※この記事は公開から14年以上経過している事をご理解下さい。 2024年1月追記
このテーマは後年、さらに深めた記事がありますのでご案内します。
2112 :「プラグインパワー方式」の矛盾と功罪 があります、ぜひご参考ください。
パナ改 とWM‐61Aユニットのことを少し先に進めようとしているうちにやはりブチあたりました。
それは3.5φミニプラグ・ジャックのエレクトレットコンデンサマイク(ECM)用「プラグイン・パワー」の規格不統一についてです。
ミニプラグ・ジャック(3.5mmや超小型ミニ(2.5mm)の世界はとっくの昔に完結しているとばっかり思っていたのですが・・・・・
AV用多極のものは除き、一般的なミニプラグ・ジャックですが、「プラグインパワー」の規格不統一のせいでユーザーを巻き込んで結構混乱していることが分かりました。
エレクトレット・コンデンサマイク(ECM)の使用を基本とするコンシュマー用途小型レコーダに端を発し、PC用としてECMがマイクのスタンダードとなるに至って、この「プラグインパワー方式」が完全に市民権を得て現在に至ります。
※この為に遭遇するトラブルの主なものは、次の通りです
①マイクが全く動作しない
②左側しか音が出ない
③右側の音が極めて小さい
④ダイナミックマイク使用時、極めてレベルが低い(これはプラグインパワーとは無関係ですね)
※この規格はいったいどうなっているんでしょう(下図)
1.最も多いのは真中の(B)の方式ですが、機器側回路は結構種々雑多であり、現実に珍現象
を起こしています。
2.上の(A)専用のECMは(B)では動作しません。
3.真中の(B)専用のECMは(A)では動作しません。
4.(B・C)でメーカー独自の回路を含めた電極利用をしているため他社製品と互換できないこと
がある
※参考として、この不統一規格の集大成のようなものが有りますのでリンクしておきます。
http://www.epanorama.net/circuits/microphone_powering.html (翻訳せず英文のままご参考ください)
それにしても、特許庁への新たな出願などがまだまだあり、国際標準規格の「自社流もてあそび」は迷惑以外の何ものでもありません。
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