『VLC』は米Lifehackerのお気に入りのメディアプレイヤーです(読者たちも)。VLCはただのプレイヤーではありません。あまり知られていない便利な隠し機能がたくさんあります。
デスクトップを録画する
デスクトップの録画ソフトは、無料で低品質のものから、高価で超高品質のものまでさまざま。VLCはその中間くらいです。米Lifehackerで試したところ、映画の録画には力不足な印象。とはいえ、誰かに見せるために、PCの不具合やアプリの操作方法を録画するには十分です。
1. メニューから「メディア > キャプチャーデバイスを開く」を選択。
2. 「キャプチャーモード」のドロップダウンから、「デスクトップ」を選択。
3. フレームレートを変更する。デスクトップの録画には「15フレーム/秒」が最適。速い動きがある動画なら、30フレーム/秒あたり。
4. 「再生」ボタンの横にあるドロップダウンから「変換」を選択。
5. 「プロファイル」のドロップダウンでMP4を選択。この画面で、ドロップダウンの横にある「ツールアイコン」をクリックして、解像度やビットレートなどが変更可能。
6. 出力ファイルの場所と名前を指定。
7. 開始ボタンをクリック。
開始ボタンを押すと、デスクトップの録画が始まります。録画を終了するには、プレイヤーの停止ボタンを押します。
動画ファイルを変換する
VLCには優秀なビデオコンバーターが標準装備されています。アップロードや再生のために動画フォーマットを変換したいとき、わざわざ専用のアプリをダウンロードする必要はありません。VLCでちゃんと変換できます。
1. 「メディア > 変換/保存」をクリック。
2. 「ファイル選択」で変換したいファイルを追加。
3. 「変換/保存」ボタンをクリック。
4. 「プロファイル」で、変換したいフォーマットを選択。
5. 出力ファイルの場所と名前を指定。
6. 開始ボタンをクリック。
変換された動画ファイルが指定した出力先に保存されます。VLCは『Handbrake』のような専用アプリほどパワフルではありませんが、シンプルな変換作業には十分です。
ウェブカメラを録画する
大抵のウェブカメラには写真や動画を撮れるソフトウエアが付属していますが、多くの場合、VLCのほうが優秀です。録画フォーマットを選べるだけでなく、さまざまな詳細設定も可能。Youtubeに投稿する動画を作ったり、友人へのビデオメッセージを録画するときなどに使えます。ウェブカメラの録画方法は以下。
1. 「メディア > キャプチャーバイス」を開く
2. 「キャプチャーモード」のドロップダウンから、「DirectShow」を選択。
3. 「ビデオデバイス名」でウェブカムを選択。
4. 「オーディオデバイス名」でマイクロフォンを選択。
5. 「詳細設定オプション」をクリック。
5-1. 入力コントロールにデバイス付属のソフトウェアを使うなら、「デバイスプロパティー」にチェックする。そうでなければ、「ビデオ入力のフレームレート」に30を指定。品質にこだわらないなら、もう少し低くしてもOK。最後に「OK」ボタンをクリック。
5-2. ここで、2つの選択肢がある。「再生」を押してVLCでライブ動画を流し、録画ボタンで録画する方法。もうひとつは、ドロップダウンから「変換/保存」を選択し、録画ファイルを保存する方法。それぞれメリット、デメリットがある。前者は、プレビューを見ながら録画できるが、フィードバックループを防ぐためにヘッドフォンを使う必要がある。また、スペックの低いPCだと、動画がカクカクすることも。
5-3. 「変換/保存」を使うやり方は、フィードバックループの問題はないが、プレビューを確認できないデメリットがある。録画の停止はプレイヤーの「停止」ボタンで行うが、録画中であることを示すサインがないのがわかりづらいところ。
ポッドキャストを購読する
VLCがポッドキャストマネージャになるとは思いもしなかったでしょう。毎日ポッドキャストを聞く人にはかなり便利です。ポッドキャストを追加するにはRSSフィードが必要になります。ポッドキャストのRSSフィードがわかったら、以下の手順を行います。
1. VLCのサイドバーをスクロールダウンして「Podcast」を見つける。
2. Podcastの上にマウスオーバーし、表示されるプラスマークをクリック。
3. 入力欄にRSSフィードのURLを貼り付ける。
4. OKをクリック。
これで、そのポッドキャストが、サイドバーのポッドキャスト欄に表示されます。番組名をクリックすれば、視聴可能なエピソードのリストが見られるはず。聞きたいエピソードをダブルクリックすれば、ストリーミングが開始されます。
Eric Ravenscraft(原文/訳:伊藤貴之)