見える化とは (1) 現場力を向上する
見える化については、以前関連ニュースを紹介したことがありますが、書籍「見える化 - 強い企業をつくる「見える」仕組み」を読みましたので、改めてこちらのブログで書籍のポイントをまとめて見たいと思います。
書籍によると、そもそも見える化が重要になってきている理由は、経営の三要素である「ビジョン」「競争戦略」「オペレーション」のうち、企業間で大きな格差がでているのが3番目の「オペレーション」つまり「現場力」であるという視点で解説されています。
■三つの条件が揃った「現場力」
・問題解決に対する「当事者意識」
・全員理解・参加の「組織能力」
・高い志による「優位性構築」
この「現場力」、つまり「組織としての問題解決能力」を向上するために必須なのが、第一歩としての問題を発見したり設定する能力、つまり「見える化」ということのようです。
書籍では見える化の元祖ともいえるトヨタの「アンドン」の事例を元に、下記の3つのポイントを指摘しています。
■トヨタにおける「アンドン」にみる「見える化」の本質的意味
1.問題の開示・告知
2.この責任による問題発見
3.チームによる問題解決
このポイントは、問題を探すだけでなく、解決するところまでをセットとして流れを作っているところのように思います。
問題が見つかっても、それが他人の責任に転嫁できてしまうと、ついつい問題の押し付け合いになってしまいますが、問題を自分およびチームのものだと明確に認識できれば、解決にもスムーズに結びつくように感じます。
エアワン・シリーズでも、チームでの問題共有という点にこだわってきましたが、このあたりの仕組みは、ソフトウェアの世界にももっと反映する余地がありそうです。
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