写真:南森 エレナ
地図を見る福島県いわき市にある「アクアマリンふくしま」は、子どもの知的好奇心を育てる体験型水族館です。暖流の黒潮と寒流の親潮が出会う「潮目の海」をテーマに、約800種の生き物を展示しています。
そんな「アクアマリンふくしま」が、2020年7月15日に開館20周年を記念して、企画展会場を一新。館内各所で記念企画展を開催しています。他にもこの水族館でしか見ることができない珍しい生き物や絶品グルメなどみどころが満載。大人も子どもも楽しめる水族館の魅力を満喫してくださいね。
写真:南森 エレナ
地図を見るアクアマリンふくしまは、2000年の開館当初よりシーラカンスの調査研究を行ってきた水族館。開館20周年記念の特別企画展の中でぜひ観ていただきたいのが、1階のマリンホールで展示している“シーラカンスからメダカまで 〜さまざまな生き物が暮らす水の惑星「地球」〜”。
長い地球の歴史の中で生き残ってきたシーラカンスをパネルで解説し、生物多様性についてわかりやすく紹介しています。また、特定の場所でしか見ることができない固有種や、地球上の広範囲に分布する広域分布系の外来種などを22基の水槽で展示しているので、魚を間近で見ることができます。
20周年を機に「わくわく里山・縄文の里」もリニューアル。こちらでは、人との自然のバランスのとれた縄文時代の自然環境を再現しています。この春から、日本固有種アズマモグラやカヤネズミの展示をはじめました。透明なBOXに入っているため、モグラが穴に生息している様子や、ネズミが巣を作る様子が外からわかるようになっているのが特徴です。
写真:南森 エレナ
地図を見るアクアマリンふくしまでは、この水族館でしか見られない生き物に出会えます。3階の「北の海の海獣・海鳥」エリアにいる「クラカケアザラシ」が現在飼育されているのは、世界でなんとこのアクアマリンふくしまだけ。
黒と白の模様が印象的な「クラカケアザラシ」の名前の由来は、馬に乗るときの鞍(くら)の形に模様が似ていることから名付けられました。暑さに弱いため、気温により展示時期が変わります。出会えたらラッキーですね!
2階の「親潮アイスボックス」エリアには、まるで宝石箱のような水槽に小さいけれどユニークで色鮮やかな生き物が展示されています。その中で「ハゴロモコンニャクウオ」も、ここでしか見られない激レアな生き物。
胸びれが長く透き通るようなピンク色で泳ぐ姿が「羽衣」を着た天女のようですね。胸びれを大きく広げながら、砂地をゆっくりと遊泳する姿は美しく神秘的です。
写真:南森 エレナ
地図を見るアクアマリンふくしまのテーマになっている2階の「ふくしまの海〜大陸棚への道〜」エリアでは、「サンマ」を常設展示しています。普段食卓で食べているサンマも、飼育の難しさは魚類の中でもトップクラス。美しく泳ぐサンマに思わずうっとり。サンマを常設展示、飼育、繁殖までさせているのはアクアマリンふくしまだけ!
写真:南森 エレナ
地図を見るお昼には、レストラン「アクアクロス」で水族館のオリジナルメニューを堪能できます。オススメは「さんまポーポー焼きセット」。さんまのすり身を味噌や生姜などをまぜてハンバーグ状にした、いわき市小名浜が発祥の郷土料理です。
ユニークな名前は、さんまの脂が炭火に落ちてポーポーと炎が出たと言われたのが由来。セットには、さんまのポーポー焼きに鯨汁、ご飯、サラダ、ドリンクバーが付いています。
写真:南森 エレナ
地図を見るもうひとつオススメなのが、「海の幸(くじらカツ)セット」。くじら漁が盛んな場所だった小名浜にちなんで作られたくじらをカツにしたメニューです。一口食べるとサクッとした衣からくじらの風味がふわりと広がります。今では希少なくじらがここで食べられるので、ぜひ一度味わってみてください。
写真:南森 エレナ
地図を見る食後にはアクアマリンオリジナルメニューの「ごんべ焼き」を。「ごんべ」は、アフリカでのシーラカンスの呼び名「ゴンベッサ」に由来します。チョコレート、小倉あん、クリームの3種あるので、その日の気分によって好きな味を選んでみて。
ヨーグルト味のシェイク「アクアマリンシェイク」は、デザート代わりにオススメ。シェイクの上には、なんとクラゲのシロップ漬けがトッピングされていて、コリコリした食感が楽しめますよ。
写真:南森 エレナ
地図を見る普段はおだやかに過ごしている生き物たちも、エサの時間は活発に動きます。「わくわく里山・縄文の里」内の「カワウソのふち」で行われるユーラシアカワウソのフィーディングタイムは特に人気です。
普段は洞くつで寝ている時間が多いカワウソも、エサの時間になるとソワソワ。飼育員のお姉さんにエサをねだる姿や、水かきで一生懸命エサを追いかける様子がキュート。毎日15:30から開催されているのでお見逃しなく!
※給餌時間は変更になる場合があります。
アクアマリンふくしまのメイン水槽「潮目の大水槽」の主な生き物は、カツオ、マイワシ、カラスエイなど。特にカラスエイの大きな姿が水中を舞う姿はしなやかで美しく見とれてしまいます。そんなカラスエイは、ヒレでエサを抱え込むような独特のエサの食べ方を見せてくれます。
子ども体験館「アクアマリン えっぐ」にいるフェネック「ソフィ」が、2020年6月7日に赤ちゃんを出産しました。フェネックは、北アフリカからアラビア半島の乾燥地帯に分布するキツネのなかま。耳が大きいのが特徴です。
タイミングがよければ、フェネックのフィーディングタイムも見学することができますよ。
写真:南森 エレナ
地図を見るアクアマリンふくしまには、館内と館外にお土産が購入できるショップがあります。入館口隣にあるアクアマリンショップ「JOHMON(じょうもん)」は、ぬいぐるみや文房具、お菓子を販売しています。こちらのショップは入館口前にあるため、施設に入館しなくても気軽に利用できます。
施設内の1階にあるミュージアムショップ「UMINOS(ウミノス)」では、シーラカンスグッズや書籍など、大人向けの商品を販売しています。両方のショップを見比べてお気に入りグッズを見つけてくださいね。
写真:南森 エレナ
地図を見るアクアマリンショップ「JOHMON(じょうもん)」では、20周年のロゴマークが入った特別グッズを販売しています。クリアファイルやポストカード、ポーチ付きエコバッグなど普段使いできるものから、贈り物にぴったりなものまで種類が豊富。こちらもチェックしてみてください。
20周年を迎えたアクアマリンふくしま。他にも、魚を釣るところから食べるところまで命の尊さを学ぶ「釣り体験」など、楽しみながら学べるプログラムが充実しています。家族や友人など誰といっても楽しめる水族館の魅力を満喫してくださいね。
住所:福島県いわき市小名浜字辰巳町50
電話番号:0246-73-2525
休館日:年中無休
入園料:大人1,850円 小〜高校生900円 未就学児無料
開館時間:9:00〜17:30(12/1〜3/20は17:00まで)
アクセス:常磐自動車道いわき湯本I.Cから約20分
2020年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
取材協力:環境水族館アクアマリンふくしま
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(2025/2/4更新)
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