登録日:2009/06/11 Tue 23:47:29
更新日:2025/02/26 Wed 22:02:15
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【概要】
2007年頃からの流行りである
ツンデレや
ヤンデレの属性を持つキャラクターが束になっても勝てない強烈な個性を放ち、
禿の考える女性の暗黒面を凝縮したキャラクターと言っても過言ではない。
愛称は、主人公の彼女への呼び名からカテジナさん。
あるいはギャグ漫画でとある人物が発したカテ公など。
【来歴】
カサレリア近くの街ウーイッグで商店を営んでいる家の17歳の娘。
性格は理想主義者で強気。潔癖なところも見られる。
家庭を顧みない父、それにかこつけて愛人を作っていた母に幻滅しており、苛立ちを募らせていた。
これらの背景から、故郷が空襲で破壊された時にも「これでよかったんです」と発言している。
主人公
ウッソ・エヴィンの初恋の人であり、ウッソの方から一方的にメールを送りつけられていて疎ましく感じていた。
ベスパがウーイッグを空襲した際、暫く
リガ・ミリティアに身を置く。
わずか13歳の少年であるウッソをパイロットとして扱い戦争に参加させているリガ・ミリティアには嫌悪感を抱いており、この頃は
むしろ良識的な人だった。
この時、操縦の腕を短期間で上げていくウッソに「恐い人にはならないでね」と忠告している。
だが、後に自分が常人よりも遥かに『恐い人』になっているのはご愛嬌。
その後、潜入した
クロノクル・アシャーによって、リガ・ミリティアの中心人物であるオイ・ニュング伯爵と共に捕われ
人質となる。伯爵はギロチンで処刑されるも、民間人である彼女は助かった。
そのままザンスカールにてクロノクルと過ごすようになり、精神的なよりどころを彼に見出すようになっていく。
そして、家庭環境や理想主義的な所からかマリア主義に賛同するようになる。
宇宙に上がったウッソたちは密航した
シャクティをさらわれてしまうのだが、カテジナさんは
シュラク隊のメンバーの1人に、シャクティがザンスカール本国にいることをウッソに伝えるように伝言している。ウッソに対してこのような気遣いをしている辺り情はあったと思われる。
当初はクロノクルの秘書官として働いていたが、いつのまにかMSの操縦訓練を受けていたようで、戦争中盤から自らも一兵士として戦いに赴くようになる。
ベスパが行った「地球クリーン作戦」についても、醜い大人たちが作り上げたものを一掃するという点に共感していたようであった。
しかし、その作戦は巨大な
バイク戦艦によって地上にある人もモノも押し潰すという無茶苦茶なものであるし、それを指揮するのはアテにしていたクロノクルである。さらにはクロノクルの先輩であったピピニーデン(及びギロチン刑から逃げたいが為に彼の人質作戦に使われたゴズ・バールも)はウッソの母親を人質にするという卑怯な手段を使っている。
皮肉にも、自覚のないままに
カテジナさん自身も汚い大人の1人になってしまっていた。
大した説明もなく、自身が嫌っていた戦争に自ら加わる様子に多くの視聴者からはここで既に「!?」ではあったが、後の描写を考えるとこの時点ではそこまでおかしくはなかった。
新米の頃はルペ・シノ隊に配属されており、エネルギーパックや弾薬を人一倍消費すると整備兵から陰口を叩かれる様子であった。
しかし、時間がたつと水を得た魚のようにその才能を開花させ、腕利きのルペ・シノをも配下に置くようになる。
この頃からクロノクルに惹かれていく反面、自分の理想の前に立ちふさがるウッソに対して憎しみを抱いてゆく。
だんだんおかしくなっていくのである。
物語終盤に入るとMSの操縦技術と不安定で苛烈な精神面が最高潮に引き上がり、遂に広く知られているカテジナさんの姿に至る。
「おかしいですよ!」という指摘に「とうにおかしくなっている!」と開き直る有様であった。
エンジェル・ハイロゥ攻防戦時に初めて実質、自分
専用機である
ゴトラタンを与えられる。シュラク隊を単機で殲滅し、
オデロ機を撃墜するなどまさしく鬼神の如き働きをした。
また、エンジェル・ハイロゥ攻防戦時に女王の近衛兵に命令している事からかなり階級が上がっていると考えられる。
ウッソへの憎しみも頂点に達し、
V2ガンダムを駆るウッソのお人好しの部分を利用するため、常軌を逸した作戦を決行。女だけの近衛部隊『
ネネカ隊』を
水着姿
にさせた上でMSであるV2に白兵戦を挑ませている。
ネネカ隊はウッソが「こんなところに裸のお姉さんがいるわけがない」という常識的な理由で、気がついても攻撃を躊躇ったことで生身でありながらV2のアサルトパーツを破壊する戦果を挙げたが、直後にタックルなどで撲殺、一人は
ビームサーベルで
ジュッされ、全滅した。
さらにこの後、鹵獲した空の中破
ガンイージを使いウッソに不意打ち、殺して欲しいと嘆願し抱きついたところで騙し討ち、
シャクティを追ってエンジェルハイロゥに突入したV2を討つために待ち伏せなどウッソを殺すために、恥も外聞もなくありとあらゆる手段を講じるようになる。
こうした様子に遂にはウッソも面と向かって「カテジナっ!」と呼び捨てになってしまっている。
最後にはクロノクルはウッソに敗れ、カテジナはエンジェルハイロゥにて待ち伏せしウッソを手に掛けようとしたものの、彼に敗れる。
この時、V2ガンダムを守るかのように現れた死んでいった者達の魂を見て発狂。直後に光の翼によって吹き飛ばされた。
ワッパのオートコンパスが壊れてしまって、方向がわかりません。
【末路】
最終回で描かれた戦後では視力をほとんど失い、苛烈であった頃からは見る影もないほどにしおらしい口調となっていた。
ワッパのオートコンパスを頼りに廃墟となっているウーイッグに戻ろうとする中途、オートコンパスが壊れてしまいウッソたちの家の近くへ迷い込み
シャクティ・カリンに再会する。
「お金はないから、道を教えてくれるだけでいい」とするが、目が不自由である事を理由にシャクティは予備のオートコンパスを譲渡。予備を取りに行っている間にカルルと言葉を交わす。
静かに雪が振り始め、冬空を見上げるカテジナ。
シャクティにオートコンパスを入れ替えて貰い、礼を言ってその場を去っていく。
その直後、ウッソ達が外出から帰ってきて誰と話していたか尋ねる。シャクティは「道に迷った旅人」とはぐらかし、彼がカルルをあやしている合間にカテジナの去った方向に向けて涙を流した。
メモリーはいつも使ってる物ですから、間違いなくウーイッグへ行けますよ。……どうなさいました?
い、いえね……冬が来ると、訳もなく悲しくなりません?
この時、シャクティとカテジナさんはお互いに知り合いのはずなのに他人同士であるかのような振る舞いであった。
この理由についてはいくつかあり、シャクティは最初から、カテジナも自身が名付け親となったカルルの名前を聞いて正体に気づいたが、お互い触れづらい存在なのであえて
スルーしたというのが1つ。
また、ウッソ達にカテジナの事をはぐらかしたのは、「ウッソやマーベットを始めとして彼女に遺恨を抱える者が多く敢えて黙っていた」、「変わり果ててしまったカテジナの姿をウッソに見せたくなかった」、「戦乱の末にようやく訪れた平穏な日常を失わない為に強かな選択をした」「カテジナ、ウッソら両方を気遣って言わなかった」など様々な説がある。
なおシャクティもその余りある行動力によって少なからぬ犠牲者を出しているため視聴者から希代の死神やら悪女呼ばわりされることが多い。
カルルの名前を聞いて涙を流したが……なお、そのシーンの辺りからリーンホース特攻でも使われた「いくつもの愛を重ねて」が流れ出す。
戦争という異常な状況に振り回されながらも自らの安らぎを求めて戦火に身を投じたのがカテジナさんであった。
だが、どうにかして変えたい現状はあっても、彼女自身の中に主義や主張はなく、具体的な方法を見出すことができなかった。精神面についても他者に依存することで心の安定を図るという脆さがあった。
そんな自身の前に立ちふさがるのがウッソであり、かつて自分を慕っていた少年であっても憎悪を向けずにいられなかった。しかし、情は残っており単なる敵とは割り切れない存在であり続けた。
V、V2に乗っていたのが名も知らぬ一兵士であったなら相手にするのももう少し楽であっただろう。
やがてフラストレーションを限界まで増大させていき、自身の破滅を招いた。結局何も手に入れることはなく、すべてを失ってしまった彼女の結末はあまりにも物悲しいものであった。
最終回でシャクティが彼女を指して言った「道に迷った旅人」は的確な比喩でもあったともいえる。
【補足】
富野由悠季監督としては彼女を殺すつもりは無かったが、今までの所業からタダで生き残らせる訳にもいかず上記のようなペナルティを背負わせたという。
アニメージュ1994年7月号に掲載された
庵野秀明との対談では、その末路に関しては2クール目の時点で想定されていたという。
『死よりも重い罰を与えたかった』とも『(盛り上げるために)頑張って狂ってくれたカテジナを救うにはこうするしかなかった』とも言われたが、結果的にそうなったわけではないようである。
また、監督が『最後はカテジナで締める』と言った時にはスタッフの誰からも反対意見は出なかったという。
アニメ版で
アムロ・レイなどがよくやる額からでる雷のような物を何度も出しているが、NTかどうかは不明である。
小説版では戦闘に巻き込まれて全身火傷を負い、クロノクルに拾われて治療を受ける。
その後スーパーサイコ研究所で強化人間化し、ザンスカール帝国の一兵士として戦うが、
セカンドVガンダムとの戦闘で死亡する。
TVシリーズではそのような設定・描写ともにないものの、短期間で驚くほどにMSの操縦技術を上げていったこと、あまりにも不安定で苛烈な精神となってしまったことから、強化人間としての処置を施されたものと解釈する視聴者もいる。
【主な発言】
(13歳の少年がMSに乗って戦うという異常な状況に対し、せめて力に溺れ増長することがないようにと釘を刺すセリフ。……なのだが後々発言した本人の方が余程恐い人になってしまうのはなんたる皮肉であろうか。)
- 「あなたは、思いこみだけで走りすぎて、回りを何も見ていない!」
(アナタもクロノクル関連は思い込み多いです)
(直後に轢き殺したら覚えるも何もありません。「死ぬまで」が抜けていたのかもしれないけど)
(この直後に、人質になっていたウッソの母親が首だけになった)
- 「腐らすものは腐らせ、焼くものは焼く、地球クリーン作戦の意味もわからずに!!」
(アナタも作戦の意味を理解していません)
(シャクティからの指摘にこの台詞で突っぱねようとする。勢いで黙らせようとしたのか、本当に自身も狂気に吞まれているという自覚はあったのか……?)
- 「トチ狂ってお友達にでもなりに来たのかいっ!?アハッ!」
(錯乱したゴトラタンを見て造反したものだと勘違いしてしまったシュラク隊のフラニーに対して。言っている自身も相当ハイになっている)
- 「ネネカ達のその美しい姿は、白いやつのパイロットを幻惑させる効果があるんだよ。ことに、あの坊やにはね」
(裸で白兵戦を挑むという常軌を逸した作戦に疑問を感じるネネカを言いくるめるセリフ。結果的に全滅するものの、一定の成果を挙げることには成功した)
- 「あたしはね、クロノクルという巣を見つけたんだ。なのにお前とシャクティは、それを笑った!チビのくせに!」
(自分の前に立ちはだかるウッソとシャクティに向かっての逆恨みを表したセリフ。もちろんチビというのは身長うんぬんではなく子供であること。「ガキのくせに」と言い換えると分かりやすい。)
(皮肉にもこの呼びつけでクロノクルはリーンホースを墜とし損ねた)
- 「戦え、クロノクル、ウッソ…。あたしの手の中で戦いなさい…。勝った者は、あたしが全身全霊を賭けて愛してあげるよ…」
(いかにも悪女的な台詞であるが、あくまで本命はクロノクル。邪魔者であるウッソはお人好しな部分を利用して撃破しようと目論んでおり、事実として勝った彼にはブチ切れている。全身全霊で愛したとある意味言えなくもないが)
(最終話の初っ端これ。取り合ってはいないんですが…)
- 「あたしが好きなんだろう、ウッソ…。ずっと愛していたんだよね…」
(かつて自分に想いを寄せていたウッソの感情を刺激し、油断させようとするセリフ。戦いの場においても自身の「女」の部分を利用するカテジナさんの恐ろしさが感じられる)
(近づいて来たウッソに対して容赦なく脇腹刺し&グリグリと抉る。さすがカテジナさん汚い。後述の『
30』ではまさかの
一枚絵として再現)
- 「来ると思ったよ。甘ちゃん坊やは、この船が沈めば、この船もろともみんなが幸せになるんだろう!?」
(マリア主義を否定され、拠り所にしていたクロノクルを喪い、遂に余裕のなくなった状況での発言。支離滅裂な発言ではあるが、あえて意訳するならば「この船が沈めば(あの世で)皆が仲良く幸せに暮らせるだろう?」というようなニュアンスであろうか。)
(この時、カテジナさんの目が…)
- 「い、いえね……冬が来ると、訳もなく悲しくなりません?」
(全てが終わった後の彼女の空虚な哀愁を感じさせる発言)
主な搭乗機
【疑問】
Vガンダムを中盤から視聴した人や、スパロボなどの
ゲームでしかカテジナさんの事を知らない人は、カテジナさんが「トチ狂った女」にしか見えないだろう。
だから、アニメを人物の背景等を加味しつつじっくりを見て欲しい。
気づくはずだ。
本当におかしいのはあの狂気の戦争で狂わなかった主人公側じゃないか、と。
彼女をトチ狂った女に変えたのは、ザンスカール帝国でもなく、リガ・ミリティアでもなく「
ザンスカール戦争」という狂気の作戦が幾度も行われた戦争そのものではないか、と。
ウッソとカテジナさんは、ともに健全な家庭で育ったとはいいがたく、ある意味で似た者同士でもあったが、シャクティの存在が最後までウッソを支えていたのが一番の違いでもある。
カテジナにもクロノクルという拠り所があったが、彼にとっての拠り所は姉のマリアであったのが、死に際に発覚しており、真に分かり合うことはなかったのである。
この事実は、彼の死を感じ取ったカテジナの精神を更に不安定にさせていく結果となっている。
ある意味Vガンダムにおける「最大の加害者にして最大の被害者」といえなくもない。犯した所業の強烈さから被害者に見られることはまず無いけど。
最初は普通のヒロインだったのに…
今ではガンダム三大悪女のキチガイポジションで確定してしまっている。
残る二人のうち一人はガンダム命で人命軽視したことがあったり、アレなことをしている元カレを庇うために今の彼氏(※主人公)を躊躇なく撃った
ニナ・パープルトン(紫豚)。
最後の一人は諸説ある。
おおよそ原作通りに最初は一般人、後に敵対の流れ。
作中の言動や小説版の設定もあってか、敵対後は強化人間扱いされている。
原作では生き残るのだがスパロボでは死亡してしまう事が多く、どこぞの長官共々スパロボでは珍しく
スパロボ補正が逆方向にかかりやすい。
Vガンダムの初参戦作。
原作通り敵対するルートの他、民間人姿のままオペレーターになるルートも存在する。
敵対する場合最後には死んでしまい、こちらが正史扱いの模様。
初の声付き参戦。
没ボイスには民間人のまま戦う声も存在するので、一時的に戦うか、後々味方側に戻る展開も考えられていた様子。
本作だけの独自仕様として、カテジナが敵として登場するステージでは、前の登場時に彼女を撃墜した機体を優先的に狙ってくる。
原作のエピローグがカットされた関係で、最終決戦を再現したステージの終了後は一切登場せず、死亡したという解釈もできるが、
元々『新』は『第〇次』や『α』・『Z』のようなシリーズ化を見込んでいたため、もしかしたら続編で再登場させる予定だったのかもしれない。
原作通り一般人として登場し、後に敵へ。
原作のように各機体に乗り換えてくるなかなかの強敵。
αの後、
記憶喪失状態で
プルツーと共に調整され、
ティターンズの戦力にされてしまう。
そのまま、味方側と共に未来へと飛ばされ、放浪していた所をギンガナム艦隊に救助され、そのままギンガナム艦隊所属となる。
どちらも気が強いのもあってメリーベルとはよく口論していた。
記憶を失った状態でも「プリベンター(味方側の部隊)が大事な物を奪った感覚」や「ウッソへの不快感」は残っており、それもあって敵対状態が続く。
最終的には記憶を取り戻していたが、味方側に撃墜されてそのまま死亡するか、
ギンガナムの攻撃から
ウッソを庇って死亡する。
条件を満たすと、綺麗なカテジナさんに戻りクロノクルと共に味方側に加入する。
クロノクルと良好な関係を維持した状態での加入となり、「クロノクル大尉と一緒なら、私も居場所を失わずに住むと思えます。周囲の人たちからは、大尉が守ってくださるのでしょう?」と、若干クロノクルに依存しているともとれる状態。
ウッソに対しては「あなたが戦いの中でカサレリアのウッソくんではなくなったように、私も、もうウーイッグのカテジナ・ルースではないわ。」と、自虐も含めた少々苦々しい関係となった。
性能面ではクロノクルと違い、敵味方でグラフィックが変わるのでしっかりデータが分かれており、加入後に鍛えても敵の時に強くなる心配もない。
強化人間や底力のレベルが高いので、頼りになる性能をしている。
コミックアンソロジー『青き地球の勇士たち』に収録された景山まどか女史の「Caravan」においては、彼女とクロノクルの「その後」の物語が描かれた。
『Vガンダム』が『D』以来の実に18年ぶりのコンシューマ参戦。しかも声付きは『α外伝』以来の20年ぶりでの登場である。
渡辺さんの変わらない声どころか、さらにドスが利いた高い声で、ウッソやドライクロイツと敵対してくれる。
終盤でゴトラタンに乗って来た時は、原作完全再現とばかりに、恐ろしい顔芸と発言をぶちかましてくれる。
自軍からの評価も散々。ウッソの「あなたみたいな人に恋なんてしない」から始まり、
カミーユやヨナからは「もう手遅れ」(意訳)、自軍のほぼ全ては「あんな怖い女をウッソに近づけられない」と全会一致。
僕らの勇者王に至っては、「トリプルゼロに侵食されているのでは?」と言い出す始末である…。
しかも久方ぶりの参戦だからか優遇されており、騙し討ちでウッソを刺すという「伝説の名シーン?」がイラスト付きで再現された程。
誰得。
ただ今作初参戦の
ゾルタン氏がⅡ
ネオ・ジオングに搭乗して孤軍奮闘、獅子奮迅の超大暴れ(終盤ゴトラタンに乗ってくるカテジナは、悉くゾルタンと同ステージに出てくる)。
挙句にエンジェル・ハイロゥを乗っ取り、宇宙を終わらせるという暴挙に出るので、彼の活躍に押されて影が薄い印象もある。
ついでにルートによっては
カギ爪の男も来るので
エンジェル・ハイロゥが地獄絵図と化したプレイヤーも多い。
今作も条件付きでクロノクルと一緒に仲間となるが、理由はエンジェル・ハイロゥを介したシャクティが、人の心の光と温かさをザンスカール帝国に魅せ、それを目にしたカテジナさんも改心したという流れ。
改心後は自分がしてきたことを反省しており、ウッソに会わせる顔は無いと自戒している。『D』とは違ってクロノクルと共に戦うが依存はしていない。
それどころか力をつけた今の自分ならば「ウッソやクロノクルを守って戦える」という少し変な方向に振り切れて戦ってたりする。
さらに昨今の男性が情けないため、マリア主義が世に広まったというガチ正論をぶちかました。これにはウッソですら「おかしくないです、カテジナさん」と苦虫を嚙み潰したような顔で言い、反論が出来なかった程。
まあこのガチ正論を恋人であるクロノクルではなく、13歳のウッソに語るのが実に「カテジナさんクオリティー」である。
戦争終結後はカサレリアに戻らず、クロノクルと共に何も言わずにウッソの元を去った模様。ただお互い納得しての別れであり、遺恨はほぼ無くなった爽やかな別離となった。
余談
原作アニメでは前述通り、盲人になりながらさまよい続けるが、
MSSAGAで連載されたことぶきつかさの漫画『いけ!いけ!ぼくらのVガンダム』では、
めっちゃゲスい笑顔を浮かべたシャクティに 爆 殺 さ れ る という結末を迎える。
(正確には直接爆発に巻き込まれる場面はないが、カテジナは爆弾に気が付かずに出発し、その後シャクティが爆発を確認しているので逃げれたとは考えにくい。)
シャクティからはカテ公と呼ばれており、この呼び名はおそらくここが初出。
曰く、
(カ…カテ公!! この野郎、あんだけ悪事働いといてまだ生きてたか!)
(そんな事はスタッフが許してもこの私と視聴者が許すもんですか)
言いたいことはわかるけどヒッデェ……
カテジナさんを演じた渡辺久美子女史は、同じく
富野御大が監督を務めた
ブレンパワードでも精神が不安定な敵パイロットの少女を演じている。そちらは「白富野」といわれる作品だけあり、幸いカテジナさんのような悲惨な結末にはならなかった。
そして、続く「∀ガンダム」にてやっとこさ落ち着いた性格で普通の演技が出来るキャラを演じられることに。
また、
ケロロ軍曹でも主役を務めたためそれ絡みでネタにされることも。
「母性」がテーマであるVガンダムにて主人公を演じた阪口大助氏、そして渡辺久美子女史は、後に
とある死人が一切出ないようなほのぼの日常系アニメにて親子役を演じている。キャスト表を見て妙な笑いがこみ上げた人もいるかもしれない。
ちなみに
ボンボン版には
登場していない。
これは作者の岩村氏曰く「ヒロインはシャクティに絞った」「全12回なので無駄にキャラは増やせなかった」との事。
結果的に本編の活躍からは考えられないまさかの出番ゼロであるが、確かに彼女は非常に複雑な存在である為、登場させたところで12回という制約の中では満足な描写は厳しかろう。
それにまさか
ラスボスになるなんて、連載当時では夢にも思わなかっただろうし……
でも子供向け岩村氏アレンジが掛かったカテジナさんを見てみたかったのも事実である。
なお、このおかげでクロノクルがラスボスとして覚醒し、最終2話ではそりゃあもう大暴れしたのである意味カテジナさんも満足だろう。
逆に言うとやはりクロノクルの立ち位置を微妙にしてたのはカテジナさんって事に
「トチ狂って追記・修正でもしに来たのかいっ!?アハッ!」
最終更新:2025年02月26日 22:02