クリエイティブなひらめきを得るためには、空想をふくらませる前に集中してその問題を分析しておく必要があるそうです。

米誌『The New Yorker』のMaria Konnikova氏は、どうしてそうする必要があるのかを尋ねるべく、ノースウェスタン大学の認知神経科学者、Mark Beeman氏にインタビューしました。Konnikova氏は以下のように書いています。

Beeman氏によると「問題に取りかかる前と実際に問題にとりかかっている時の注意力の状態が重要」ということです。

ある問題に気が付いた時、もしもその問題に集中していなければ、解決策をひらめくことは難しいでしょう。その状態では、十分に意識的で、分析的なプロセスを経ていないからです。思考を自由に泳がせたり空想にふける前に、時間をかけてじっくりとその問題をあらゆる面から把握する必要があります。言い換えれば、新しい問題の発生直後に(ひらめきを得るために)散歩に出かけたり、シャワーに飛び込んだり、昼寝をしたりしても効果が期待できないということです。まずは最初に、コーヒーを飲みながら、問題の詳細をもれなく把握しましょう。

最高のアイディアや直感的なひらめきを発見するためには、その作業にとりかかる前に自分が何に集中しているのかを考えてみましょう。空想にふける時間の前に少し集中することだけで次の大きなアイディアを考えつくことができるかもしれませんよ。

Focus, Then Daydream, to Spur Ideas|99U

Tanner Christensen(訳:Conyac

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