子を持つ親であれば、自分の子どもがティーンエイジャーで望まない妊娠をしないようにするためにはどうすればいいか、考えたことがあるかもしれません。「結婚するまではダメ」と諭す人もいれば、避妊の仕方をきちんと教えるという人もいます。しかし、若い女の子が学校で習った避妊の重要性なんてことを、思い出したりするでしょうか?

カナダ・ダルハウジー大学(Dalhousie University)のMichael Ungar教授は米心理学誌『Psychology Today』の記事の中で、「私の娘が16歳になった誕生日には、大きなカゴいっぱいのコンドームをあげました」と、書いていました。Ungar教授は「それぞれの家族によって方針は異なるだろうから、両親はどのような方法でもいいので、子どもに一番効果があるものを選んだ方がいい」とも話しています。また、以下のように、テキサス大学のAlejandra Diazさんによる研究を引用しています。

Photo by Thinkstock/Getty Images.Diazさんは、年上のボーイフレンドがいたり、母親が若いうちに子どもを産んでいたり、低所得者層の家庭の子どもだったりという境遇にある、まだ妊娠していないラテン系ティーンエイジャーの少女たちに話を聞いています。少女たちはそれぞれ、ある種のリスク要因を抱えていますが、いい生徒でもあります。
避妊に関して、Diazさんは少女たちがきちんと避妊に成功して、妊娠しなければいいと願っています。より良い性教育を受けたり、少なくともセックスについて母親と話したりした方がいいとも思っています。それほど頻繁に話すことではありませんが、そのような話をする時は、子どもが避妊に成功するように、説明をきちんとしてあげることが大事です。

実際Diazさんは、子供が両親(たいていは母親)に「行ってきます」と言って、ボーイフレンドとデートに出掛けようとする時、「きちんと学校は卒業してほしいと思っている」と伝えることを勧めています。セックスという言葉を使わずに、その代わりに、子どもの将来に大きな希望を持って期待しているということを伝えるのです。

子供たちは、これが暗に「自立できるまでは、子どもを持つのはまだ早いわよ」という意味だということを理解しています。

ティーンエイジャーというのは、あれこれと口やかましく言われるのを嫌います。しかし、両親の言うことを聞いていないようなふりをして、実はすべてきちんと聞いているものです。記憶の奥底に働きかける良い方法といえるでしょう。いずれにせよ、見て見ぬふりはできない課題です。Michael Ungar教授の言うように、子供のことを考えながら、より良いと思われる方法で、しっかりと親の口から伝えることです。

How to prevent your daughter getting pregnant | Psychology Today

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Dodai Stewart(原文/訳:的野裕子)