記事:双日システムズがポータブル化によるXP移行を強化、IE6代替ブラウザーでライセンス問題を回避)。ThinAppと組み合わせて、IE 6向けのWebアプリをWindows 7などでも利用できるようにする。Windows XPを使っていた多くの企業にとっては、IE 6向けに開発したWebアプリケーション資産を、IE 6が対応しないWindows 7や同8でも延命できる利点があった。
マイクロソフトのライセンス規約では、単一のWindows上で複数バージョンのIEを実行することは認められていない。そのため仮想化技術によってWindows 7や同8上でIE 6を使用した場合、ライセンス規約に抵触する恐れがあった。一方、thinforieはOSにインストールされたIEの標準コンポーネント(部品)を組み込んで動作しているため、ライセンス規約に抵触しない。