富士通の「FMV-BIBLO S」は、女性層や若年層を想定してデザインされたカジュアルノートPCだ。2010年春モデルでは、ボディだけでなく内部システムも一新することで、スリム化と基本性能の底上げを実現した。ラインアップは、従来と同様に2色のカラーバリエーションを用意した1モデルで展開される。発売は1月21日で、実売想定価格は14万円台半ばの見込みだ。
新モデル「S/G50」の特徴は、チップセットにIntel HM55 Express、CPUにグラフィックスコアやメモリコントローラをまとめたCore i3-330M(2.13GHz/3次キャッシュ3Mバイト/Intel Turbo Boost Tecnologyは非対応)という、インテルの最新プラットフォームをいち早く導入したことだ。グラフィックス機能はIntel HD Graphicsで、従来のIntel GM45 ExpressCPU統合のIntel GMA 4500MHDから性能を強化している。メインメモリはPC3-8500対応のDDR3 SDRAM(2Gバイト×2)を標準で搭載する。HDD容量は500Gバイト(5400rpm)で、DVD±R DL対応のDVDスーパーマルチドライブを備える。
液晶ディスプレイは、サイズこそ2009年秋モデルの14.1型から14型になったものの、LEDバックライトを採用したほか、画面解像度は1280×800ドットから1366×768ドットに拡大している。また、ボディサイズは340(幅)×245(奥行き)×35(高さ)ミリとスリム化し、重量も約2.2キロ(従来は約2.5キロ)と軽量化された。加えて、ボディカラーがパール調の落ち着いたホワイトとピンクに変更され、キーボードもパール塗装を施すことで指紋や汚れが目立ちにくくなった。液晶ディスプレイのヒンジやクリックボタンがシルバーに加飾され、デザイン上のアクセントになっている。一方で指紋センサーやBluetoothは省略され、バッテリーの容量も10.8ボルト 5800mAhから同2900mAhに減り、バッテリー駆動時間が約3.9時間から約2.4時間に減少した。
インタフェースはIEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN、1000BASE-T対応の有線LANをはじめ、eSATAが追加された。また、3基のUSB 2.0と4ピンのIEEE1394、ExpressCard/34、HDMI出力、SDメモリーカード(SDHC対応)/メモリースティックPRO対応のメモリカードスロット、有効130万画素のWebカメラを内蔵する。
OSは32ビット版Windows 7 Home Premiumで、オフィススイートのOffice Personal 2007(SP2)がプリインストールされている。
FMV-BIBLO Sシリーズ店頭モデルの概要(その1) | ||||||||
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シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
FMV-BIBLO | S/G50(FMVSG50W アーバンホワイト) | 2スピンドル | プラットフォーム一新 | Core i3-330M (2.13GHz) |
4096MB(DDR3) | 500GB | 32ビット版Home Premium | 14万円台半ば |
S/G50(FMVSG50PK ピュアピンク) | 2スピンドル | プラットフォーム一新 | Core i3-330M (2.13GHz) |
4096MB(DDR3) | 500GB | 32ビット版Home Premium | 14万円台半ば | |
FMV-BIBLO Sシリーズ店頭モデルの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
FMV-BIBLO | S/G50(FMVSG50W アーバンホワイト) | 14型ワイド | 1366×768 | Intel HM55 | 2層対応DVDスーパーマルチ | CPU統合 | − | 約2.2キロ |
S/G50(FMVSG50PK ピュアピンク) | 14型ワイド | 1366×768 | Intel HM55 | 2層対応DVDスーパーマルチ | CPU統合 | − | 約2.2キロ | |
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