米Apple製品の修理を手掛ける米iFixitは2013年12月31日(現地時間)、19日に発売された「Mac Pro」のエントリーモデルの解剖リポートを公開した。
エントリーモデルは、Intel Xeon E5(3.7GHzクアッドコア)、12GバイトのECCメモリ、デュアルAMD FirePro D300、256GバイトのSSDを搭載して価格は31万8800円。
iFixitが分解した個体のECCメモリはエルピーダ製、SSDは韓国Samsung Electronics製だった。
ケースはポート類がまとまっている部分の左上にあるロックスイッチをスライドさせるだけで取り外せ、3枚のRAMカードはすぐに脱着できる状態という。従って、iFixitは、最大64Gバイトまでのメモリ増設は簡単にできるとしている。
SSDも一般的なネジでとめられており、簡単に取り外せるので、SSDの拡張も可能なようだ。ただし、内部には余分な空間はほとんどないので、SATAドライブなどを追加で内蔵させることは不可能だという(Appleは外付けストレージ用にThunderbolt 2を6ポート用意している)。
ロジックボードの取り外しはやや難しいが可能で、CPUのアップグレードも可能だという。ロジックボード、2枚のグラフィックスカード、I/Oポートは底面にある1枚のドーターボードに接続されており、この部分のコネクタやケーブルの配線は複雑で、“修理しやすさ”のマイナスポイントになっている。
空冷ファンも取り外しが簡単で、iFixit恒例の修理しやすさ評価は10点満点中8点と、Macシリーズではまれな高得点になった。ちなみに、昨年10月発売の「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」は10点満点中1点だった。
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