米国防高等研究計画局(DARPA)が6月5日(現地時間)からカリフォルニア州ポモナで開催した災害救助ロボットコンテスト「DARPA Robotics Challenge(DRC)」の決勝戦が閉幕し、優勝賞金200万ドルを獲得したのは韓国のTeam KAISTだった。
2013年からスタートした予選に23チームが勝ち残り、日本からは決勝戦に5チームが参戦したが、最高位はTEAM AIST-NEDOの10位だった。
このコンテンストは、2011年の東日本大震災を受けて企画された。危険な災害現場で人間に代わって救助活動が行えるロボットの開発を促進するのが目的だ。
8つのタスク(自動車の運転、下車、ドアを開ける、バルブを回す、壁に穴を開ける、日替わりのタスク、がれきを越える、階段を上る)を1時間以内にこなせるかどうかを判定する。
優勝したTeam KAISTのロボット「DRC-Hubo」は44分28秒で8つのタスクすべてをクリアし、2位の米国チームIHMC ROBOTICSを約6分引き離した。
DARPAのプログラムマネジャーで同コンテストをまとめたギル・プラット氏は表彰式で「ロボットが転倒すると会場からは同情の声がわき、スコアを獲得すると歓声が上がった。これはDRCにとって大きな教訓だ──ロボットは人間のために技術的なタスクを実行するだけでなく、人々のつながりをも助けるのだ」と語った。
IEEE Spectrumが公開した転倒シーン集(以下に転載)を見ると、確かに思わず応援したくなってしまう。
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