15年ぶりの復活!大分ホーバークラフト別府湾周遊便乗船記 | 風かおる 鉄の路

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主に私が乗車した乗り物関連(鉄道中心)、その他気になったことを綴っていきます。

15年ぶり!?ホーバークラフト復活

↑こちらの記事の続きです。

 

2024年12月7日。特急ピクミン号で大分駅に到着した後は、豊後にわさき市場の中でお昼ごはん。

けっこう待ちましたが、大分名物とり天を味わうことができました…!

 

お昼ごはんの後は大分交通のバスに乗って移動。

 

春日浦というバス停で下車しました。

 

そこから少々歩いて…

やってきたのはこちら。ホーバーターミナルおおいたです。

 

ここは新しくできたホーバークラフトののりば。

 

大分市内から遠く離れた国東半島に位置する大分空港、そのアクセスを改善するために別府湾を横切る形でで1971年に開設されたのがホーバークラフトの航路(大分~大分空港)でした。

最終的に日本で唯一のホーバークラフトの航路となりましたが、高速道路の延伸や航空需要の低下などで採算が悪化。さらに国内でのホーバークラフト部品の供給が難しくなったことから2009年に航路廃止となり、船体も売却されてしまいました。

 

しかしながら、2020年、大分県知事がホーバークラフトによる空港アクセスの復活を表明。

視察整備や船体導入費用を県が負担した上、実際の運航をタクシーでおなじみ第一交通産業グループの大分第一ホーバードライブが担う上下分離方式での運営が決定しました。

 

操縦訓練中に接触事故を起こすなど、紆余曲折あり運航開始は当初の計画より遅れたものの、2024年11月30日、まずは別府湾周遊便から運航を開始しました。

 

ピクミン号でせっかく大分に行くなら、ということで予約しましたが、なかなか大変。

予約方法がLINE経由のオンライン決済しかなく、ちょっと手間取りました。

空港便ができたらもう少し改善してほしいですね。

 

真新しいターミナルに向かいます。

すると…なにやら海の方から音がするので近づいてみると…

 

ホーバークラフトがやってきました!

 

水しぶきをたてながらゆっくりと近づくホーバークラフト。

 

そのままスルッと上陸していきました。

上陸できることがホーバークラフトの特徴のひとつですね。

 

ホーバークラフトの乗り心地

それでは、いよいよ実際にホーバークラフトに乗っていきましょう!
今回は15:00発の便を予約済み。係員にQRコードを提示し、ホーバークラフト基地の中へ。
 
停止しているこちら、2番船「Banri」に乗船していきます。
 
前方のハッチから船内へ。
 
船内はこんな感じ。
2+4+2列シートが並んでいます。
前方には2台のモニター、救命胴衣入れと、操縦席に上がるためのはしごがあります。
 
まだ運航開始したばかりということで予約でいっぱい。
座席は乗船時先着順でしたが、なんとか右窓側を確保することができました。
 
非常用設備の案内が流れ、さあ、出発です!

 

ホーバークラフトに乗るのはもちろん初めて。

どんな乗り心地なんだろう…

 

エンジンがかかると、まずはしぼんでいた「スカート」と呼ばれるエアクッションが膨らみます。

空気を取り込みスカートを膨らませて海上から浮上し、後部のプロペラを回すことによって推進力を得て進むのがホーバークラフトです。

 

準備ができたら少し後方に下がって左に180度回転。

 

そのままスルッと海上に出ました。

着水の衝撃はまるでなく、体感ではほとんど気付かないまま海の上へ。

 

そのまま港を離れ、別府湾へと出ていきます。

 

遠くには日本製鉄九州製鉄所大分地区の姿が見えます。

敷地面積約718万m²を誇り、世界最大級の超大型設備を擁する、日本製鉄の重要拠点のひとつです。

 

さて、気になる乗り心地ですが…

この日はけっこう波が高い日だったようですが、そこまで動揺は感じず、さすが海面から浮上しているだけのことはあると思いました。

また走行音もそれほど大きくはなく、旧来の「ホーバークラフトはうるさい」という印象からは脱却できたようです。

 

本来なら360度ターンを披露する予定だったそうですが、今日は波が高く取りやめ。

それでも向きを変えるときの滑らかさは印象に残りました。

 

別府湾の中央で向きを変え、来た方向へ戻ります。

今度は別府市が見えてきました。

 

続いて高崎山が見えてきて…

 

港内へ。

 

ターミナルへ近づくと速度を落とし…

 

行きと同様、するっとスロープを上がって上陸。

 

 

スカートをしぼませてエンジンを切り、あっという間の周遊便30分の旅が終わりました。

 

船から降ります。

 

乗下船場所は格納庫の目の前!

今日は使われていない1番船のプロペラが間近に。

 

こんなに大きいんですね~

 

次の便の出発を見送って…

 

ターミナルを後にしました。

 

ということで、ホーバークラフトに乗ってきました!

日本ではここだけの乗り物。滑るように海へと入っていき、滑らかに海上を進む…

独特の乗り心地は面白かったです。

ただ、現状では大分駅からのアクセスがあまり良くないので、空港便ができたら改善してほしいですね。

 

 

バスがだいぶ遅れているようなので徒歩で大分駅に戻り、由布院ミルヒのソフトクリームで一息。

 

特急ソニック54号で博多へと戻りました。

 

それでは。

 

 

★乗車データ

3054M 特急ソニック54号博多行き 大分(18:43)③→博多(20:50)⑤ 885系 SM8編成

※2024年12月7日乗車

 

 

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