米Microsoftは1月21日(現地時間)、ワシントン州レドモンドの本社キャンパスで開催した「Windows 10」のプレスイベントで、うわさされていたWindows 10の新Webブラウザを発表した。
コードネームは「Project Spartan」で、同社Operating System部門コーポレートバイスプレジデントのジョー・ベルフィオーレ氏によると、正式名称はSpartan以外になる可能性もあるという。
うわさではレンダリングエンジンはInternet Explorer(IE)と同じ「Trident」とされているが、ベルフィオーレ氏は「新しいレンダリングエンジンを採用した」と語った。
イベントで紹介された主な機能は3つ。
まず、うわさ通りのアノテーション機能。Spartanで表示したWebページにスタイラスで書き込みができ、それをOneDriveに保存してユーザー同士で共有できる。ベルフィオーレ氏はデモで、米The VergeのSpartanに関するスクープ記事に書き込みをしてみせた。
タッチ対応ディスプレイではない場合は、Webページの任意の場所をクリックすることでメモを入力できる。
2つ目は、米AppleのSafari搭載の「Reading List」のようなマルチ端末対応の“あとで読む”機能としても使える「Reading Mode」。Webページを「本のように」シンプルな表示にして読むことができ、端末に保存すればオフラインでも読める。
3つ目は、昨年4月にWindows Phone向けのパーソナルアシスタント機能として登場し、Windows Phone 8.1に搭載された「Cortana」の統合。
アドレスバーから地域の天気予報をチェックしたり、アドレスバーに「Delta」と入力するだけでユーザーが予約したフライトのスケジュールが表示される。
デモでは、レストランのWebサイトを表示すると、ページの右横にCortanaがまとめたそのレストランに関する情報カードが表示され、そこから予約できることなどが紹介された。
Spartanの具体的なリリース時期や、SpartanがIEに置き換わるのかどうかは発表されなかった。ベルフィオーレ氏は、3〜5カ月以内にWindows Insider Programのメンバーが体験できるようになると語った。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR