雲一つない地球──米Googleは6月26日、GoogleマップとGoogle Earthに、雲を消した衛星写真を追加したことを明らかにした。膨大な衛星写真を解析することで、雲を消去した高解像度な地表の写真を生成したという。
地球観測衛星「ランドサット7号」が地球各地を撮影した数百Tバイトの画像を解析し、雲のない衛星写真を合成。場所によっては10数枚の写真から作成し、常にどこか雲がかかっている熱帯からも雲を消すことができたという。
Googleは先月、過去の衛星写真を重ね合わせることで、ある場所の過去から現在の変遷をたどれるようにする「ビジュアル惑星タイムマシン」的な技術を発表しており、今回はこれに似た技術を活用しているという。時間を変えて撮影された複数の画像から、雲のない場所を抜き出して合成するというイメージのようだ。
この結果、雲を消したシームレスな1枚の地球の画像が作成された。この画像はGoogleマップ/Earthでズームアウトすると見ることができるが、実際の画像サイズは8000億ピクセルという膨大なもので、300dpiで印刷しようと思ったら都市1ブロック分の広さになるという。
画像の更新でより地表の様子が正確に分かるようになったほか、ロシア、インドネシア、中央アフリカの高解像度画像を見ることができるようになった。
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