昨日9月11日に、日本の歴史を学ぶため、映画『終戦のエンペラー』を田沼議員本人と田沼事務所にゆかりのある大学生と3人で鑑賞し、その後、靖国神社内の遊就館を見学しました。
終戦のエンペラーの観客は平日の午前ということもあるでしょうが、年配の方がかなり多かったのが印象的でした。
映画自体はストーリー展開もテンポもよく、非常に面白かったので途中で飽きずに最後まで鑑賞することができました。
しかしながら、日本が戦争に至った理由や背景などは描かれておらず、日本が愚かな戦争をした悪者といった構図で描かれているのは、今回のインターンで戦争の歴史やその背景を学んだ私にとっては、少々残念であると同時に物足りないように思えました。
その辺りについて少しでもいいから触れてほしいものですが、作ったのはアメリカですからなかなか難しいでしょう。
遊就館は靖国神社内にあり、明治維新以降からの歴史の展示がされている施設です。そこには様々なものが展示されており、田沼議員が要所要所で解説をしてくださいましたので非常にわかりやすく、また展示されているもの以上のことを学ぶことができました。
また、見学の中で大きく印象に残ったことが二つあります。
一つは人間魚雷「回天」についてです。
これは太平洋戦争の時、特攻のために作られたものであり、一人乗りの操縦席がついた魚雷に人が乗り込み、そのまま相手の船に突撃していくというものです。
当然乗組員は死亡します。
私は回天については以前から知っていましたが、驚いたのはその展示物の無機質さといいますか、冷たさです。
それはまるで本当に棺桶のようでした。
自分があんな閉ざされた場所の中で孤独に最期を迎えることを考えると恐ろしくてたまりません。
しかし、当時の人々が「御国のため、家族のため」と言いながら回天に乗り込み、散っていったことを思うと、胸にこみ上げてくるものがあります。
二つ目は太平洋戦争時の遺書や遺影などが展示されているコーナーに私と同郷で、さらに歳まで今の私と同じ青年の立派な遺書が展示されているのを拝見したことです。
自分が死に行く定めにも関わらず国を思い、家族を思うその精神にはただただ感嘆するばかりです。
これらの先人の思いを無駄にしないためにも、「今の日本を生きる自分が国のためにできることは何か」ということを改めて考えさせられました。