「巨人1-0DeNA」。今シーズン16勝をあげている東を先発にたてて必勝体制を組んだDeNAが負けました。DeNAはわずか2安打。あと1つ勝てばという試合は、結構プレッシャーがかかるんですね。CS本拠地開催(2位)をかけた争いは、試合日程の関係でカープはDeNAの結果次第という相手任せ(他力)の状態になりましたが、結局のところはカープもDeNAも、あと1つ勝てば2位確定という最終戦を勝利で飾れずという結果に終わりました。かつてはBクラスの5位・6位が定番だった両チーム。こういうところは似た者同士なのかもしれません・・・。DeNAに転がっていった球が返ってきたので、有難く受け取っておきましょう。
何はともあれカープは143試合を戦って2位になりました。開幕前には多くの野球評論家の方々から最下位予想をいただいた中で、堂々のAクラスです。よく頑張ったと思います。途中首位に立って、シーズンの後半戦は阪神との首位争いかと期待した時期もありましたけど、そこから故障者が出始めてズルズルと後退。9月以降は思うような結果が出ず悔しい試合が続きました。それでも2位はキープ。DeNA、巨人とのCS争いに巻き込まれながらも、2位を明け渡すことなく何とか粘り切ったところは、今シーズンのカープの粘り強い戦い方を象徴した結果になったと思います。
本当に9月に入ってからは、このスタメンでよく勝てたなと思う試合が結構ありました。そうした試合を1つでも負けていれば2位をキープできていなかったと思うと、勝った1試合1試合がとても貴重なものだったというのを改めて感じます。本来なら控えに回る堂林とか末包とか矢野とか、こういった選手が最後はチームを支えていたので、選手全員がカバーしながらもぎ取った2位だったと思います。新井監督のリーダーシップの下でベテランも若手も躍動し、昨年までとは違った機動力を使った野球も見ることができたので、いいシーズンになったと思います。
ただ、やはり最終戦で負けたあの悔しさは忘れるわけにはいきません。最終戦で敗れた相手は優勝した阪神。CSのファイナルに行って、もう一度阪神と勝負する場を作って、悔しさを晴らす機会をゲットしたいです。幸いファーストステージは本拠地での開催になりました。ほぼ真っ赤に染まることは間違いなし。地元カープファンの大声援に包まれたマツダスタジアムで試合ができるというのは何よりのアドバンテージです。相手のDeNAは厄介な先発投手を要しているので、短期決戦だと気づいたらあっという間に2試合もっていかれる可能性もありますが、そこはカープもシーズン中の対戦データをくまなく洗い出して対策を立てていくことでしょう。
何よりカープは故障者が戻ってくる目途が立ちましたからね。野間とターリーが全体練習に合流。新井監督のコメントどおり、これで「全員集合」しました。CSまでまだ時間がありますし、社会人との練習試合で調整をしていけば試合感覚も大丈夫でしょう。西川、秋山、菊池、上本といった故障上がりの選手達も、もう一度体を十分ケアした上でCSに臨むことができます。投手陣も主力が怪我で離脱中とかはないので、疲れがあればしっかり休養して、またCSの舞台で腕を振って投げてくれればと思います。いい材料が揃いつつあるカープ。CSでもう一勝負したいところです。
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