好きな人と飲みにいったときに、何かのきっかけで本の話になった。
彼がおすすめの本の話をして「貸してあげてもいいよ」というので、貸してほしいとお願いした。
次に会ったとき、彼は7冊も本をもってきてくれた。他にもよかった本もってきたと。
もってきてくれた本をみて少し泣きそうになった。
私は自分のことを話すのが苦手であまり話さなかったけど、私が悩んでいることをしって本を選んでくれたことがわかったか
ら。
本当は彼とまた会う口実ができるかな、という気持ちもあって貸してとお願いしたけど、一生懸命選んでくれたんだと嬉しか
った。
借りた本を読み始めてみて、おっこれは、、、と思った。自分で買った本を読むのに加えた楽しさがある。
よく考えてみると、今まで人に本を借りて読んだことがなかった。自分が読みたいものを読む、読みたいものがなければ特に
読まない、という姿勢だった。今がちょうど時間がたっぷりあるけれど、その割に夢中になれることもなく空白のような生活
を送っている時期で、なんでもよいから本を読もうと思っていたから人に本を借りて読むことになったのだろう。
本がどれも新品のようにきれいで、ものを大切にする人なのかなあと思ったり。
本を読んでうなづける部分があったときに、ふと彼も過去にこれを読んでた時間があったんだなあと思ったり。
彼の性格や生き方の基盤に少し関係してる部分もあるのかな、と思ったり。
純粋に本の内容を楽しむのに加えて、彼に思いを馳せる時間が至福。
最近、何をしていても頭の片隅に彼のことが離れないのは、彼から借りた本を持ち歩いてるせいかな、それとも最近連絡があまりこなくなったせいかな。