米Googleは2月26日(現地時間)、昨年10月に傘下(当時)のMotorola Mobilityが立ち上げた組み立てスマートフォン構想「Project Ara」の初の開発者会議を4月に開催すると発表した。
開発者会議は4月15〜16日にカリフォルニア州マウンテンビューにあるコンピュータ歴史博物館で開催する。参加料は100ドル(学生は25ドル)で、こちらから申し込めるが、抽選になる。
オンラインでの参加も可能で、この場合も申し込みは必要だが参加料は無料。
Project Araは、スマートフォンの部品を製造するサードパーティーの開発者エコシステムを形成することで組み立て・組み換え可能な端末をユーザーに提供する、いわばソフトウェアにおけるAndroidプラットフォームのハードウェア版を目指すオープンハードウェアプロジェクト。
組み立て式にすることで、幅広い価格帯の端末を提供でき、ユーザーは最新技術が提供されるたびに端末全体を買い替える必要がなくなる。GoogleはProject Araを「まだスマートフォンを手にしていない50億人を含む60億人にスマートフォンを提供するためのプロジェクト」としている。
サードパーティー開発者は、Googleと提携する米3Dプリンタ大手の3D Systemsによる高速3D出力プラットフォームを利用してパーツを製造できるようになる見込みだ。
Googleは中国LenovoにMotorolaを売却した際、Motorolaの研究開発部門とそのプロジェクトは売却せず、Androidチームに組み込んだ。同部門は現在、ATAP(先進技術およびプロジェクト)チームとなっている。
ATAPはカンファレンスに合わせ、開発者向けツールキット「Module Developers' Kit(MDK)」のαバージョンを4月初旬にリリースする計画だ。
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