まるでキーボード使いの魔術師のようです...
次々とOSやPCは変わっても、ほとんど目立った進化を遂げてこなかったキーボードデザインですけど、このほどマイクロソフトが公開した感圧式のキーボードによって、操作性が飛躍的に向上していくかもしれませんよ。
例えば、キーをタイプする強さを感知して、長く力を込めてタイプされた文字ほど、フォントサイズをビッグに強調表示したり、通常は一押しで一文字ずつ削除するBackSpaceキーやDeleteキーが、押される力の強さに応じて、一文、一行、一節、全文削除へと実行レベルが増していったりするという感じで、なかなか便利そうです。
おぉぉ、それってなかなかいいじゃん! そう思ったあなたは、どうぞ続きから、さらなる詳細な発表内容をご覧ください。たかがキーボード、されどキーボード、こんなにもPCライフが楽しくパワーアップしちゃいますよん。
新たにマイクロソフトから公開された感圧式のキーボードは、まだ現時点ではプロトタイプにすぎないとはいうものの、すでにかなりの完成度の高さですよ。WindowsとMac OSに両対応しているほか、Linuxでも問題なく使えると発表されてますね。
現在、マイクロソフトでは、この新開発の感圧式キーボードで、どのような魅惑的な利用シーンが実現するのかをアピールしていくため、広く対応アプリケーションを受け付けるコンテストを実施中。柔軟な頭の学生向けに、完成品の感圧式キーボードプロトタイプを無償で配布し、斬新なアイディアの提出を求めるコンセプトで、早くも応募者が殺到中なんだとか。
優秀な作品は、来る10月にカナダのブリティッシュコロンビア州で開催される、ユーザーインターフェース(UI)分野の展示会「User Interface Software and Technology」(UIST)にてデモンストレーション発表が行われ、豪華賞金と2010年シンガポール世界大会への出場権などが贈られるそうですよ。
特にPCゲームの新境地が開かれるのではないかとの期待が高まっており、キーのプッシュ力に応じて、プレイヤーなどの移動速度が変化したり、画面スクロールの速さをキーの押し加減のみで調節したりと、この感圧式キーボードを駆使して、どのようなアプリケーションが誕生してくるのかが楽しみです。複数のキーを同時に押す組み合わせによっては、とんでもないパワープレイだって可能になるんでしょうね。
ちょっとタブレットPCでは憂き目を見てしまった形のマイクロソフトですけど、時代を先取りしたキーボードで今度こそ何かやってくれるんじゃないかと期待度大です...
Sean Fallon(原文/湯木進悟)