ようやく販売が開始された新iPod。売れ行きは好調なようで、銀座のアップルストアでは発売日の昼過ぎには用意されていた台数がすべて売り切れてしまったそうだ。
新製品はポータブル“オーディオ”プレーヤーとして高い完成度をもっており、これからHDDタイプの製品を購入しようというユーザーには強くアピールすることと思われるが、ポータブル“ビデオ”プレーヤーという側面をもっていることも忘れてはならない。
ミュージックプレーヤーとして実力を検証した前回のレビューに引き続き、今回は自分で録画した映像を外出先へ持ち出す、ポータブル“ビデオ”プレーヤーとして新型iPodがどれほどのポテンシャルをもっているかチェックしてみたい。
発表時にジョブズ氏がプレゼンテーションしたように、新iPodが再生に対応している動画ファイルのコーデックはMPEG-4とH.264の2種類。サイトに掲載されているスペックシートによると、詳細は以下のようになっている。
MPEG-4 | |
ビットレート | 最高2.5Mbps |
解像度 | 最高で480×480 |
フレームレート | 30fps |
オーディオ | 最高160 KbpsのAAC-LC |
オーディオサンプリングレート | 48 kHz |
拡張子 | .m4v/.mp4/.mov |
プロファイル | シンプルプロファイル |
H.264 | |
ビットレート | 最高768Kbps |
解像度 | 最高で320×240 |
フレームレート | 30fps |
オーディオ | 最高160 KbpsのAAC-LC |
オーディオサンプリングレート | 48 kHz |
拡張子 | .m4v/.mp4/.mov |
プロファイル | ベースラインプロファイル |
少々乱暴な言い方になるが、これらの条件を整理すると「拡張子が.m4v/.mp4/.movのいずれかであり、動画の圧縮コーデックがMPEG-4もしくはH.264」の動画ファイルならばiPodで再生することができると言うことになる。ちなみに、iTunes Music Storeで販売されているミュージックビデオは拡張子が.m4v、コーデックはMPEG-4であることが確認できている(関連記事)。
それでは、テレビの録画やカムコーダーで撮影した映像など、手元の動画ファイルをiPodで視聴するためにはどうすればよいのか。最も手っ取り早い方法はオンラインソフトとして販売されているQuickTime Proを利用することだ。「ファイル」メニューから「エクスポート」「ムービーからiPod(320×240)」を選択し、手持ちの動画ファイルをエクスポートさせるとiPodで視聴可能な.m4vのファイルが生成される。
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