レッドオーシャンといわれるスマートフォンゲーム市場で、どのようにして個人でゲームアプリを作って生きていくか――そんなテーマの講演が、ゲーム開発者向けイベント「Unite 2017 Tokyo」(5月8〜9日、東京国際フォーラム)で行われた。登壇したのは、個人ゲーム制作者のいたのくまんぼう(@Kumanbow)さん、通称「和尚さん」だ。
和尚さんは、もともと家庭向けゲームの開発者。「不思議のダンジョン」シリーズ(チュンソフト)などの制作に携わってきた。独立後は、AppStoreランキングで1位を獲得した「江頭ジャマだカメラ」など、8年弱にわたってヒットアプリを次々と世に送り出している。和尚さんが考える、レッドオーシャンの“泳ぎ方”とは。
「ヒット作は宝くじを当てるようなもの。当たるまで作り続けるしかない」――和尚さんはそう話す。「当たるその日まで、制作を続けられる環境を保つことが大切」という。
「最初から完全独立するのではなく、会社に勤めながら余暇でゲームを作り、ゲームが売れてきたら独立し、収益が安定するまでは受託仕事もこなすのがおすすめ」
ゲーム制作は「宝くじよりは希望がある」と和尚さん。その苛酷さは「サバンナ」並みと評しつつ、“生存確率”を上げる方法もあるという。
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