ハイテク企業長寿の要は研究開発(R&D)。
ここではアップルとマイクロソフト、ソニーの過去10年の研究開発費を比べてみましょう。
上のグラフは全収益に占める研究開発費の割合いを示したものです。収益は各社ごとに差がありますからね。次のグラフをご覧になると、収入と研究開発費のギャップがよく掴めると思います。:
着目したいポイント• 現在マイクロソフトは全収入の約17%を研究開発費にあてています。ソニーは約8%、アップルは4%未満。
• 研究開発費の内訳を見ると、ソフトウェア以外の純粋にフィジカルな製品に使う研究開発費ではソニーが製品1点当たり1150万ドル(約10億円)、アップルが$7850万ドル(71億円)。(MacとiPhoneにはOS XとiPhone OSの開発コストも入ってるので費用が膨らんで見えるんだそうですよ、なんか変ですね)
• 一方マイクロソフトの研究開発費は半端なく大きいです。昨年は一般研究費(特定の商品として市販化されない場合も多い)に約90億ドル使ってますからね。その前の10年と比べた研究開発費の伸び率では、アップルが最大(4倍近い)、ソニーが最小です(2倍未満)。
こうして数を比べてみると、みんなのガジェット求める気持ちとハートを掴むところでソニーが一番苦戦しているのも納得という気がしましたが、みなさんはどう思われました?
米ギズ読者さんからはこんな意見も。
・昨年赤字出した割に、ソニーは研究開発費使ってると思うよ。
・アップルは製品ラインが絞られてるから。
・ソニーは全部やってるから、LG、サムスン、パナソニックと比べたの見たい。
・1997年復帰してジョブズが最初にやったのが研究部門を切ること。50人ぐらいまで減らされた。研究は製品チームがやる製品研究だけにした。あれはアップルにとって正解だった。
・製品の数で割ってもフェアじゃない。
・詳しくはウルフラム・アルファに聞いてごらん。時価総額(market cap)見たら問題は一目瞭然さ。ソニーは毎年770億ドルもの売上げを出してるのにそれでもまだ、アップル、グーグル、マイクロソフトよりかなり価値が低い。
ソース:
Apple
Microsoft
Sony
調査協力:David ChaidさんMark Wilson & John Herrman (原文/satomi)