経理プロのためのキャリアアップの道
さて、本日は前回の(経理プロのキャリアプラン)に続いて、キャリア関連の記事を書いていきますよ(*^▽^*)今回は、経理プロとしてどんなキャリアアップの仕方があるのか、について語っていきます。資格についても触れていきますので、最後までみてね☆
もくじ
- 経理のキャリアアップ | 共通で頭に入れておくべきポイント
- 経理のキャリアアップ | 経理職としての道を極める
- 経理のキャリアアップ | 経理職と経理関連職の掛け算
- 経理のキャリアアップ | ベンチャーCFO
- まとめ
経理のキャリアアップ | 共通で頭に入れておくべきポイント
さて、まずはどんなキャリアアップだったとしても頭に入れておくべきポイントの紹介です。キャリアアップに絶対必要な要素は、
・どんなに小さい規模でも良いので、決算・申告まで一連の流れを一人でできる経験
・プラス要素としての資格(日商簿記でいうと、1級は欲しいところ)
です。まず前者ですが、キャリアアップということはそれなりの経験値を求められるということでして、経験値というのは = 幅広い業務経験 + マネジメント経験、なんですよね。すごーく狭い専門性になると外部の専門家に依頼すれば良いわけであって、経理プロはもう少しジェネラルな経験を求められるわけなんですねー。
なので、特定の業務しかできません、というよりは幅広く全部経験があります、という方が応用が効きやすいのです。そしてマネジメント経験ですが、こちらは管理する部下の方がいるとなお評価プラスですが、1人だったとしても1人で、外部の人や社内の人とのコミュニケーションを円滑にとりながら、決算・申告を完結できた、というプロジェクトマネジメントの能力が評価されますね!
次に後者の資格ですが、初心者かどうかでも求められるものが変わってくると思います。まず重要なのは資格 = キャリアアップにめっちゃプラス、というわけではないということです。特に転職では、まず実務での経験値が求められ、次に資格が加点として評価される傾向にあると思います。ないよりもあったほうがプラスではありますが、資格あったから絶対ということでないことは頭に入れておきましょう!
そして、初心者であれば日商簿記3〜2級を持っていると、「しっかり勉強して基礎は身についているな」という評価は受けるので加点です。上級者になってくると3〜2級はすでに持っているケースが多いので特に加点ではないかと思われます。なので上級者は1級があると、「複雑な論点も対応できそうだな」という加点印象を受けると思われます。。
経理のキャリアアップ | 経理職としての道を極める
経理プロとしての専門性を極める方向性ですが、こちらは共通で書いた、幅広い経験とマネジメント、がやはり求められてくると思います。幅広い経験ですが、その求められる経験値がどんどん広がっていって、連結、M&A、海外、IPO、みたいに難易度の高い複雑な経験値を求められるわけです。
マネジメント経験についても、会社の規模が大きくなってくるとそれなりの人数のチームを統括しないといけないので、何人のチームを率いていたか、とかのマネジメント経験が求められるようになってきます。海外が含まれてくると、グローバルでの仕事の経験ももちろん求められてきますね。
ということで、複雑性×マネジメント×海外、みたいなレベルになってくるとなかなか人材はいないので、結構希少な経験値だと思います。
経理のキャリアアップ | 経理職と経理関連職の掛け算
こちらは、将来的に何がしたいのか?キャリアの一貫性があるのか?などがポイントになってくると思います。経営企画とか財務とか、経理に関連した職種も、近い職種ではあるものの、仕事としては全く別のもので、キャリアのカウントとしても初心者としての扱いにはなってしまうので、これまでのプロフェッショナルを一旦リセットして職種を切り替える目的とか、将来のイメージをしっかり持っておく必要があるでしょう。
例えば、M&Aってメインの論点はバリュエーションとか契約締結とか割とファイナンスと法律の知見が求められるのですが、PPAとか税務とかは経理の知識が必要になってくるので、この両方ができる人というのは非常に重要な人材なのです。加えて、M&A後の会社運営を行う当たって、経理部分って結構作業がありまして、投資先と投資元の会計りポリシーを整えたり、投資先の経理機能を強化したりと、経理業務って結構発生するんですよね。その場合、投資先に常駐して経理作業したりと、経理の経験が必須なのです。
ということで、M&A×経理のプロ、ということで希少な人材を目指すなど、ご自身のキャリアイメージをしっかりと持っていくことが重要ですね!
経理のキャリアアップ | ベンチャーCFO
こちらは、前回の記事でも触れましたが、経理の専門性以上に幅広い対応力と、ベンチャーというカルチャーへの適用力を求められますね。。ポイントとしては、、
・基本的に前例がないので、一から調べて作業することが多い
・人が少ないので、業務の幅が広い
・聞ける人がいないので、自分で調べて動くことを求められる
このあたりの適用がないと、結構厳しいかなーと思います。他のキャリアと比較してマインドセットを求められるので、この辺りの適用力は事前にしっかりと理解をしておきましょうね!
まとめ
ということで、キャリア別に必要な経験などを語ってまいりました(*^▽^*) 会社のステージとか状況によってだいぶ変わってくるので異なるところもあると思いますので、参考程度にみてください。
やっぱり共通で重要なのは、経験値ですね!キャリアアップはやはり実際にどのような実績があるのかを求められるので、勉強とか資格以上に経験として何をしたのか、ということが非常に重要です。この辺りをぜひ意識して、キャリアアップやキャリア形成に活かしてみてください!!
それでは、また(^。^)