さーて、アップルの発表もいよいよ来週に迫りましたね!
タブレットも楽しみだけど、もっと楽しみなのが僕の場合、iPhone 4です。出る? 出ない? 今のiPhoneとどこが違う?
―気になる噂を総特集!
1月27日発表になる?
27日に本当にタブレットが発表になるんだったら、目玉が2個は要らないだろうし。iPhoneの発表があるとすればそれは予想より発売がぐんと早まる場合のみでしょう。当たる確率: 20%
発売日は?
はいはい、今年中には出ますよ。Foxconnはもう次世代iPhone 4製造を受注したって噂ですからねぇ。
え? 「今年中に出るぐらいタコでもわかる!」?
う~ん、過去3モデルのスケジュールを踏襲するならiPhone 4も今夏投入、ですかね。初代iPhoneは2007年6月29日、3Gは2008年7月11日、3GSは2009年6月19日でしたから。Korea TimesがKTに聞いた話として4月発売の噂を伝えましたが、それはちょっと広げ過ぎ。6月後半か7月初頭と見るのが妥当なラインかと。 確率:95%
4Gワイヤレスネットワーク対応になる?(米国)
3Gと3GSはどちらもAT&Tの3Gネットワーク(3GSはより高速な7.2 Mbps HSDPAネットワーク対応)ですけど、AT&Tがちょうど今、4G LTEネットワークの敷設を進めているので、「次のiPhoneはこれ対応になるんじゃないか」って言ってる人もいます。
が、その可能性は薄そうです。考えてみれば初代iPhone発売の時も3Gネットワークは既にあることはあった。でもアップルは3G対応端末をすぐ発売せず、少し様子を見て、大勢の人が使っても処理できるまで3Gネットワークが安定するのを待ってから出しました。LTE対応の携帯が出るのは早くても半年先なので今度出るiPhoneも今まで通り7.2 MbpsのHSDPAネットワーク対応でしょう。
グッドニュースは、まだフル稼働まで余裕があること。AT&Tが言うように2011年のv5 LTE iPhone登場までには回線の高速化が期待できそうです。 確率:10%
ベライゾン対応になる!? (米国)
...と考えてるアナリスト氏が約1名。アップルとベライゾンは価格で折り合いがついてないと言うんですが、残念ながら、アナリストの常としてこれも確かな情報に基づく話じゃなく、単なる憶測ですね。
AT&Tの回線はNYCとサンフランシスコで非常に繋がりにくく、それでiPhoneの評判の目の周りにでっかく黒アザついてしまってます。アップルがベライゾンに擦り寄る本当の動機はそっち。あと、今はそれじゃなくてもAndroid、Androidで風向きがあっち向いてしまってますからね。アップルとしても他のネットワークにiPhoneを拡大して巻き返しを図りたいのです。
が、ベライゾン(別にスプリントでもいい)のCDMAネットワークに対応するiPhoneを全く新しく作るというところが、ここでネックになってるんですね。これはでも克服できない障害ではありません。先月ベライゾンCTOは自社回線は人気端末のトラフィックにも耐えられるものだと語ってますし、受け入れ準備はあるようです。
まあでも、実現は1年先になるかもしれませんね。ベライゾンもAT&Tも4GネットワークはLTEですから、そうなったら今より両ネットワーク対応のLTE iPhoneも作り易くなるし。それにアップルはあれこれ作るより、製品ラインはシンプルに保ちたがる会社ですから。今年起こる確率:30%、来年60%
プロセッサは?
新iPhone4月発売を報じた先ほどのKorea Timesによると、マルチコアのARM Cortex-A9、プロセッサ速度2GHz以上のものを搭載するそうです。ネタ元の信頼度は今ひとつですが、噂のこの部分は可能圏内から大きく外れてません。
もうひとつのオプションは、 アップルが買収したPA Semiのつくるチップを使うというもの。タブレットもPA Semi搭載になるという噂もありますし、次のiPhoneも同じようなルートを選ぶのは納得かも。スペックはよくわかりませんが、3GSより高速になるのはほぼ間違いなし。
ストレージはどれだけ?
64GBですね、たぶん。サムスンも東芝も、アップデート後のiPhoneに実装になりそうな64GB NANDチップを相次いで発表しました。3GSはもう32GBありますから、アップデートでこの数字が倍になるのは充分考えられます。 確率:95%
グラフィックチップは?
iPhone 3GSのPowerVR SGX535 GPU開発元「Imagination Technologies」は最近同じ製品ラインの次バージョン「SGX545」を発表しました。 OpenGL 3.2とOpen CL 1.0の両方をサポートしてる製品で、200MHz、DirectX 10.1搭載。HD出力もできます。iPhoneの次なるステップとしてこれを採用するのは自然な流れですね。アップルが「ラインをシンプルに保ちたいから今の3GSのGPUをもう1年使いたい」とでも言い出さない限り。また、このGPUアップグレードではゲームのビジュアルもすばらしく改善されてます。 確率: 85%
ビデオチャットは来る?来ない?
3GSで随分噂になりながら実現しなかったのが、これ。フロントカメラでビデオチャット! ジーゼス記者がやたらと欲しがってます。
導入を見送った理由としては「単にAT&Tのネットワークで処理できないから」という説が一番有力。たぶんその通りかなーと。まあしかし、Wi-Fiオンリーの導入にすればそれは問題じゃない気もしますけどね。
「欲しい」、「欲しい」と言ってるうちが花で、実際導入されるとそれほどでもなかった機能って時々ありますけど、これもそれじゃないかな...。だって目の高さに携帯持って話すんですよ? かなり危ない人に見えると思うのは、僕だけ? 確率: 30%
[新機能予想]
高解像度AMOLEDスクリーン
iPhoneのスクリーンも、あの美麗なMotorola DroidやNexus Oneに比べるとやや古びて見えます。
Droidのスクリーンは3.7インチ、解像度480x854。
Nexus Oneはラブリーな3.7インチ、AMOLED、解像度480x800。
対するiPhoneは3.5インチ、LCDスクリーン、解像度320x480。
これはアップグレード確実でしょう。
アップルは2008年、より薄型でより軽量なデュアルファンクションのタッチスクリーンの特許を申請しました。スクリーンのピクセル複数内にコンデンサが内蔵されており、別々に操作が可能で、ディスプレイ上にタッチセンサーパネルをオーバーレイする必要がない新タッチスクリーンです。これならスクリーンもより安く簡単に製造できて、しかも薄型にできる、という優れもの。
新スクリーンがAMOLEDであれアップルの新LCD技術であれ、解像度が格段にアップするのはまず間違いありません。問題はApp Storeのアプリは全部ネイティブの解像度320x480に合わせてコードが組まれてるので、解像度がもっと高いスクリーンになれば、それに合わせてスケールも大きくしなきゃならないこと。かなりの手間です。
でもそれだけでは前世代のスクリーンを新製品に残す理由にはならないだろうし、解像度のアップグレードはかなり有り得るな、と思います。 確率: 90%
スタイラス
最近出土したApple特許に載ってたのが、導電性チップのスタイラスでiPhoneを使ってる図です。ただし出願の日付けは2008年7月なので、製品に使う特許というより念のため取った特許じゃないですかね。初代iPhoneの基調講演でもスティーブはスタイラスのこと「yuck(ゲー、オエー、ウヘー)」だと言ってたことだし、新iPhoneにスタイラスなんて...まさかね... 確率: 5%
取り外し可能なバッテリー
またまた4月発売説のKorea Timesがネタ元の話。これはかなり怪しい! です。アップルは全ラップトップともユーザー側で取替え不能なバッテリーに変えたばかりだし、新iPhoneでなんで突然その正反対のことやるんでしょ? 眉唾。 確率: 5%
タッチ対応の筐体
こちらは面白い予想です。ゴールドマンサックスのアナリスト氏によると、新iPhoneは裏面もMagic Mouseみたいなタッチになるんだそう。これが本当ならジェスチャーによる制御が可能になりますね。指で画面塞がなくても、裏でスクローリングしたり。不確かな噂だけど、理屈には合ってます。確率: 35%
ワイヤレスNサポート
こ~れはもう誰でも予想つきますよね! 最新のiPod touchは既にBroadcom製のチップ「BCM4329」内蔵で、802.11nの無線LAN規格とFMトランスミッションもサポートしてますから、次のiPhoneで同じものサポートしても不思議じゃない感じ。しかもアップルは最近Wi-Fiソフトウェアエンジニア募集の求人広告を掲示してます。それで噂もググッと信憑性がアップ。 確率: 95%
5メガピクセルカメラ
Digitimesによると、iPhone 3GSの3.2メガピクセルのCMOSイメージセンサーを開発した「OmniVision」が、今年は5メガピクセルのセンサーを数百万台分作るようアップルから新たに契約を取り付けたそうですよ。これは本当っぽい話ですよね。MP数は(ストレージ容量もそうであるように)携帯がアップグレードしたことを示す基礎中の基礎ですから! 確率: 95%
LEDフラッシュ
一方、iPhoneのカメラはまだ改善の余地ありますよね。特に暗所撮影。フラッシュがあれば大助かりなんですけど、携帯のフラッシュってほぼ例外なく粗悪で使い物にならない印象も。そんな思いはお構いなしで、巷ではアップルがPhilipsのLumiLEDを「何千万台分」発注したという噂がひとり歩きしてます。 確率: 60%
プッシュボタンアンテナ
アップルはボタンが飛び出てくるアンテナの特許も取ってます。念のため押さえた特許じゃないでしょうかね? iPhoneから突然こんなのが出てくる心配はないかと... 確率: 5%
スポンジっぽいドック
これもヘン特許。実用化されることなんて、あるのか? 確率:5%
でこぼこスクリーン
これも特許。タブレット・携帯の両方に応用できそうな技術です。 「キーボード・モードでは、ユーザーが触れて識別できる凸凹を生成する」スクリーン搭載のタッチスクリーン端末が出てるんですね。面白いけど、いかにも特許どまりになりそうな香りがプンプン。 確率: 5%
Adam Frucci(原文/satomi)