日本で一番古くて伝統ある、一番大きな会社
2009年12月26日(土) 12:53:59
昨日の民間ワーキンググループの件について、いろいろご期待をいただきました。ありがとうございました。
でも、あまり早急に結果を求めないでくださいね。
変化していく過程ですので、これからいろいろな試行錯誤があると思うし、民間ワーキンググループが出来ることも限られています。温かく見守っていただけると助かります。というか、会食での提言がこうして実際にカタチになって進みつつあるだけでもすごいこと。
まぁでも、実際、思ったより遠い道のりなのだろうと思います。
たとえばアナタが「伝統ある古くて大きな会社」の一員だとして、その会社が昭和時代のやり方を改めて変わろうとしているとします。そしてこの夏、実際に社長も替わったとします。
社長も経営陣も一新した。社長は改革派である。でも、長く続いた借金体質や密室運営、業界の慣習や既得権益を守ろうとする守旧派の跋扈などにがんじがらめになって身動きがとりにくい。とはいえ少しずつ改革の芽は出始めている。でも期待したほど成果が出ていない。そんな空気が「今」だと思います。変わらないと会社がヤバイと焦っている社員たちは、期待と失望を繰り返しながら、固唾を呑んで改革派経営陣を見守っている感じ。
でもね、伝統ある古くて大きな会社は、一朝一夕には変われません。
そういう会社でなにかを改革しようとしたことがある人ほど、それを身に染みて感じているはずです。
昭和な体質のまま巨大になった企業は、いかに経営陣が必死になろうと、社員が運動を起こそうと、そう簡単には変われないのが現実です。大きな船ほど方向転換に時間がかかるのと一緒。新しくて小さめの会社にいる人が「どうしてそんなことも変えられないんだ?」と不思議に思うようなことでも、なかなか時間がかかったりします。
で、「日本」って、日本で一番古くて伝統ある、一番大きな会社ですから(笑)。そんなに簡単に変われるわけもない。
社員たちが「社長はなにやってんだ」とボヤくのはわかるけど、長く続いた前経営陣のツケを精算しつつ、いいところは取り入れ、悪いところは改め、一歩ずつ前に進む作業は、結果を出すまでにそれなりに時間がかかるんじゃないかな、というのが、民間の古い会社に勤めるボクなりの経験則。大企業だったら、経営陣総取っ替えから2年目でようやく改革の効果が出始めるくらいが常識的なラインかな、と(この政権の政策の是非は置いておいて)。
いや、つまり何が言いたいかというと、それなりに時間はかかるだろうということ。
その「日本で一番古くて伝統ある、一番大きな会社」の社長に「社員有志が集まって意見書を出した」というのが、今回の件です。
伝統ある古い大企業って、社長はまさに「雲の上の人」。ものすごく遠いしものすごく偉い。トヨタとかNTTとかパナソニックの社長をイメージすると少しはわかるかもしれません。でも今回は社長が直接話を聞いてくれた。これだけでも今までとは違います。そして実際に取り入れて動こうとしてくれているのも今までとは違います。
でも、ここから先はいろんなことが起こるでしょうね。社員からすると「なんでそんな慣習すぐに壊せないんだ?」と思うことでも、意外と時間がかかって、あっという間に半年くらい経ってしまう感じ。本当はそんなことじゃいけないんだけど、実際はそんなところが現実かと。
まぁでも乗りかかった舟ですから、いろいろ意見を出し、行けるところまでは行こうと思っていますが。