@ITの
いつも思うのだが、こういったくだらないアジはやめて欲しいものだ。
技術者が冷遇されることは良くない。真に稼ぐ技術者なら、高給優遇されるべきだろう。このことに異論はない。
「知識も能力もないとされる人々が、局長や次官の地位を上り詰めて行く。一方で知識を備えた人々は、時に貧乏くじをひかされる」
なんてのは、確かに不幸… というよりは不愉快だと思う。
それはまぁ確かなのだが、こういった文脈で、特に技術系のメディアがこういったことを言う時には注意した方がいい。むしろ、こういった論に納得してしまうことが、技術者の待遇の悪さの根源にあるのだ。
極めてあたり前のことだが、
技術者は1円の金も稼がない
のだ。技術者はこのことを忘れがちだが、技術者の技術が金になるのは、技術者以外の人達が金に換えてくれているからだ。このことは断じて忘れてはならない。そして、その金を作る体制を作っているのが、「経営」である。これはもう「そんなもの」でしかなく、そういった役回りなのである(*1)。
この資本主義の根源的な原理のことは、つい無視しがちだ。だが、まずこれは厳然とした事実であることを認めなければならない。それが「金を稼ぐ」ということなのである。
無論、そういった「売るもの」が作られないことには営業や管理がいくら頑張っても金にならない。と言いたいところだが、 実はこれもまた
真理ではない
のだ。自社に売るべきものがなかったら、売るべきものは買って来ればいいだけだ。1000円で売るものを、800円の原価で生産するのも、800円の卸値で仕入れるのも、「会社」という観点で見れば同じなのだ。いや、自社生産なんぞしていたら、「隠れ原価」がジワジワ効いてくるかも知れない。実際、たいていの「物を作っている会社」と「物を仕入れて売るだけの会社」を見れば、たいていは後者の方が儲かっている。まぁもっと儲けるのは、「物を売らないで金だけ動かしている会社」だったりするわけだが。
とにかく、「会社の稼ぎ」という観点で見れば、技術者なんているだけムダなのだ。それをまず認めなければならない。それが資本主義社会の中にある営利法人を理解する第一歩だ。そして、そのことを理解をしていなかったら、いいように使われるだけだ。
このことは、物を作る会社、技術が売りの会社でも同じだ。下手に自社に技術者を抱えるよりも、外注でも使ってやる方が経営的な見通しも立てやすい。そういった意味で言えば、
技術者なんて会社のお荷物
だと言っても過言ではない。実際そう考えている会社は少なくない。
また、100歩譲って、技術者が必要だったとしよう。それでも技術者だけでは1円の金も儲けないという事実に変わりはない。「誰か」が金に換えなければ金にならないのだ。そういった意味では、どんなに技術者が素晴しいものを作っていても、あるいは技術者そのもののレベルが高くても、「誰か」の存在がなければ技術者はのたれ死ぬしかない。だから、どれだけ技術が売りの会社であっても、技術者だけの会社はありえない。「誰か」は必要不可欠なのである。
みんなで力を合わせて稼ぐのが会社
なのだ。
そう考えた時に、その「誰か」と「技術者」の間の給与はどう違いがつけられるべきだろうか? 私はこれについての明確な答えは持っていない。前の会社(御存知のように技術が売りの会社だ)での経験から言えば、技術者の給与を見て「なんとなく同じくらい」にした方が、「誰か」達の満足度は高い。営業はわりと仕事の評価もしやすいが、経理とか総務みたいな間接部門は評価が難しいから待遇を良くするのも難しい。まぁそれでも無理やりに評価しなけりゃいけないのだが。
何にせよ、「技術が売りの会社」であっても、いやそうであるがゆえに、技術者ばかりを厚遇することは難しい。むしろ「売りになっていない人達」のモチベーション維持のためには、技術者ばかりを厚遇にするのは好ましくないことになる。
そう考えたら、技術者の待遇が良いの悪いの言う前に、「会社というものの仕組」とか「売上における技術者の位置」というものをまず考えてみるべきだ。「欧米と比較して技術者の給与が相対的に低い」ということを問題視するのは、本来団結するべき従業員の間に
部門間闘争
を起こしてしまうだけだ。部門間で不満をぶつけあっても、何のプラスにもならない。弱者は団結しないから弱者が固定する。弱者固定が嫌なら、「労働者」という共通点で団結するべきだ。だから、冒頭のリンク先を「くだらないアジ」と言っているのだ。
この手の「分断戦略」は「体制側」の常套手段だ。本来団結するべき人達が反目しあうように誘導して団結をさせないという事象は、非常によく見られる。最近の例だと「正社員 vs 非正規雇用者」とか「団塊 vs その他 vs ゆとり」とか。たいていそういったものの「本当の敵」は共通していたりするわけだが、そこから目を逸らさせ闘争エネルギーを向けさせないために、「分断」をする。「敵は分断させ相互に戦わせる」というのは、兵法の基本だ。
ということを理解した上で、「技術者の待遇」を良くすることを考えてみる。
まず、中盤で「技術者なんて会社のお荷物」と言った。これは詭弁でも何でもなく事実なのであるが、もちろん「例外」もある。それは何かと言えば、
外から買って来れない技術
を持っている技術者だ。それが会社にとって「かけがいのない技術者」なのだ。
いくら技術者がお荷物だと思っている会社であっても、その会社の根幹に関わる部分を外部調達する「技術系の会社」というのは存在しない。一番のキモの部分はアウトソース出来ないのだ。となれば、まず自分がそういった位置にいるかどうかを考えてみるべきだ。その会社の「王道」の部分にいるかどうか。それは自分の能力云々の問題ではなく、「仕事の内容」で考えるといい。
もう一つはまるで逆のようだが、「そんなに売上にならないのに、誰かがやらなければならない仕事」だ。たとえば、いくら何でも「外注の管理」みたいなものまでアウトソースはありえない。あるいは外注してしまったら赤字になってしまう、それでいてやらないといけない仕事 — 社内システムのヘルプデスクとか — のような仕事だ。ぶっちゃけて言えば、
便利屋
みたいなものと言ってもいい。
一見両極端に見える「技術者」だが、会社にとってはこれらが「かけがいのない技術者」なのだ。かけがいのない技術者であれば、それに似合った評価はされるはずだ。それがそうでなければ、あるいはそうなる見通しが立たないようであれば、待遇改善を求めるか転職を考えるべきだ。残念なことに、後者の仕事を評価させるのは難しい(逆に言えば、そういった仕事を評価出来る会社というのは良い会社だ)のではあるが。
これらいずれでもない位置にいる場合、長期的には身分は保証されないと考えるべきだ。今は安定して程々の待遇であっても、いつ「アウトソース」されるかわからない。それは覚悟しておくべきだ。運が良ければ「かけがえのない技術者」への異動があるだろうが、悪ければリストラ候補だ。前者の見通しがある場合は勤め続けるのが道だろうが、それがなければ転職を考えるべきだ。
結論を言おう。これは技術者に限らないが、現代の労働環境で良い待遇を受けるために一番重要なことは
かけがえのない仕事をしているか
ということだ。これは仕事が面白いかどうか、自分の能力がどうかということとは関係ない。自分の仕事の、自分の会社での位置だ。
会社としてはそういった位置にある人には、定着していて欲しいし、その一つが「厚遇」だったりする。だから、そういった位置にいれば、おのずと待遇は良くなるはずだ。もしそういった位置であっても冷遇されているなら、その会社には未来はない。いくら今の待遇が良くても、将来を考えたらとっとと転職するべきだ。なるべく早く吸収するべきものを吸収したら転職準備だ。
そうやって、「求められるべき環境に求められた人が移動する」ということが、全体としての待遇改善になるはずだ。ただ単に「俺は働きがいいんだから給料上げろ」に根差した行動をするだけでは、くだらない波風が立つだけだし、自分のためにもならない。
PS.
はてぶのコメントに「アメリカでの技術者の待遇が良いのはどう説明するのだ」というのがあったのだけど、日本よりもアメリカの方が人材流動性が高いということで説明つくと思う。流動していれば、意識の有無とはあまり関係なく、「落ちつくべきところに落ちつく」わけだから、「求められるべき環境に求められた人が移動する」という結果になる。彼等は我々よりももっと「資本主義における営利法人」と「自分」を理解して行動している(ドライとも言う)わけで。
PS.2
期待した通りに小飼さんに拾われている。なにせ読みスジは、「叡智の値段」の「0円」なわけで。
あと、文意を理解しないで妙な日記を書いてる人がいたんで今北産業しておく。
技術者の待遇が悪いと嘆くなら、技術者はなぜそうなるのかということとを考えつつ、自らの価値を最大化するような立ち回りをするべきだ。資本主義と会社の仕組を理解しないで「偉い技術者なんだから待遇良くしろ」という態度じゃ何も解決しない。
PS.3
*1 「技術者は1円の金も稼がないのは当然。技術者の仕事は創造だから。営業は1円になる創造すらしない」というはてぶコメントがあったのだけど、「役回りが違う」というのは、要するにそういうこと。だからこそ「力を合わせる」ことが必要なのだ。
PS.4
はてブのコメントに「経営者の弁」というのがあったのだけど、ちょっと違う。だいたい「労働者は団結して立ち上がれ」なんて言う経営者は普通いないし。
私は「技術者の地位を底上げしないと日本の未来がヤバい」という心配をしつつ、「どうやったら底上げ出来るか」という考えを述べているつもり。その一つが「今やっている仕事は自分の会社にとってかけがえのない仕事かどうか吟味する」ということ。これを全うすれば、経営の都合を満足しつつ技術者の幸せも満足出来る。
PS.5
また仙石氏とネタかぶり。この手のネタがよくかぶるのは、彼も「技術者に思い入れのある技術系経営者」だからだろう。
作ること と 売ること (未踏集会 ESPer2006 秋の陣)
「技術者の地位を向上させるには、技術者以外の視点にも立ってみて、技術者自身が視野を広げていかなければならない」
馬鹿ですか?
よそから買ってくるのはいいけどよそで物を作ってる人がいないと買えませんね
経営というのは技術者がやってもいいけど、経営者が技術者にはなれない
つまり技術者が忙しいから経営をやらせてあげてるのを忘れてはいけません
わかりましたか?
おばかさん
> よそで物を作ってる人がいないと買えませんね
その「作っているところ」では、「かけがえのない仕事」としてやっているはずですよ。
あとの部分は、誰か私を知っている人がつっこんであげて下さい(藁
このエントリ、長い文章なのに中身が全然ないのが凄い。
ブログタイトルに書かれているように、まさに雑文そのものだね。
だから、「雑文だ」と書いてるんだが…
「雑文」には何の価値も生み出さない。価値があるとすれば、それは読んだ人が生み出すのよ B)
最初から防衛線ひいてるのがもうね…w
シートベルトは事故をする前につけるものですよ?
自分が事故ってることはわかってるんだw
シートベルトしてると事故してることになるってのも素敵な論理だな。
せっかく良いこと言っているのに
レスの小物臭で全て台無しな気が。
>せっかく良いこと言っているのに
えーw
まあへたくそなドライバーは
始めから公道に出ない、が正解ですね。
途中から読むのやめちゃったけど
稼がなくていい技術者を抱えてくれる会社っていいなぁ。
そんな技術者が居るんだ。
自分で買ってくれる人のとこに行って説明して回らなくていいなんて、それどういう天国な会社なの?
と思ってしまいましたよ。
かまってちゃんが多いなぁ。
楽しい? 楽しいんだったら、ゆっくり楽しんで行ってくれたまへ。
>かまってちゃん
自己紹介ですか?
かまってほしいから、雑文(というか駄文)を
チラシの裏でなくこんなとこに書いてるのかと。
ここはチラシの裏だって書いてるのに。
で、君はなぜわざわざこんなところに来てるの?
私は、この文の内容に賛成です。
やはり、社会人は皆、かけがえの
ない仕事ができるポジションを
獲得するために必死で生きている
んだと思います。
みんな、カッコ悪いから斜に構えて
いるけど、本音では分かってる。
周りに認められなければ昇進も
ありえないわけだし。
カッコつけてても、どんどんリストラされちゃうという現実もあるわけで。私は無様であっても生きていたいから必死なのですが。
この記事の駄目なところは、
「日本の技術者が比較的給料が低い」という指摘がなぜ「くだらないアジ」なのかを具体的に説明できてないところです。
どこがアジなんですか?
事実でしょ。
>こういった論に納得してしまうことが、技術者の待遇の悪さの根源にある
という説に説得力をもたせられてない。
というかその後の文章でこの説の証明がなされてない。
会社にとって技術者の給料を低くおさえたい理由は理解できる。
だが技術者が待遇の悪さを自ら招いているとは思えないし、
それを示す文章もない。
結局経営者が削りやすいコストを削ってるだけだし、
それに対して雇用者が不満を述べることは「アジ」ではないでしょ?
どうなのそこらへん?
> 「日本の技術者が比較的給料が低い」という指摘がなぜ「くだらないアジ」なのかを具体的に説明できてないところです。
書いてるけど。
「部門間闘争」にしてしまっているところがくだらないのです。同じ職場で共に仕事をしている人達の間で差をつける合理的な理由があって、それでもなお有効な差がないのであれば「くだらないアジ」ではありません。しかし、単に「欧米の場合と比較して」みたいな何の合理性もない根拠で「部門間闘争」を誘導している点でダメなのです。
技術者はもっと評価されるべき。それは当然のこと。しかし、同じことは営業だって間接部門だって思うわけですよ。そこに「こうであるべき」と言うための「合理的理由」が示されない限り、この手の「相対的な違い」についての議論は不毛なのです。
ヒント:バリューチェーン
>技術者はもっと評価されるべき。それは当然のこと。しかし、同じことは営業だって間接部門だって思うわけですよ。そこに「こうであるべき」と言うための「合理的理由」が示されない限り、この手の「相対的な違い」についての議論は不毛なのです。
んなこたぁないっしょ
誰でも出来る事と特定の人物しか出来ない事を同列に扱っちゃいかんよ
ただこういう事は口で言うだけじゃ中々通らないから
さっさと転職なり独立なりしたほうがいいとは思うけどね
え?
>「部門間闘争」にしてしまっている
の主語は何ですか?
リンク先がですか?
だからリンク先がアジだって言うんですか。
私が反論する前にそこを明確にしておきたいので確認お願いします。
技術者が一円も稼がないって・・・
馬鹿丸出し。営業は技術者の技術とか、技術者が作った製品を売ってくるんでしょ。なら技術者が居なけりゃ売り物も無い訳で。まさかそんなことも分からないわけじゃないよね?
技術者の給料が高かったら困るわけよ
文系連中は
自分たちより頭がよく、社会的にも重要で意義のある仕事をしている上に、給料まで高いと悔しくてしょうがない
それで、給料を安くして邪魔をしてるわけね
国賊だね
> 誰でも出来る事と特定の人物しか出来ない事を同列に扱っちゃいかんよ
それが間違っているし、その考えは「部門間闘争」の元だと言ってるんだが。
「優秀な人」「評価されるべき人」が評価されるのは、技術者であろうが何であろうが同じ。
それとも、「優秀な営業」とか「優秀な総務」「優秀な経営」って誰でも出来ると思ってる?
> 主語は何ですか?
「相対的に云々」と言っちゃった人ですよ。
> 営業は技術者の技術とか、技術者が作った製品を売ってくるんでしょ。なら技術者が居なけりゃ売り物も無い訳で。
もちろんそりゃそうなんだけど、それは「あなたの会社の技術者」でなくてもいいわけ。
同じような技術者の仕事でも、他の会社に行けば「かけがえのない仕事」なのかも知れない。
「あなたの会社」では「お茶くみ」は「誰でも出来るどうでもいいこと」かも知れないけど、「喫茶店」に行けば「かけがえのない仕事」なのよ。「あなたの会社」では「お茶くみの人」は日の目を見ることもないし、いくら頑張っても「低い仕事をする人」でしかないだろう。でも「喫茶店」に勤めれば日の目を見る可能性はうんと上がるし、評価される機会も増える。
「求められるべき環境に求められた人が移動する」というのは、実にそういうこと。
> 自分たちより頭がよく、社会的にも重要で意義のある仕事をしている上に、給料まで高いと悔しくてしょうがないそれで、給料を安くして邪魔をしてるわけね
それは「社会的にも重要で意義のある仕事をしている満足感があるから薄給でもしょうがない」につながってしまう。それはそれで待遇改善の元にはならないと思うのだけど。
> > よそで物を作ってる人がいないと買えませんね
> その「作っているところ」では、「かけがえのない仕事」としてやっているはずですよ。
public static final
>「相対的に云々」と言っちゃった人
すいません、馬鹿なのでよくわからないです。
もっと明確に言ってもらえませんか?
とりあえずリンク先の記事も含まれんですよね?
そういう前提で書きます。間違ってたらすいません。
①リンク先が「従業員の間に部門間闘争を起こしてしまうだけ」となぜ言い切れるのですか?
給料が低いという不満は経営者に対する不満でしょ、第一義的には。
となりの部門への不満もあるだろうけど、それを言うなら同じ部門でも「自分は彼よりもっと評価されていい」という不満がある人はたくさんいるでしょう。
でもそれで組織に弊害をあたえる「闘争」なんて起きないでしょ。
そういう給料の不満を即「部門間闘争を起こしてしまうだけ」の害と断定することに説得力を感じません。
例えば非正規雇用者は正社員をうらやましく思うでしょうが、「それで対立がおきて組織の効率が落ちるから非正規と正社員の給料を同じにしよう」という経営者は世にほとんど存在しない。
したがって「経営者は部門間闘争を避けるために給料を同じにするんだ」という理屈はありえないでしょ。
その理屈では「非正規雇用者」の存在を説明できないから。
このような理由で私はあたなの理屈に納得できないのですがどうですか?
私には経営者がコストを低くしたいだけにしか見えません。
②リンク先のような指摘を「くだらないアジ」と評価してらっしゃいますが、リンク先の具体的どの部分がアジなんですか?全てですか、一部ですか?具体的に言ってください。私にはどこが「くだらないアジ」なのか納得できてないので。
③
>自社に売るべきものがなかったら、売るべきものは買って来ればいいだけだ。
大企業が下請けの仕事を買い叩く理屈と同じですが、こういった経営者と雇用側の権力の非対称性が正当に得るべき給料を低くおさえてしまっているとしたら問題だと思いませんか?あなたは思わないんでしょうね。
でも、そういった問題提起がアジだと言えるんですか?
あなたは明らかに経営者側の視点で反論してますが、そのこと自体は別にかまわない。ただ、あなたと立場の違う、しかもあたなより立場の弱い人たちが抱える問題の指摘を「くだらないアジ」と言ってしまう姿勢には疑問を感じています。
④リンク先は個々の経営者の経営を批判しているのではなくて、日本の技術職を軽視する風潮を指摘しているものです。それに対して「会社にとって対価を払うべき人材とそうでない人材がいる」というのは反論になってません。
個別のケースで「役に立たない奴もいるから給料なんて人それぞれ」なんて言い訳でしょ。リンク先は統計的な話をしているわけで、日本が統計的に技術者を評価していない「風潮」を問題にしている。あなたはそれをケースごと技術者の「能力」にすり替えていますが、それでは統計を説明できないし、正当化もできてない。
それとも日本の技術者はアメリカの半分の給料にしか値しないほど無能だと言うんですか?その根拠を示せますか?
⑤前にも書きましたが
>こういった論に納得してしまうことが、技術者の待遇の悪さの根源にある
というあなたの説が記事で十分に説明されているとは思えないのですが?
技術者の待遇の悪さは技術者自身が招いていると考えられていますか?
前の米ではスルーでしたが、
はっきりイエスかノーで答えてください。
⑥
>同じ職場で共に仕事をしている人達の間で差をつける合理的な理由があって、それでもなお有効な差がないのであれば「くだらないアジ」ではありません。
合理的な理由で給料が決まりますか?
給料は経営者の判断できまるものでしょ?
問題は「経営者が技術職を優遇する合理的な理由が見つけられないこと」ことですか?そんなわけないでしょうw
問題は「統計的に日本の経営者は、アメリカよりも技術者にケチ」なことで、
もちろん技術者はそれでも辞めないで働いているから経営的には別に構わないと言えるかもしれない。
ただ、そのことで日本人が技術職へのモチベーションを下げたら悲しいよね、
という国家レベルでのことをリンク先は問題にしているわけでしょ。
それに対して「経営的に合理的じゃないから給料いっしょでいいじゃん」
は反論としてはかなり弱いというか、レベル低くないですか?
適当にまとめて答えるよ。
> 給料が低いという不満は経営者に対する不満でしょ、第一義的には。
もちろんそうなんだけど、ここのコメントを見る限りではその矛先は経営者だけを向いてないし、会社でも「あのクソ営業が売って来ないから給料安いんだ」的な発言もよく聞くしょ。本来責められるべきは経営なのに、なぜだか「他の仕事をしている同僚」を敵視しちゃってる。これが「分断戦略」だと。
> 経営者がコストを低くしたいだけにしか見えません
それは正解。てゆーか、そこに目が向く人ばかりだったら、リンク先の記事を「くだらないアジだ」と言ったりしない。
> 技術者の「能力」にすり替え
それは誤解。と言うよりも、私は「これは能力の問題ではない」と何度も書いているのだけど。
これは断じて「能力」の問題じゃないの。「能力の問題」にしてしまったら、「給料を増やすためにはもっと自分が頑張れば」みたいな方向にしか行かない。そんなもんじゃ何も解決しないよ… って話は他のエントリに書いてるから、そっちも見てちょうだい。
ただ、どこの会社でも労働コストは下げたいという状況は同じだし、それに文句を言ったところでどうにもならない。外注で済む仕事はコスト見合いでどんどん外注化されてしまう。つまり、外注と競合する仕事をしている限り、労働が安く評価されてしまうというのは、あるい意味しょうがない。
だったら、技術者はどうあるべきか。自分のやっている仕事が会社にとって重要で「かけがえのない仕事」であるなら外注と競合しないから、地位も保てるし待遇も期待出来るはずだと。だから、待遇に不満があれば経営に文句を言うべき。
逆に、いくら面白い仕事をやっていても、あるいは自分の能力が高く評価されていたにしても、外注や購入品で済む仕事をしていたら、長期的にはリストラの対象になってしまう。それをしなかったら、経営は株主から文句を言われるんだから。
> 技術者の待遇の悪さは技術者自身が招いていると考えられていますか?
イエスかノーで言うなら、私は「イエス」だと思っているからこのエントリを書きました。
なぜ「イエス」かと言えば、「分断戦略」にまんまと乗って、本当に不満を持つべき対象に声を上げないし、するべき行動をしないから。
従順に会社の方針(=経営)に従うという行為は、技術者に限らず労働者の地位を向上させない。ダメな経営をしている会社には、とっとと「ノー」と言う行動を起こすべきだと言っているわけ。その「ノーの言い方」には人それぞれ、環境それぞれなのだけど、何にせよ従順でいるというのではダメだと。
そういった経営に向きべき矛先を、「同僚への不満」を吐くことなんかで「ガス抜き」なんしちゃダメなの。あなたの同僚は「金を稼いで来てくれる」というありがたーい対象であって、不満を言うべき対象じゃない。だから、待遇の差がどーとかってゆー相対的なことは、問題の本質じゃない。問題の本質は「評価されるべき労働が評価されてない」ってことでしょ。
下手すりゃ経団連あたりが「欧米並の差にしよう」とか言って、非技術者の給料を下げる方向に行ったりしかねないよ。でも、それじゃ満足しないでしょ?
しかしな君、日本の人材の流動性が低いのも、人月外注が流行ってるのも、別に技術者のせいじゃないんだぜ。
言うなれば日本人(多くの文系脳)の無知や長期ビジョンの無さであって、その改善まで技術者のチカラに頼るってどうなのよw
danも言ってるように、技術は0円『かつpriceless』。
0円だけを強調し@ITの記事をアジという君の方が、よほど下らない煽りだと思うがどうだろう。
> その改善まで技術者のチカラに頼る
どこで技術者に頼ってますか?
「ノーと言うべき時にはノーと言うべき相手に言え」と言っているだけ。そういう基本的なことをちゃんとやれと言ってるだけよ。
そういった一番大事なところから目を逸らさせて「部門間闘争」を誘導しかねないところが、@ITの記事の低質なところだと。
「絶対的に評価が低い」のが問題の本質であって、「相対的に低い」のは問題じゃないのだよ。
> よほど下らない煽りだと思うがどうだろう。
2ちゃんでの話によると、私は煽り屋だそうなんで、そういった評価は喜んで受けますよ?
>しかしな君、日本の人材の流動性が低いのも、人月外注が流行ってるのも、別に技術者のせいじゃないんだぜ。
技術者のダメな処の根本を見た気が。
実際に自分が困ってるのに
自分のせいじゃないって言って何になるんだろうか?
邪推すると、技術者の「村意識」って
経営の分断作戦でなくて
技術者自身のプライドのよりどころのツールのような気もするわw
なんか、殆ど全員が
「技術者は一円も稼がない」の
表層的な意味だけに反応してるしなぁ。
大変面白かったです。
ご馳走様。
> 表層的な意味だけに反応してるしなぁ。
同意。
主語は何ですか?とかねw
「分断戦略」って誰の戦略なんですか?リンク先ですか?
繰り返しになりますけど、リンク先が「従業員の間に部門間闘争を起こしてしまうだけ」となぜ言い切れるのですか?
あなたの言う主語の不明な「分断戦略」が、「日本はアメリカより技術者を優遇しない」ことを指摘してはいけない理由になると思えないんですが。
答えると言いつつ、肝心なところに答えてもらえてなくて残念です。
>てゆーか、そこに目が向く人ばかりだったら、リンク先の記事を「くだらないアジだ」と言ったりしない。
「そこに目が向く人ばかり」ではないからあえて「くだらない」と表現したんですか?
まずなぜ「そこに目が向く人ばかり」でないと言い切れるんですか?
コメントの状況が根拠だと言うんでしょうか。
つぎに「くだらない」と表現することでみんなが「そこに目が向く」とあなたは考えていたんですか?それはなぜ?
あまり正当化できてないと思いますよ。
>私は「これは能力の問題ではない」と何度も書いているのだけど。
なら言い方を変えます。あなたは統計による「日本の企業が全般的に技術者を評価していない」事実を「個別の企業が個別の技術者を評価しない」ケースにすり替えています。これは明らかに詭弁で、統計結果に対する反論になっていないと思います。わたしが強調したいのはそこです。これを認めますか?
>なぜ「イエス」かと言えば、「分断戦略」にまんまと乗って、本当に不満を持つべき対象に声を上げないし、するべき行動をしないから。
繰り返しですが、分断戦略してる主体って誰ですか?
>とっとと「ノー」と言う行動を起こすべきだと言っているわけ。その「ノーの言い方」には人それぞれ、環境それぞれなのだけど、何にせよ従順でいるというのではダメだと。
技術者が1円も稼がないお荷物ならどうやって経営者にノーを言うんですか?
矛盾してると思うんだけどなあ。
>ただ単に「俺は働きがいいんだから給料上げろ」に根差した行動をするだけでは、くだらない波風が立つだけだし、自分のためにもならない。
とも言ってるし。「環境それぞれ」って曖昧すぎません?
個別具体的にどうしたらいいか明示しないで「とにかくノーと言え」
っていうのは、あなたの中ではアジテーションではないんですか?
>問題の本質は「評価されるべき労働が評価されてない」ってことでしょ。
ええ。経営者が「技術者は1円も稼がない」と思っている場合は特にそうでしょうね。
正直リンク先が「部門間闘争」を誘導してるなんて思えないし、あなたの妄想なんじゃないですか?
もしか、あなたが具体的にそういう経験をしたのかもしれませんが、
それを一般化してものを言うにしてはあなたの記事は横柄だと感じます。
>34
>実際に自分が困ってるのに
>自分のせいじゃないって言って何になるんだろうか?
何か変ですか?
「原因は自分たちにはないこと」と「それでも自分たちは困った問題に対処しなくてはいけない」ことは矛盾しないと思いますが。
何を批判してるのかわかりません。
もっと説明してください。
>表層的な意味だけに反応してるしなぁ。
例えば私の批判のどこらへんが表層的ですか?
具体的に指摘してくれたら反論できるんですが。
君の聞いていることについての答は既に書いてあるから、「ゆっくり」時間をかけて、「著者はなぜこの文章を書いているか」を考えながら読んでみましょう。
最後に問うけど、そんなに必死になって反論することは、君にとって何のプラスになるの? 私の言うことが納得出来ないなら、自分のblogなり何なりで別の主張をすりゃいいだけだろ? あるいは無視してもいいわけだし。ここは「公共の場」じゃなくて、私のチラ裏なんだよ。
これだけここを「汚した」んだから、ちゃんと答えて欲しいな。
なるほど。
筋違いな因縁つけてちゃ、いつまでたっても待遇なんて変わらないよって話ですかね。
米にもいるけど。
給与の部門間闘争は、本来あるべき姿ではない
本来なら、経理担当の給料は技術者の給料とではなく他の会社の経理担当者と比較されるべきなんだろうと思います。ところが日本では労働市場の流動性がほとんどないため、市場での価格があいまいであり、その結果ここにあるような同じ社内の部門間での闘争になってしまうわけです。
これが海外に比べて日本の技術者の給料が安い理由なのではないでしょうか?
———-
技術者は1円も稼がない、について
この言葉には非常に違和感があります。これを言うなら経営者だって直接カネを稼いでいるわけではありません。結局、大阪城を建てたのは誰かというなぞなぞで、答えが豊臣秀吉なのか大工なのかというのと同じ「意味論」にしかすぎない。
もっとも、「みんなで力を合わせて稼ぐのが会社」という著者の結論には賛成ですが、この表現はどうかな?
> 労働市場の流動性がほとんどないため、市場での価格があいまい
実は私はこれが原因であることについては否定的です。これについては、いずれまた書こうと思いますが、今はちょっと時間がないので。
> 経営者だって直接カネを稼いでいるわけではありません。
もちろんそうですよ。
このエントリはあくまでも「技術者の地位」についてしか言ってないので、営業がどうだとか経営がどうだとかというのは、直接的には何も言うつもりはないのではしょってあるだけです。「こんなに偉い技術者の俺」という考えをベースにすることへの批判をしたいに過ぎません。
> この表現はどうかな?
後のエントリを御覧下さいませ B)
>>36
あなたは「いのな」さんではないし
彼の元発言すら読んでないようなレスですが。
>君の聞いていることについての答は既に書いてあるから、「ゆっくり」時間をかけて、「著者はなぜこの文章を書いているか」を考えながら読んでみましょう。
随分なレスですね。失望しましたよ。
私はあなたが「なぜこの文章を書いているか」を理解しているつもりですが、そのことに興味はありません。
「なぜそんな表現をする必要があるのか」に疑問を感じているので、
問いただしているだけです。
実際私の質問はあなたの痛いところついているのであなたは正面切って答えづらかったでしょう。
でも「書いてあるから読んでみましょう」の一点張りというのは反論にしてはあまりに弱い。
あなたは「既に書いてある」とおっしゃってますが、それは嘘です。
①分断戦力の主語はどこにも書いてありません。唯一「体制側」という単語が関連付けてありますが、リンク先と体制側は関係ありませんよね?
なぜ主語が示せないかというと、あなたの妄想だからです。
だれも分断戦略なんて企んでません。
それをいい加減認めましょう。
②部門間闘争「に目が向く人ばかり」という根拠もどこにも書いてません。
あるいは、世間の技術者が「こんなに偉い技術者の俺」という考えをベースにしているという根拠もありません。
はい、嘘ですね。
根拠を示せるはずがありません。ただのあなたの断定、妄想ですから。
③>あなたは統計による「日本の企業が全般的に技術者を評価していない」事実を「個別の企業が個別の技術者を評価しない」ケースにすり替えています。
という批判への反論はなしですか。降参ですか?
④米29での
>「経営者は部門間闘争を避けるために給料を同じにするんだ」という理屈はありえないでしょ。
という批判への反論もできてませんよね?
この答えも記事に書いてあるんですか?それは嘘ですよね?
>最後に問うけど、そんなに必死になって反論することは、君にとって何のプラスになるの?
これもまた随分理屈の通らない反論ですね。
これで何か私に反撃してるつもりなんでしょうか。
私は疑問に思った記事にツッコみたいという情動にそって動いているだけです。何のプラスか客観的に評価できるとは思ってませんが、少なくとも楽しんでいます。
>私の言うことが納得出来ないなら、自分のblogなり何なりで別の主張をすりゃいいだけだろ?あるいは無視してもいいわけだし。
それも一つの手段でしょうが、でもそれってあなたの記事にコメントしてはいけない理由にはなりませんよね。私の勝手じゃないですか。
>ここは「公共の場」じゃなくて、私のチラ裏なんだよ。
いえ、ここはただのコメント可能なblogです。だからコメントしてるだけです。
それ以上でもそれ以下でもない。
本当にチラ裏なら、どうしてコメント機能をつけてるんです?
「無視してもいいわけだし」と私に言う前に、そもそもコメントできなくすればいいんじゃないですか?
困ってるのはあなたで、だから対処すべきなのもあなたでしょ?
私は別に困ってないですから。
いや、私のコメントを「汚し」だと言われたのは心外でしたけど。
私の感想を書きますと、結局あなたは自分に都合を悪いものを仮想敵にしてしまうと、冷静になれない人なんでしょうね。
①技術者が気に入らないとなればすべての技術者が「こんなに偉い技術者の俺」と思っているなんて書き、「1円も稼がない」なんて煽る。
②リンク先が気に入らないとなれば「分断戦略だ」「こういった論に納得してしまうことが、技術者の待遇の悪さの根源にあるのだ」と勝手に断定する。
③私のコメントが気に入らないとばれば「汚し」だと断定する。
あなたはその程度の人です。
どうぞこれからもチラ裏を続けてくださいねw
>34
「技術者が困る」というより、後述するように「海外じゃ相場が倍」というレートの問題なのですよ。
>37
チラ裏なんだし汚れたぐらいで怒るのはどうかと。
>39
結論に知性を感じるw
問題は「同じ商品(技術者)が、海外じゃ倍の相場ですよ」という1点に尽きる。これを「商品の自助努力が足りない」と糾弾したところで「じゃあ高く買ってくれるトコに移りますね」というだけの話であり、ゆえに「頭脳流出」が起きている。実際白色ダイオード開発したオッサンはアメリカで教鞭を振るってる(だっけ?)。日本の天才が外資にかっさらわれた好例と言えよう。彼は単に「高い給与・インセンティブを得られる職場」を選んだだけで、彼が日本での労使交渉を怠ったワケでは無い。よね?
予め予防線張っとくと、「技術者は商品じゃなくて人間だ。行動できる」ってのはナシね。私が述べてるのは「市場・相場の話」なのでサービスや人も商品に含まれる。
誤解を避けるため申し添えると、本来は「文系」というより「経営層」の仕事なのだが、日本において理系の経営層は絶無なので文系に置き換えてある。
> チラ裏なんだし汚れたぐらいで怒るのはどうかと。
そうなんだけど、「靴の裏のガム」は取りたくなるでしょ。
> 「商品の自助努力が足りない」と糾弾した
それは「してない」つもりなんだが。
むしろ、「自助努力に限界が見えたら、とっとと転職した方がいいよ」と勧めているつもり。そう読めなかったのなら申し訳ないが、そういう意味で書いてると思って読んで欲しい。
> 「高い給与・インセンティブを得られる職場」を選んだだけ
ここでこの話を持ち出されるのは、私への「反論」ではなくて「肯定」になると思うのだが。
彼は日亜にいたのでは「かけがえのない仕事」と思われていないと判断しただけでしょう。実際には日亜はしっかり稼いだのだけど、「この程度なら他の奴でもやる」と判断されたから、そんなに良い待遇にもならなかった(まぁ元々結構な厚遇だったのだけど)。裁判の時の資料を見ると、そう思わせるものが大量に出て来る。このことについては、古いエントリに書いている。
その判断が実際にどうであったかについては、他人のことを後づけでいろいろ言うのはおかしいけど、日亜は日亜でうまく行ったし、中村氏でうまくいった。それぞれの判断に間違いはなかったのでしょう。日亜にとって彼は代替の効くエンジニアだった。だから、彼が消えても商売はうまく行っている。逆に中村氏も転職していい待遇を得ることが出来た。あそこで日亜が潰れてでもしたら、間違った経営判断だったと言えるけどね。
中村氏の他の行動については否定的に見てるけど、こういった側面については良いことだったと思う。
> 日本の天才が外資にかっさらわれた
彼を「かけがえのない仕事」をする人だと判断した人が海外にいたというだけのこと。
私は「日本で待遇が悪いから海外に行きましょう」という気は毛頭ない。でも、「かけがえのない仕事」と評価されるだろう場所があれば、それを求めてどこにでも行くのは、技術者の労働戦略として悪くない。そう言ってるんだけど。
そうすれば、「かけがえのない仕事」を選択出来る機会も増えるだろうし、経営も合理化出来る。そういう話だよ。
>44
賃金の低さを流動性だけで説明することはできませんよ。
働く場所が合ってないから評価されない人はたくさんいるだろうけど、
日本の技術者と会社の組み合わせを最適化したらみんなの給料が2倍になる、
なんていうのはお花畑だとおもいます。
それにその理屈でいくと、文系職も最適化すれば2倍になるわけで、
流動性が文系職と理系職の賃金比率を変えることはないのでは?
> 文系職と理系職の賃金比率を変えることはない
だーかーらー、比率の問題じゃないって何度も言ってるじゃん。つーか、比率の問題にされちゃダメだと言ってるんだが。
「比率」を改善する一番簡単な方法は、文系の給料を下げること(余った分は利益にでも)。でも、それでは何の解決にもならない。でも、「比率」ばかりを問題にするんだったら、それでOKだろ? それでいい? それでいいんだったら、そんな会社に行くのが君の幸せだろう。
>はてぶのコメントに「アメリカでの技術者の待遇が良いのはどう説明するのだ」というのがあったのだけど、日本よりもアメリカの方が人材流動性が高いということで説明つくと思う。
>「かけがえのない仕事」と評価されるだろう場所があれば、それを求めてどこにでも行くのは、技術者の労働戦略として悪くない。
といった部分で、あたかも「流動性があれば技術者の給料あがるからOKだよ」的な物言いがダウトだと指摘しただけなんですが。
っていうか、経営者に問題があるって認めたあともまた性懲りもなく「流動性」で片付けようとする破綻した理屈が理解できない。
技術者はだれもあんたに労働戦略なんか請うてない。
ただ嘆いてるだけだ。それを「ただ嘆くのは駄目だ。お前らは基本お荷物なんだからもっと役立つ場所を探せ」なんて余計なお世話すぎるんだが。
>比率の問題じゃないって何度も言ってるじゃん。つーか、比率の問題にされちゃダメだと言ってるんだが。
比率は問題じゃないって言うけど、国家のレベルでは明らかに問題です。
個人のレベルでは問題かどうかは個人が判断することです。
そして多くの技術者は自分の給料に関心があり、
部門ごとの給料の比率にもそれなりに関心があるでしょう。
どこが問題じゃないんですか?
また「部門間闘争」妄想ですか?
あなたの記事を読んで「よし労働戦略で自分の給料あげれば比率なんかどうでもいいぜ」と思う人はまずいないでしょう。
だいたい、あなたの理屈だと「比率を問題にしている」リンク先への反論になってないよ。要するにね、リンク先は「国家的観点から(雇用者当人としてはもちろんのこと)この比率は問題だ」と言ってる。それに対してあなたは「比率は問題じゃないぜ!流動性で個人はもっとハッピーになれるぜ!頭脳流出なんて知らねーぜ!」としたり顔で語ってるわけなんだけど、それってリンク先についての記事として成立してないじゃんと言いたい。まあ、そこが私と全然噛み合ってない本質だと思うんですが。でも日本の経営者が技術者を評価してないことはあなたも認めたじゃないですか。じゃあなんで経営者が招いている比率の問題を認めないんです?
>「自助努力に限界が見えたら、とっとと転職した方がいいよ」と勧めているつもり。
転職は努力に含まれないんですか。
問題は経営者が招いた低賃金問題を雇用者が自分で解決しろという理不尽さなわけで、
そのことを色んな人が散々あなたに言ってるのにあなたは全然それが理解できないみたいですね。
労働者の努力はすべて会社のための努力という思想が見え隠れするんですけど…。
utudaさんとogochanさんは「日本では、技術者の職種間の相対的な待遇が、アメリカに比べて低い」という点では合意してると思うんだけど、何でもめてるのかな?と思ってまとめてみました。
utudaさん「日本の技術者の待遇が悪いのは事務職-経営陣-文系のせいだ。技術者にはどうにもならない」
ogochanさん「日本の技術者の待遇を良くするためには、会社内(すなわち閉鎖系)で、職種間のゼロサムゲームの闘争に目を向けても良くない。そうではなく、技術者は、転職も含め、市場経済という開放系でゲームをするように意識を持つべきだ」
ogochanさんは、挑発的な言葉は発しているけど、決して技術者を下に見ているわけではないと思いますよ。資本主義という現実の中で、技術者がハッピーに生きていくための考え方を述べていると思います。人類がみんな技術者ではないのですし。
>48
そんなトコだろね。
私的には、一人一人(の理系)に自覚や行動が必要という前提は当然とした上で「市場の有り様(レートが低い)」という環境要因を「転職すれば流動性も上がるよね」と理系個人の振る舞いに落とし込むのは無理があるという見方。表沙汰にはされないが人材紹介業(ヘッドハント)への企業求人には「転職歴は無し、あるいは1度まで。(それ以上だとどうせ離れていくだろうから雇いたくない=流動率が高い個体は信用されない)」という条件が日本的には標準でして。転職を重ねまくれば、彼の選択肢は狭まり、あるいは給与は下がる。「みんな」が転職しまくれば問題は回避されるが、市場原理から言えば流動率を低める事で信用を高め重用される個体が出現するに落ち着くという見方が現実的だろう。若者の就職願望が薄れたから氷河期世代が生まれたワケでは無いし、就職願望が高まったから景気が回復したワケでも無い。要するに個々の努力や精神論では限界がある。
あと、そもそも理系の振る舞いは「研究開発」であり、洋の東西を問わずソレに尽きる。文系のように「繋がり」を専門としないし、チームプレイですらない要員(要因)を「同じ社員なのだから」とカテゴライズするのが文系的というか。あぁ、もちろん「同じ社員だ」と強弁して同じ給与体系に落ち着けても構わないし、現実はそうなっているワケだが、それで一流どころが逃げていくのは「日本としては惜しいよね」とか「技術立国が聞いて呆れる」って話なだけで、別に日本がどーなろうと構わんよね。
社会の変革を「個々の思いで」ってのは、何ともレトロというか微妙だと思う。嫌いじゃないし、日本人に欠けてる大切な事だとは思うんだけど、こーゆー煽りはどうなのかなぁ、と。んでまぁblog主が煽り屋という評価を喜んでいるならソレはソレで全く構わないというのがチラ裏的なオチとしては妥当なトコなのでは。
コメント欄は10件くらいまでしか呼んでませんが、経営を分かっている人とそうでない人の差がすごい。同じブログの読者と思えません。「バリューチェーン」って単語のチョイスには、たしかに一理ある。あとは付加価値のシフト、コントロールポイントといった単語も出しておこう。