森が6回を86球で被安打3、四球ゼロで死球1、失点ゼロというナイスピッチングでした。3回、4回、5回とヒットで先頭バッターを出したんですが、その後のバッターに集中してしっかり抑えていたなという印象がしました。連打を許さなかったですし、盗塁も坂倉が阻止していたので、相手にチャンスを拡大させなかったことが失点を防ぐ結果になりました。ピッチングの内容としてはチェンジアップがいい落ちしていましたね。あとはコントロールもある程度まとまっていました。阪神打線がうまく捉えることができていなかったので、チェンジアップの使いどころとか坂倉の配球も冴えていたと思います。
なので、なんで森を6回で交代してしまったんでしょうね。3点差をつけて終盤残り3イニングを継投でいった結果、「神4-3広」のサヨナラ負け。明らかな継投失敗です。相手の指揮官に「今日は勝たせてもらったような展開。ピッチャー代えてくれたんで。」と言われるようでは本当に困ります。これで勝負の7連戦のうち、勝てる試合を落としたのは2度目です。一度目はアドゥワが好投するも最終回栗林が大誤算で敗戦。これは中々読めないので仕方ないという感じですが、今日は試合展開をしっかり読んで勝たなくてはいけない試合でしたね。ハーンは一時帰国して不在で、その他の中継ぎ陣もここのところ登板がかさんでいて、栗林も前回登板が乱調。3イニング残して継投勝負に入るのは結構リスクがある勝負手だなと感じました。結果論かもしれませんが、この試合は森である程度いってほしかったというのが正直な感想です。
カープは9安打、阪神は7安打ですから、この試合はカープ打線も結構頑張ったと思います。チーム状況が悪い中で何か手を打たなくてはというところで打線の並びを変えてきましたね。1番秋山は不動ですが、2番に坂倉、3番に堂林、4番に野間を置いて、5番に小園ときました。ヒットが出ているバッターを上位に置いて、勝負強い小園で返していこうという意図を感じました。その成果はというと、4回は先頭の坂倉がライト線へ2塁打、堂林が送りバント成功、1アウト3塁で野間がセンターへの犠牲フライで1点を先制。6回は先頭の秋山がレフト前ヒット、坂倉もライトへ抜けるヒットで続いて、堂林が送りバント成功。1アウト2塁3塁で野間のニゴロの間に1点追加。2アウト3塁で小園が三遊間を破るヒットでもう1点追加。この打線の組み方でとりあえず結果が出たので、ベンチの意図はまずまず成功といったところです。7番に置いた末包も9回の表にバットの先に当てて渋くレフト前ヒットを打ったので、これが一つきっかけになるといいですけどね。打つ方はこれまで底の底の底の底という状態だったのが、ちょっと上向いたかなと感じる試合だったので、打線については日・月の2試合で少し期待したいなと思います。
日曜日はルーキーの常廣が投げます。連敗中でチーム状態がガタガタの時にプロ初先発というのは何とも可哀そうなシチュエーションですが、気負わず今持っている力をしっかり出し切ってほしいです。仮に常廣が今のチーム状態をプレッシャーに感じてうまく投げられなかったとしても、それはこんな最悪な時に登板させる首脳陣が悪いと割り切っていいと思います。常廣がどういうピッチングを見せてくれるか楽しみです。勝って、常廣の今後の野球人生に弾みがつく試合になることを期待したいです。
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