ヒーロー映画に一番欠かせないもの、それは、魅力的な強敵の存在。
そういう意味で、映画『HK 変態仮面』は間違いなく良質なヒーロー映画の条件を満たしていると思う。
【以下ネタバレちょっとだけあり】
HKの前に立ちはだかる教師・戸渡は、まさにHKの最強の敵だ。色丞狂介は、いわば超高校級変態。しかし戸渡は、プロの変態なのだ。大人の世界。レベルが違いすぎる。
そして、その戸渡を演じる安田顕さんも、あまりにも強烈な俳優力を持った先輩であり、劇中と同じく、僕は俳優としての格の違いをまざまざと見せつけられた。
次のシーンの準備中、安田さんが助監督さんにロープで縛られている時、あのとても男前な顔で、「もっときつく…いや、もっときつくだ!」と言っているのを、僕は聞いた。
完成した亀甲縛りを鏡で見ながら、「いいねぇ…情けないねー…」と言って楽しそうな顔をしているのを、僕は見た。
都心の駅前を、なんの躊躇もなくほぼ裸で走り抜ける彼の背中を、僕は追いかけた。
衣装合わせの日、役柄について監督にそっと提案しているのを僕は聞いた。「監督。この役はあえてウ○コを我慢することで興奮しているという設定はどうですかね?」(残念ながらこの案は取り入れられていなかったが)
そんな役に入り込んだ安田さんが演じる戸渡の演技は、まさに狂気!もはや殺気!僕は初めて編集室で仕上がりを見たとき、本当に鳥肌が立った。
自分がどれほど変態かについて語る戸渡の鬼気迫る長ゼリフ… これは映画史に残るシーンになるだろう。「まさか?」と思う方もいるかも知れないが、冗談ではない。本当にすごいんです。そしてそのまま当然のように放置プレイに戻っていくアドリブ!
僕は編集室で奇しくも、変態仮面と同じセリフを呟いてしまった。
「勝てない…この変態には…勝てない…」
そんな偉大な大先輩安田顕さんと今回共演させていただけて、僕はとても光栄でした。
【完】
P.S.
今夜、アメスタで「古坂大魔王のカツアゲ」とその後のプレミアム放送(with ムロツヨシくん&上地春奈さん)に出演します。皆さん見てくださいー!
そういう意味で、映画『HK 変態仮面』は間違いなく良質なヒーロー映画の条件を満たしていると思う。
【以下ネタバレちょっとだけあり】
HKの前に立ちはだかる教師・戸渡は、まさにHKの最強の敵だ。色丞狂介は、いわば超高校級変態。しかし戸渡は、プロの変態なのだ。大人の世界。レベルが違いすぎる。
そして、その戸渡を演じる安田顕さんも、あまりにも強烈な俳優力を持った先輩であり、劇中と同じく、僕は俳優としての格の違いをまざまざと見せつけられた。
次のシーンの準備中、安田さんが助監督さんにロープで縛られている時、あのとても男前な顔で、「もっときつく…いや、もっときつくだ!」と言っているのを、僕は聞いた。
完成した亀甲縛りを鏡で見ながら、「いいねぇ…情けないねー…」と言って楽しそうな顔をしているのを、僕は見た。
都心の駅前を、なんの躊躇もなくほぼ裸で走り抜ける彼の背中を、僕は追いかけた。
衣装合わせの日、役柄について監督にそっと提案しているのを僕は聞いた。「監督。この役はあえてウ○コを我慢することで興奮しているという設定はどうですかね?」(残念ながらこの案は取り入れられていなかったが)
そんな役に入り込んだ安田さんが演じる戸渡の演技は、まさに狂気!もはや殺気!僕は初めて編集室で仕上がりを見たとき、本当に鳥肌が立った。
自分がどれほど変態かについて語る戸渡の鬼気迫る長ゼリフ… これは映画史に残るシーンになるだろう。「まさか?」と思う方もいるかも知れないが、冗談ではない。本当にすごいんです。そしてそのまま当然のように放置プレイに戻っていくアドリブ!
僕は編集室で奇しくも、変態仮面と同じセリフを呟いてしまった。
「勝てない…この変態には…勝てない…」
そんな偉大な大先輩安田顕さんと今回共演させていただけて、僕はとても光栄でした。
【完】
P.S.
今夜、アメスタで「古坂大魔王のカツアゲ」とその後のプレミアム放送(with ムロツヨシくん&上地春奈さん)に出演します。皆さん見てくださいー!