Q:「ウエアラブル・コンピューター」という言葉をよく聞くようになりました。どんな製品ですか?
A:「ウエアラブル端末」とか「ウエアラブル・デバイス」という言い方をすることもありますが、いずれも身につけて持ち歩けるコンピューターのことです。常に電源が入った状態で身につけることを前提として作られた機器で、パソコンやスマートフォンのように「携帯して必要なときに取り出して使う」のではない点が特徴です。
昨年、グーグルからメガネ型の「グーグル・グラス」が発表されて話題になりました。スマホやタブレットと連携してメールやメッセージのやり取りやウェブ閲覧ができる時計型の「スマートウォッチ」やリストバンド型の活動量計もウエアラブル端末の一部です。
さらに今後はどのような機器が登場するのか、ビッグサイトで先週開催された「第1回ウェアラブルEXPO」で注目を集めたアイテムを紹介しましょう。
全体的に目立っていたのは「メガネ型」でした。装着した端末ですぐに情報を見ることができ、両手がふさがった状態でも使えるので汎用性が高いためです。
中でも大行列だったのが美貴本の「ReconJET」=写真(1)=です。スポーツ向けデザインのメガネ型ディスプレーで、視線を下げるだけで視界の下に加速度計や高度計などの情報を見ることができます。約60グラムの軽量で、右側にディスプレーを含む本体、左側にバッテリーを搭載。左右のバランスがよく、ランニングや自転車競技、ゴルフなどの運動時にもズレません。今春発売予定ですが、価格は未定です。同社からは雪山でゴーグルに装着するタイプの「ReconSNOW2」(本体価格は5万4000円)が発売中です。