米GoogleのRSSリーダー「Google Reader」の共有機能強化をめぐり、ユーザーから不満の声が相次いでいる。これを受けてGoogleは12月26日、Readerのブログで問題があったことを認め、対処する意向を示した。
Readerの共有機能は、Googleが12月14日にブログで発表した。これまでは、友達と共有したい項目があればその都度「Share」をクリックする必要があったが、「これでは不便なこともある」(Google)として、Gmailのチャット機能であるGoogle TalkとReaderをリンクさせた。
これにより、「Share」をクリックしなくても、自分の共有項目「my shared items」が、Google Talk友達の画面に「Friends' shared items」として表示されるようになった。
ところがこの新機能をめぐり、Googleのディスカッションページやブログなどには苦情が相次いだ。Google Talkの登録相手に自分の共有項目が一律に表示されてしまうことについて「プライバシー上の大問題だ」「Googleが今までに導入した中で最悪の機能」「Gmailがソーシャルネットワーキングツールになる必要はない」などの投稿が寄せられている。
こうした批判を受けてGoogleは26日のブログで、「頻繁にチャットする相手と簡単に情報共有できるようにすれば役に立つし面白いと思ったが、一部の相手のみに送信する目的でShareボタンを使っているユーザーが多いことを見過ごしていた」と認めた。
その上でGoogleは、もっときめ細かく柔軟な共有ができる方法を現在模索していると表明。それまでの間、設定を変更してGoogle Talk友達全員に共有項目を見られないようにする方法もあるとして、やり方を紹介している。
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