私達飼育員用の出入口に
仔犬が捨てられていました。
ショックを受ける方もいるかもしれませんが
こういう現実があるということを
知って頂きたいので書きますね。
実はこれは初めての事ではありません。
ラブラドールレトリーバー系と
ゴールデンレトリーバー系の仔犬が
去年から今年にかけて3回…
合計20頭捨てられました。
(実はショー犬として特訓中の『でん』も
この20頭の中の1頭です。)
私達飼育員は、
同じブリーダー関係の人間が
捨てたのではないかと考えています。
(あくまで今までの状況からの推測です)
↓ ↓ ↓
①仔犬の系統と性格が酷似していること
*性格は警戒心が強く怖がりな子ばかり。
人を見てしっぽを振ることもなく、
ただただ震えています。
今までの20頭が全てそうでした…。
②捨てられている状況
③仔犬が入れられている段ボール
*ペットシーツを大量に箱買いしたので
あろうと思われる段ボールを使用
どうしてこんなことができるのか…
悲しい?悔しい?
もう表現できない、言葉にできない感情で
ぐちゃぐちゃです。
正直、このブログを書くことも悩みました。
書くことで、仔犬を捨てた犯人を
多少追い詰めることはできても、
じゃあ、今度は違う場所に捨てられたら?
もしその捨てられた場所が
人が余り立ち入らない場所だったら?
救えない命を生むことに繋がりかねない…
そう考えると、書くべきなのか否か
何時間も悩みました。
でも、他の飼育員ともたくさん話し合い、
解決に向かう第一歩として書く(動く)ことを決め、今のブログ更新に至ります。
もちろん今日保護した仔犬たちは
暖かい毛布の上で今は眠っています。
明日になったら獣医師による健康チェック
がなされ、里親募集が始まります。
でも私は、動物園なら捨てて安心と
思ってもらいたい訳ではありません。
毎週末、しつけ教室を開催しているのも
ただ動物園の催し物の1つとして
こなしている訳ではありません。
動物園には、
「近所からうるさいとクレームがきて…」
「やんちゃすぎて手におえないから…」
という理由で飼い主自身の持ち込みで
捨てられていく犬もいます。
突然置いてかれて戸惑う犬を沢山見てきました。
だから、しつけ教室を開催することで
そういう犬達を…そういう飼い主を…
少しでも減らすことに繋がれば…という想いで
毎週毎週ステージで話をしています。
今日、犬を捨てた人間に言いたいです。
絶対許さない。
絶対にこのままじゃおかない。
私が言いたいことは以上です。
最後に
警鐘を鳴らすため…
現実を知って頂くため…
今日の現場の写真を載せます。
見たくない方はこれより下は
閲覧をお控え下さい。
もう一度人間を信じてもらえるチャンスを
待ちたいと思います。