いよいよ今月末に発売が迫るという以外には、いまだ謎の部分も多いiPadですけど、鳴り物入りで発表された1GHzの搭載プロセッサ「Apple A4」は、実は大きな噂になっていたデュアルコアの「Cortex A9」最新プロセッサベースではなく、なんとシングルコアの「Cortex A8」と「PowerVR SGX」GPUを組み合わせたに過ぎないことが、このほど確たる情報筋(残念ながらトップシークレットのため絶対に匿名でとのこと)から明かされちゃいましたよ。
2年前のP.A. Semiconductorの買収成果が大いに発揮されたApple A4になるとの期待は、取りあえずは大幅な省電力性能の搭載という意味で、見事にiPadから日の目を見ることにはなりそうですが、その他のARMベースの新開発コア設計などは、どうやら完全にiPhoneの次期モデルに照準を合わせて登場してくるようです。それはそれで楽しみですけど...
まぁ、きっとiPadは、コンピューター業界のWiiのような存在になっていくんでしょうね。スペック的にはWiiよりもはるかに優れたPS3が、残念ながらスタートダッシュでWiiに完敗したのは、あの独特のWiiのコントローラーで実現する魅惑のゲーム体験というソフトベースの革命があったからこそでしたが、iPadも、たとえハードウェア的にはそこそこでも、きっとPCをギャフンと言わせる大革命を起こしてくれるんでしょう。
Jesus Diaz(原文/湯木進悟)