先週の音故知新です
Penguin Cafe
「Rain before Seven...」(’23)
Penguin Cafeの非常にシリアス, 真面目な面が多く出ているのを感じてしまいました。
バンマスのArthur Jeffesによると「イギリスの国民性を表した軽薄で自虐的な楽観主義に基づいている」とのこと。
楽観主義?
以前の作風のような遊び心を感じた「In Re Budd」は、Harold Buddを追悼した曲ということですし。
私には作者の意図とは全く違うものとして聴こえてるんでしょうね…
・Penguin Cafe / In Re Budd
大貫妙子
「Mignonne」(’78)
RCAに移籍しての第1弾の3rdアルバム
2ndに引き続いて坂本教授(ピアノ, 編曲)が参加。
全10曲中で教授が関わった5曲では、ベースで細野さん、数曲にドラムで幸宏さんも参加。
他にも当時の彼女周辺人脈の鈴木茂, 後藤次利, ペッカー, 浜口茂外也, 高中正義などなどが参加。
RCAに移籍して自由にできなかったか、「歌も下手だし、自分の嫌な部分が耳につくので」と納得がいかずに、リリース後はほとんど聴いていなかったと本人は言ってるアルバム。
まだシュガー・ベイブ感やアメリカンポップス感が漂う、次の4thアルバムから続く「ヨーロッパ三部作」と称される以前の作風。
ター坊の柔らかで素直で透明感のある歌声はいいですね。
・大貫妙子 / 突然の贈りもの
Bogdan Raczynski
「Samurai Math Beats」(’99)
Aphex TwinのRichard D. JamesのレーベルRephlexからリリースの2ndアルバム。
変則不規則リズムに日本語を含めて奇妙なエフェクトのかかった声のコラージュが絡む、壊れ系ドリル~ブレイクビーツ・テクノ。
Aphex Twinやμ-Ziqの正統派?な壊れ系の曲より妙な壊れ方をしているBogdan Raczynski。
さらには「Nan No Tame Ni Boku To(軟野惰芽迩黙途翻懌咋)」,「Miso Shiru(身蘇飴賂 )」などなど、謎な日本語系のタイトル+ヤンキーな漢字の当て字まで付いているのが壊れ感, 意味不明感を増量。
・Bogdan Raczynski / 丹販頽餔無糲趣 (日本でホムレス)
Bill Evans Trio
「Portrait in Jazz」(’60)
後に構成メンバーの変遷はあるものの、ドラムPaul Motian、ベースScott LaFaroとのトリオ。
「Waltz for Debby」(’62)と並ぶ代表作, ジャズ・ピアノ・トリオ史上の名盤との評価も高い1枚。
スタンダードな曲からオリジナルまで、それぞれのメンバーの音が粒立ちしていて素晴らしい。
・Bill Evans Trio / Autumn Leaves
今回のお気に入りは
Asian Dub Foundation
「Community Music」(’00)
インドやバングラディシュ系の英人のグループ、Asian Dub Foundationの3rdアルバム。
大御所Nusrat Fateh Ali Khanも参加(1曲だけですが)で、アルバムは英20位のヒット。
パワフルで雑多なインディアン・ラガマフィン, ダブ, ブレイクビーツ, ドラム&ベース, ビッグ・ビート。
これを最後にフロント・マンのDeeder Zamanが脱退するも、その後もメンバーチェンジを繰り返しながら活動は継続。
・Asian Dub Foundation / Real Great Britain
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