Thunderbolt4対応のSSDケースでパソコンのストレージを増設しよう!使用上の注意点は?
SSDケースは、内蔵SSDを外付けSSDとして使えるようになる便利なアイテムです。使い勝手に優れる反面、機器とケースを接続するUSBの世代や規格によっては、M.2 SSDの超高速なデータ転送性能を活かすことができません。取り付けたM.2 SSDの性能を十分に活かしたい時は、Thunderbolt4対応のSSDケースを用意するのがおすすめです。ここでは、Thunderbolt4対応のSSDケースの魅力や使用上の注意点、ロジテックのおすすめ製品をご紹介します。
目次
M.2 SSDにはThunderbolt4対応のSSDケースを用意しよう!
誕生以来、SSDの性能は向上し続けています。HDDと同じSATA接続を採用した2.5インチSSDの最大転送速度は600MB/s(理論値)ですが、PCIe接続のM.2 SSDには3,000MB/sを超える製品も多いです。超高速なM.2 SSDを外付けSSDとして使用すれば、データ処理にかかる時間でストレスを感じることは減るでしょう。ただし、データ転送速度に優れたM.2 SSDを用意したとしても、USB 10Gbps(USB 3.2 Gen2)までしか対応しないSSDケースでは、M.2 SSDの性能を活かすことができません。
超高速なM.2 SSDを外付けSSDとして使いたい方は、Thunderbolt4/USB 40Gbps(USB4)対応のSSDケースを用意するのがおすすめです。最大40Gbpsのデータ転送に対応しているThunderbolt4対応の外付けSSDケースなら、超高速なデータ転送を実現できます。
Thunderbolt4対応のSSDケースを使用する際の注意点
超高速なM.2 SSDの性能を引き出せる一方で、Thunderbolt4対応のSSDケースを使用する際は注意したい点がいくつかあります。使用時は、次の3点を確認しておきましょう。
発熱対策は必須
M.2 SSDは高性能な分、発熱量も大きくなりがちです。温度が上がると、熱暴走による故障を防ぐためにサーマルスロットリング(自動的に性能を落として温度を下げる機能)が働き、データ転送速度が落ちてしまうSSDもあります。
M.2 SSDのパフォーマンスを安定させるには、熱対策がしっかりなされているSSDケースの用意が欠かせません。また、ヒートシンクを取り付けるなど、商品マニュアルに記載された正しい装着方法で使用することも重要です。誤った方法で使用すると、性能を十分に活かすことができないだけでなく、SSDの故障につながる恐れもあります。
ケーブルとの相性によって性能が落ちる場合も
ケーブルとの相性によっては、データ転送速度が想定より低くなってしまうこともあります。接続先のコントローラーチップやファームウェアのバージョンなど、さまざまな条件が重なった際に発生する可能性があるため注意が必要です。
SSDケースに付属している、純正のThunderbolt4/USB 40Gbps対応のケーブルを使用するように徹底しましょう。また、USBハブやドッキングステーションを使わずにポートに直接接続しているか、パソコンのUSB端子がThunderbolt4対応かどうかなども確認しておくと安心です。
搭載するSSDとの相性もポイント
SSDケースに搭載するM.2 SSDとの相性もポイントです。場合によっては、ライト(書き込み)性能が大きく落ち込んでしまうことがあります。Windows環境で接続している時は、書き込みキャッシュを有効化することで対処できる場合があるため、試してみてください。
【書き込みキャッシュを有効化する方法】
- 対象のSSDを選択する
- 「プロパティ」⇒「ポリシー」タブの順にクリックする
- 「取り外しポリシー」を「高パフォーマンス」に変更したうえで「デバイスの書き込みキャッシュを有効にする」にチェックを入れる
この設定に変更した後は、必ずタスクバーにある「ハードウェアの安全な取り外し」を実行してから外付けストレージを取り外すようにしましょう。何もせずにそのまま取り外すと、データの破損や消失につながる恐れがあります。
最大40Gbpsを実現!ロジテックの外付けSSDケース
ロジテックでは、USB 40Gbps(USB4 Gen3x2)に対応したM.2 NVMe SSDケースを取り扱っています。USB4(Gen3x2)PCIeトンネリングに対応しており、デバイスのUSB 40Gbps、Thunderbolt4/3ポートに接続すれば、内蔵SSDと同じ扱いのNVMeデバイスとして認識されます。MacやiPad Proなどでも、データの高速転送が可能です。
ただし、最大40Gbps(理論値)の速度で動作するには、USB4(デュアルレーン40Gbps)に対応するデバイスと、40Gbps以上で動作するM.2 SSDが必要な点に留意してください。
また、放熱性に優れるアルミケースの筐体と放熱シートなど、熱を効率的に排熱する仕様も特長です。高温になる本体に触れないようにシリコンカバーを付属することで、使い勝手にも配慮しています。