あなたの学習回路を起動、加速させる学習コンサルタントの宇都出です。
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
ここ埼玉・所沢はほぼ晴天続きでしたが、みなさんのところはどうだったでしょうか?
今年もよろしくお願いいたします。
では、今日も読書術の続きです。
● 読書におけるC(Check 検証)
読書もPDCA。
そんな視点に立って、読書を振り返っています。
今日は3つめのC(Check 検証)です。
手元にあった『PDCAプロフェッショナル』(稲田将人著)の「C」のところには、こうあります。
「謙虚に、そして客観的に結果の検証を行う」(同書 P188)とあります。
もう1冊、『鬼速PDCA』(冨田和成著)の「C」のところには、こんな文章がありました。
「検証をしなくても実行のサイクルは回り続ける。(中略)検証をしなくても、最初に計画を立てたのだからなんとなくゴールに近づいている(PDCAが回っている)感覚がある。それが罠である。」(同書 P54~55)
これを読んで、KTK(高速大量回転)法の実践においてよく寄せられる質問、「何回回してもわかるようにならない、覚えられないのですが…どうすれば?」を思い出しました。
これは読書をPDCAを捉えると、このCが行われていないと捉えられるのではないでしょうか。
先ほど紹介した『高速PDCA』にもこんな一節があります。
「それでも「何度やっても成功しない」ときは、そもそもPDCAを廻そうとせずにいつまでたっても、単に思いつきを実行しているか、あるいは「自分は正しい」とうまくいかない理由を人のせいにする「幼稚なプライド」にとらわれている場合です。」(同書 P191)
ただ、読めばいい、くり返し読めばいいという話ではありません。
では、どう読めばいいか?
実は「ざっくり」読むという読み方そのものに「C」的な部分も含まれているのです。
どういうことかというと、なんとなく前から順に読むのではなく、目次だけ読む・見出しだけ読むの場合、そこに書かれている内容を想像しようとしますよね。(と書きながら、ただボォッと目次や見出しを読む人もいるかもしれません。今までそうだったら、ぜひ、これってどういうことだろう?とタイトルや見出しを問いに変えながら読みましょう)
そこでは、自分がわかっていること、わからないことを切り分けることが行われています。
ちょっと強引かもしれませんが、ここで「C」、検証が行われているのです。
また、わかるところ、読む気がするところを読むにしても、ここはわかる、ここはわからないという切り分けを少なくとも行っています。
これ自体が「C」、検証なのです。
D(実行)と同時に起こっているので、ピンとこないかもしれませんし、検証対象も、D(実行)した行動というより、自分自身の状態とも言えるので、強引かもしれませんが……。
もう少し、C(検証)っぽいことでいうと、「思い出す」でしょう。
今読んだところを思い出し、何がわかっているか、わかっていないかをCheckする。
先ほど説明したように、この「思い出す」は実は読んでいる最中にも起こっているので、C(検証)も同時に行われてもいます。
ただ、C(検証)を読書のなかでキチンと行うためには、独立して「思い出す」をやって、C(検証)を意識して行うとよいでしょう。
なお、その際にも、目次だけ読む、見出しだけ読むは有効です。
それによって「思い出す」というC(検証)作業がやりやすくなるからです。
目次を見て、どれだけ内容が思い出せるか?
見出しを見て、どれだけ本文が思い出せるか?
そうすることで、わかっていること・わかっていないことが切り分けられ、それが次に読む際に役立ち、次の読むを今の読むと違うレベルに押し上げてくれるからです。
読書におけるC(Check 検証)
かなり強引に展開してきましたが、どうだったでしょうか。
単なるくり返しにならないために、このC(検証)はとても重要です。
ぜひ、あなたのこれまでの読書にC(検証)が入っているか、まさにC(検証)してみてください!
ご意見、ご感想、ご質問はお気軽にコメント欄まで。
私の読書術をまとめた本はこちらになります。
宇都出
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