日中、ついに扇風機デビューしてしまった平尾由希です。
今年は蒸し暑い夏になるそうですね。体力が落ちる時期、美味しいものを食べて乗り切りましょう。
さて、今日から不定期に、小説や映画に登場した面白い食を勝手に再現してご紹介していきたいと思います。
1回目は、味の手帖
にも寄稿した「失楽園鍋」こと「クレソンと鴨の鍋」です。
そもそもなんで5月号の雑誌で鍋なのかというお話からです。
ハウスものが年中出回り、皿の上ではメインの引き立て役として添えられることが多いクレソンですが
実は露地物の旬は4月から5月。
茎は柔らか、香気が豊かで一番おいしい時期にたくさん食べられるレシピをご紹介したかったわけです。
正直に言うと映画の中身はうろ覚え・・・。
主人公の黒木瞳さんは美しくて美味しそうでしたが(←おやじか)とにかくこの鍋が美味しそうで、
映画を見た後から何度も何度も試作しました。
そんな思い入れもあってタイトルを「失楽園鍋」にしたかったのですがちゃんとした雑誌だし…と思い自粛した私。
えぇ、ひよりましたね
Pointは、高級な本鴨より値段も手ごろで、脂がのってパサパサしにくい合鴨ロースを使うこと、
薬味の柚子こしょう、締めのお蕎麦です。
時間があるときは鴨つみれも作りますが、今回はごくごく簡単なレシピを!
【材料】(2~4人分)
・クレソン 200g
・鴨ロース 1枚
・長ネギ 1本
・合わせだし 3カップ
・酒 40ml
・醤油 40ml
・みりん 40ml
・蕎麦 2人前
・柚子胡椒 適量
【作り方】
①昆布と鰹節の合わせだしに酒、醤油、みりんを加えて煮立てる
②軽く塩こしょうし皮目に香ばしく焼き色を付けてスライスした鴨とクレソン、鴨の油で焼いたネギを鍋に入れ
軽く火が通るくらいで召し上がれ(薬味にお好みで柚子胡椒を)
③しめには茹でた蕎麦で鴨南蛮をどうぞ
お供のお酒として作中で登場したのはシャトーマルゴーですが、
ブルゴーニュワインや日本産の赤ワインもお薦めです。もちろん日本酒でも!
もうこの時期になると鍋は暑いので、今度は鴨が美味しくなる秋にでもお試しください。