就職面接では、応募資格や条件を満たすことが大事です。しかし、「US News & World Report」の記事では、「それらと同じくらい大事なのが、具体的なかたちにはなっていない資質や能力、経験等をアピールすることだ」と指摘しています。

同サイトで"ジョブハンター"ことArnie Fertig氏が、求人情報の文章をよく読んで、応募する仕事にどのような資質や能力が求められているか、自分の経験から推測するようにとアドバイスしています。

求人情報をじっくり読めば、応募条件に関係のある能力を見極めることができます。例えば、最近のある求人では、「...のために交渉する」、「承認を得る」、「成果を追跡する」、「貢献する」、「マーケティング活動をする」、「予算とスケジュールを会社の要件に合わせる」人材を募集していました。

これらの具体的な仕事それぞれについて、うまくやるのには何が必要か考えてみましょう。何かを交渉したり、承認を得たりするには、口頭や文章で正確にコミュニケーションを取るスキルが欠かせません。成果を追跡するためには、細部まで注意を払い、表計算ツールが使える能力が必要です。貢献するという言い回しからは、チームワークが必要な仕事だという予想がつきます。予算を要件に合わせる仕事には、数字に強い人材が求められていることがわかります。

このアドバイスがもっとも役立つのは、経験のない仕事に応募する際に、必要なスキルを習得できていることを示さなければいけないような面接の場合だと思います。例えば、在宅勤務の仕事に応募する場合、そういった経験がなくても、メールでのコミュニケーションスキルや自己管理能力の高さをアピールすればよいのです。ウェブトラフィックのレポートを作成する仕事に未経験で応募するのであれば、データから推論を導き出せるスキルや分析力を売り込むとよいでしょう。

面接で何をアピールするかを決めたら、これまでの仕事でそういった資質や能力をフルに発揮できたときのエピソードを思い出して整理しておきます。それらが面接で、具体的に求められる能力として取り上げられることはないかもしれませんが、別の質問に答える時に、用意したエピソードをうまく織り込みながら話をしましょう。

The Two Things Savvy Interviewers Are Looking For | US News & World Report

Shep McAllister(原文/訳:吉田和子/ガリレオ)