「日常」 | 美しい路

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横顔は結構ハンサム?








お越しいただき

ありがとうございますブルーハーツ

今回は、
いつもと違う感じにしてみました
ウインク





詩1595



  「日常」



コインランドリーの男


道路側のカウンター席に

パソコンを操作する男が座っていた


何をしているのだろう


道路側が全面ガラス張りだから

通りから店内がよく見える


他に誰もいない

そして、

動いている機器はない


数秒で通り過ぎ

もう違うことを考えていた




冬のバラ


歩道の脇に

ほんの少し土の部分がある


それに面して擁壁があり

見上げると住宅が連なっていた


きっと上の住民の土地だろう


そこには花も植えてあるが

大半は雑草が広がっていた


それでも春になると

雑草なのかハーブなのか

十数種類もの花が咲く


先日、

葉が一枚もついていない枝の先に

一輪のバラを見た


薄ピンク色の花びらの端が

茶色く捲れていた


ああ、

一段と寒さが身に沁みる




白い月


息は白さを失い

空は目を覚まし始めた


見上げると

時々白い月がいる


どうしてそんなに

冷たく私を見るのかと


月に向かって語りかけるが

いつも答えてはくれない




昼間の電飾


クリスマスは、

とうに過ぎているのに

雪だるまの電飾が置いてある


冬の間は

仕事を続けるつもりなのかもしれない


日中にしか見たことがなく

薄汚れて見える


本当は綺麗なのだと

言い訳が聞こえてきそうだ




mint