「エアコンの設定温度で寝つきの良さに差が出る」――ドコモ・ヘルスケアは8月28日、こんな調査結果を発表した。ウェアラブル活動量計「ムーヴバンド3」の利用者の睡眠データを分析したところ、設定温度が27〜28度だと入眠時間が早い傾向にあったという。
夜のエアコンの設定温度は「27度」(26%)と「28度」(25%)が多かった。27〜28度に設定している人は横になってから15分前後で入眠できたが、26度だと27分、25度だと34分掛かるなど差が見られた。
利用状況は「つけっぱなし」が52%と過半数を占める。「利用していない」人も20%いた。エアコンを利用していない人は、つけっぱなしの人より入眠が12分ほど遅れ、中途覚醒の割合も1.0%高い。
今夏は猛暑で、東京在住者の6〜7月の睡眠時間は昨年と比べて10分短くなったという。サッカーワールドカップの日本戦が深夜に放送されたことも睡眠時間の現象に影響したとしている。
作業療法士・睡眠健康指導士の菅原洋平さんは「すんなり寝付くには、内臓の温度である深部体温を下げる必要があるが、体が冷えすぎると深部体温は下がらない」と説明する。
体の放熱を促すには、眠る1時間前から寝室や寝具をエアコンで冷やしたり、眠るときに耳から上の頭を保冷剤などで冷やしたり、足裏をホットタオルで拭いたりすると良いという。
調査期間は1月1日〜7月31日まで。ムーヴバンド3を利用する男女2万2099人を対象に、活動データを管理するサービス「WM」(わたしムーヴ)に蓄積された睡眠データを集計・分析。8月1日〜5日には、1475人を対象にアンケート調査も実施した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR