播磨西こども園(兵庫県播磨町北本荘4)で、同町内の幼稚園など3園合同の防犯訓練が行われた。保育教諭たちは刺股を使って加古川署員が扮(ふん)する不審者役に対応。子どもたちをどう守るかを学んだ。
ほか2園は、播磨幼稚園、蓮池幼稚園。合同訓練は初めてで、保育教諭ら約20人が参加した。
同署管内では、110番を受けて警官が現場に着くまでに7分ほどかかる場合がある。保育教諭らは7分間、不審者役と向かい合い、時間の長さを体感した。
防犯訓練は8日にあり、ダミーの刃物を持った不審者役が、どすの利いた声で叫びながら園内に入り、刺股を持った保育教諭数人が対応した。その間に犯人の特徴や対応の状況などを通報した。
播磨西こども園の森沙織さんは「通報でとっさに状況を伝えるのは難しかった。日ごろから来園者の特徴などを観察する大切さを実感した」。同園の広瀬結香さんは「数人で刺股を使っても男性を抑え込むのは難しかった」と話した。(田中朋也)