DUnit がどんなものなのか、ここで少し体験してみます。
新しいプロジェクトを作成して、 1 + 1 = 2 となることを確かめるサンプルです。
※Delphi 7 を使って作業をしてます。
まず、Delphi を起動します。
これで、勝手に新しいプロジェクトができます。
まず、
Delphi を起動したときにいくつかのファイル(まだ保存されていない)が
勝手に作成されます。この中のいらないファイルを取り除きます。
まず画面に出てきている Form1 を消します。
[×]ボタンを押してしまいます。
Unit1.pas という Form1 の実体もいらないので右上の [×] ボタンを押して消します。
[Unit1.pas を保存しますか?] と聞いてきますが、もちろん保存しません。[いいえ]です。
ここまできたら一旦プロジェクトを保存します。
[ファイル] - [すべて保存] を選びます。
プロジェクト名に Project1Test.dpr というような名前を付けて保存します。
[プロジェクト] - [ソース表示] を選びます。
出てきたウィンドウに DUnit のファイルを追加します。
エクスプローラで dunit-7.2.0\src (ここでは C:\Tools\dunit-7.2.0\src) を開き、
TestFramework.pas と、GUITestRunner.pas を
Project1Test.dpr ウィンドウにドラッグアンドドロップします。
これで、DUnit のファイルは追加できました。
unit Unit1; interface implementation end.
unit Project1TestCases; interface uses TestFrameWork; type TTestCaseFirst = class(TTestCase) published procedure TestFirst; end; implementation procedure TTestCaseFirst.TestFirst; begin Check(1 + 1 = 1, 'Oops!'); end; initialization TestFramework.RegisterTest(TTestCaseFirst.Suite); end.
program Project1Test; uses Forms, Project1TestCase in 'Project1TestCase.pas'; {$R *.res} begin Application.Initialize; Application.Run; end.
program Project1Test; uses Forms, TestFrameWork, GUITestRunner, Project1TestCases in 'Project1TestCases.pas'; {$R *.RES} begin Application.Initialize; GUITestRunner.RunRegisteredTests; end.
ここまでで、テストが実行できるようになっています。
[実行] - [実行] を選択して、実行してみてください。
DUnit の ダイアログが表示されるはずです。
実行ボタン([Actions] - [Run] またはF9)を押すと、テストが実行されます。
1 + 1 の答えは 1 にはなりませんので、テストは失敗します。
この、テストが失敗することを確認するのは、すごく大事です。
テストがちゃんと実行されていることを確認することができるからです。
今度は、1 + 1 の答えが 2 になるかをテストします。
Project1TestCases.pas の
Check(1 + 1 = 1, 'Oops!');
を
Check(1 + 1 = 2, 'Catastrophic arithmetic failure!');
に変更します。
これは、問題なくパスするはずです。
これが、DUnit の基本的な動きです。
つづく…。