中国のインターネット企業デフォルト、上場会社で2例目
[北京 7日 ロイター] - 中国のインターネット企業、中科雲網科技集団(クラウド・ライブ・テクノロジー・グループ)<002306.SZ>は、資金不足で社債の元利払いができず、債務不履行(デフォルト)に陥ったことを明らかにした。
デフォルトとなったのは4月7日に期日を迎えた社債4000万ドル相当。中国の上場企業が公募社債でデフォルトを起こしたのは2度目で、中国の企業倒産法の有効性や、政府が国内投資家に多額の損失を負わせる意思があるかどうか再び注目される展開が予想される。
2014年に上海超日太陽能科技<002506.SZ>が中国初の公募社債デフォルトとなった当初は、市場原理に基づく展開として歓迎する声が多かった。ただ最終的には債権者救済のため政府が介入している。
中科雲網科技は証券取引所への公告で、主要株主からの1億6140万元(2600万ドル)の調達と資産売却を試みたが、依然2億4060万元が不足していることを明らかにした。引き続き債務返済に向け資金調達努力を続けるという。
同社は「今回のデフォルトにつき、当該債券を保有するすべての方々に、当社として心よりおわびを申し上げる」と述べた。
同社は飲食業のほかIT関連事業も手掛けているが、食品とリサイクル事業の不振が響き2年連続で赤字に陥った。
同社の孟凱元会長をめぐっては、中国の証券規制当局がこれまでに、証券取引法違反の可能性を含め調査を行っている。
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